目指せ!競争に勝てるビジネスパーソン 今私達に求められるスキルとは? -日経ビジネス特集-

特集企画 ビジネスリーダーに聞く 「使える情報」収集のコツと使い方

セルフプロデュース・コントロールに秀でた、憧れのあのビジネスリーダー。
毎日忙しく働く中で、どのように情報を取り込んで効率的に使っていくのか?その秘密を聞いてみました。

VOL1 オイシックス社長高島宏平氏の情報編集術(後編)

有機野菜をはじめとする食品の宅配事業が多くのユーザーの支持を集めているオイシックス。26歳の若さで同社を創業した高島宏平氏は、それまで縁もゆかりもなかった農業や食品販売の世界に飛び込み、会社を大きく成長させてきました。自ら立ち上げた企業を軌道に乗せ、飛躍させる中で、高島氏は「情報」をどう効果的に活用してきたのでしょうか。若きベンチャー経営者の独自の情報論を伺いました。
前編はこちらからどうぞ>>

紙とペンが最強の情報ツール
──人脈はどのように活用されていますか?

高島 知りたいことがある場合、それについて最もよく知っていると思われる方に連絡をして、情報や知識、あるいは、それに近づくための方法などを教えていただきます。

 「こういうときは、この人に聞けばいい」という知人や友人が身近に何人かいれば、自分自身に情報がない場合でも、比較的短い時間で必要な情報に辿り着くことができます。とくに書籍などは、そうやって紹介していただくことが多いですね。

──情報整理の方法についてもお聞かせください。

手書きでノートに書いて整理するというのが、私の方法です。視察をして得た情報、雑誌や本やテレビから得た情報、あるいはそこで感じたことをノートに書き、コピーしてファイリングしておきます。それを後から必要な時に見返して、戦略や行動のヒントとするわけです。

なぜパソコンに打ち込むのではなく手書きにするかというと、自分で書いた文字には、非常にたくさんの情報がつまっているからです。自分の文字を読めば、書いた時の状況や思いなど、書かれていることの裏側までまとめて思い出すことができますし、脳が活性化するのでアイデアも浮かびやすくなります。ITを使ったビジネスをしてはいますが、私自身は紙とペンさえあれば大丈夫という非常にアナログタイプの経営者ですね(笑)。

雑誌は分かりやすく実用的であるべき
──定期的に購読されているビジネス誌はありますか?

日経ビジネス

高島 「日経ビジネス」は、コンサルタント時代からずっと愛読しています。最近は特に、示唆に富む記事が増えて面白くなっていると感じますね。企業のマネジメント層だけではなく、中間層や現場レベルなど、いろいろなレイヤーの記事があって、そこから様々な実行のヒントを頂いています。やはり雑誌は、新聞よりも分かりやすく、実用的であることが大切だと思いますが、その点でも「日経ビジネス」は優れたビジネス誌ですね。

 リクエストがあるとすれば、大企業だけではなく、小さい企業の動向も詳細にレポートしていただけるとありがたいと思います。「小規模な組織がチームとしてどうオーガニックに動いているか」といった情報は、きっと多くの読者にとって参考になるのではないでしょうか。

──最後に、ビジネス誌全般に求めることがありましたら、お聞かせください。

日経ビジネス

こういった経済情勢なので、雑誌の記事にもネガティブなトーンのものが多いように思います。でも、そういう記事ばかり読んでいると、叱られているような気がしてしまいますよね(笑)。多少大げさでもいいので、元気になれる明るい記事が増えればいいなと感じています。

1973年神奈川県生まれ、東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻修了後、マッキンゼー東京支社に入社。2000年5月に退社し、「一般家庭での豊かな食生活の実現」を企業理念とするオイシックスを設立。代表取締役社長に就任する。07年、世界経済フォーラムが選ぶ「ヤング・グローバル・リーダー」の150人に選出されたほか、優れた起業家に贈られる「DREAM GATE AWARD 2007」や、企業家ネットワークの「企業家賞」なども受賞している。

インタビューバックナンバーはこちらから

・若手経営者の情報収集術(前編)
・若手経営者の情報収集術(後編)
・ベテラン経営者の情報収集術(前編)
・ベテラン経営者の情報収集術(後編)

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