プレスリリース
左:株式会社小田急SCディベロップメント SC営業部・マーケティング推進部 主任 横瀬惠
中:株式会社小田急SCディベロップメント 本厚木営業室 営業チーフマネジャー 成岡勇太
右:厚木珈琲 代表 酒井涼旦郎
(以下、動画の文字起こし)
新百合ケ丘エルミロード、海老名のビナウォーク…。小田急線各駅のご利用者や沿線に暮らす方々にとって欠かせない便利な商業施設。これらの施設はすべて同じ企業が開発・運営しています。
株式会社小田急SCディベロップメント。駅や地域の個性を活かした施設づくりや運営を行うだけでなく、街の方々と共創しながら、さまざまな取り組みに挑戦しています。
街や地域の方々にとって商業施設がもっと身近な存在になり、沿線から地域共生の輪が広がっていく。そんな取り組みをご紹介します。
横瀬「株式会社小田急SCディベロップメントは、小田急沿線の商業施設、主に駅ビルなどの運営と開発を行っている会社です。地域密着型で、その街になくてはならない存在の商業施設を目指して運営しています。」
株式会社小田急SCディベロップメント SC営業部・マーケティング推進部 主任 横瀬惠
株式会社小田急SCディベロップメントでは、これまで商業施設でお客さまが楽しく便利に買い物ができるように、施設内を充実させることに尽力してきました。しかし新型コロナウイルスの感染拡大による休業期間を経て、商業施設の存在意義を一から考え直しました。
横瀬「新型コロナウイルスが感染拡大した時に、休業期間が何カ月かありました。その休業明けの初日に、たくさんのお客さまがいらっしゃって、再開を喜んでくださったことがすごく嬉しくて、私たちの商業施設は本当に街の方に支えられているんだということを改めて実感しました。
これまでも地域の皆様に喜ばれるような施設づくりを心がけてきましたが、施設という“箱”の中だけではなくて、“箱”を広げて街と人がシームレスにつながり合う、新しい取り組みができればという思いで、より良い街を目指していきたいと考えました。」
こうしてできたのが、小田急沿線の商業施設が目指す未来を分かりやすく表現した「エキチカは、マチチカ、ヒトチカへ。」という合言葉。
横瀬「『駅に近い商業施設がどうあるべきなのか?』を各施設・各部署のメンバーで話し合い、熱い議論をたくさん重ねて、このステートメントが出来上がりました。街と近づいて、人に近づいて、どんどんイノベーションを広げていきたい。街に暮らす喜びを街の方と一緒に作り上げていきたい。そんな思いが込められたステートメントです。」
この合言葉をもとに、あるプロジェクトが走り出しました。世田谷区や厚木市など小田急沿線の自治体に、商業施設から子育て用品プレゼントする「マチチカ、ヒトチカ プロジェクト」。各自治体から今必要としているものをヒアリングし3つの商品を選び、その中から街の人々のLINE上での投票で実際にプレゼントする一つを決定します。街の人々も参加できる投票のアイデアを出した横瀬は、こう話します。
横瀬「街で暮らしている中で、地域に目を向けるきっかけってそれほど多くないと思うんです。ただ、駅ビルなどの商業施設に来る機会は多いと思うので、我々商業施設が地域と街の方々をつなげる接点や、地域に目を向けるきっかけの一つになればと思っています。」
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新宿から小田急線で約50分の本厚木駅直結「本厚木ミロード」でも、「マチチカ、ヒトチカ」を目指す取り組みが実施されています。本厚木ミロード6階にあるAGORA Hon-atsugi(アゴラ本厚木)では、起業の志がある方々の支援を行っています。
株式会社小田急SCディベロップメント 本厚木営業室 営業チーフマネジャー 成岡勇太
成岡「『アゴラ』は古代ギリシャでの集会をする場所のような意味合いなのですが、市民の方が大勢集まって色々な議論をして、そこでかつては新しいものや新しい考え、いわゆるイノベーションが生まれてきました。この場所が厚木の『アゴラ』になってほしいという思いを込めてAGORA Hon-atsugiと名付けました。
AGORA Hon-atsugiは、起業を専門としているメンターが伴走型支援を行い、起業を実現したい方々のサポートを行う施設です。神奈川県からイノベーション人材交流拠点事業というプログラムを受託いたしまして、行政と手を組んで企業準備者を応援する、そんな施設になっています。自治体ではかなりの数の補助金や支援プログラムを行っているので、そのような情報がタイムリーに、身近で手に入れることができるのが強みだと思っています。」
酒井さんはAGORA Hon-atsugiのプログラムを経て、コーヒーを通じて地域の魅力を発信する「厚木珈琲」を創業。地域にゆかりのある商品を開発し、店舗やオンラインで販売しています。
厚木珈琲 代表 酒井涼旦郎
酒井「厚木珈琲は地域発信をするためのコーヒー屋さんという位置付けでやっています。僕自身が立ち上げましたが、地域からの預かりものだと思っているので、預かっている以上は恥ずかしいことはできないですし、格好良い取り組みや美味しいものだけを届けていきたいです。
AGORA Hon-atsugiには想像以上にフォローしていただいて、色々な知識を得ることができたという実感があります。僕らにとっては起業家のセーフティーネットじゃないですが、ここに来れば誰かに相談できるというのが良いですね。」
成岡「そうですね、特に起業しようと思って諦めてしまう人も非常に多いのですが、その理由で一番多いのが『起業準備の段階で相談できる人がいなかった』ことなんです。ただ単純に起業を支援するだけではなく、起業家の皆さんが交流できるような拠点ができたのが非常に良かったです。酒井さんにも、今はAGORA Hon-atsugiがきっかけでできた、たくさんの仲間がいらっしゃると思います。」
中には、地域の誰もが知っている駅チカの商業施設だからこそ実現できたサポートもありました。
酒井「成岡さんから、厚木珈琲の試飲会として本厚木ミロードの一角をご提供できますよ、というお話をいただいて。本厚木ミロードは色々な人の往来があるので、多くの方に厚木珈琲の名前を知っていただいたという実感もありますし、やはり課題も見つかりますし、今につながっているという実感があります。」
商業施設が起業家支援を行うという珍しい取り組み。ここにも、街や人ともっと近づき、地域をより良くしたいという思いがありました。
成岡「実は本厚木ミロードは今年で42周年を迎えます。40年以上地域の皆さまに応援されてきた施設ということで、今度は本厚木ミロードが地域の皆さまを応援する番じゃないかと考え、地域でチャレンジする方々の受け皿となるような事業を始めたことがきっかけです。
世界を変えるようなイノベーションを起こせる事業が、ここAGORA Hon-atsugiから生まれたらいいですね。『厚木発世界』って格好いいですよね。」
酒井「『厚木発世界』、僕はやる気満々です。厚木発だからといって厚木で終わらせようというつもりは全くなくて、むしろ厚木から世界へ目指していきたいですし、世界で戦える人たちが厚木市内や県央エリアにいっぱいいます。『日本にはアツギという街があるよね』と言われるような、そんな世界を作っていきます。」
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エキチカは、マチチカ、ヒトチカへと進化していく。
子育て用品のプレゼント企画に携わった横瀬は、この取り組みをここで終わらせずにより良い形にブラッシュアップして続けていきたいと話します。
横瀬「現在、プロジェクトの第2弾を実施しています。今度はよりお客さまに関わっていただけるように、おうちにある洋服や本などの不要品や使わなくなったものを商業施設に設置した回収箱に入れていただき、それを協力会社が買い取り、その査定額を元手に地域に必要なものを購入して自治体にお渡して地域のお子さまにギフトを贈るというプロジェクトです。今後も商業施設のお客さまとともにサステナブルな地域づくりに向けた取り組みを行っていきたいと考えています。
帰ってくると安心感があるというか、等身大の自分でいられるというか。そんな街になっていくお手伝いができたらいいなと思っています。」
商業施設を中心に街と人がつながり絆を強めていくプロジェクトは、小田急のショッピングセンターから次々と生まれています。
マチチカ、ヒトチカ プロジェクト第2弾について