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株式会社マザーハウス

「つくる責任は、届ける責任」。マザーハウスが「最後の一品店。」をオープンした理由

(PR TIMES STORY) 2023年06月23日(金)08時16分配信 PR TIMES

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」を理念とするマザーハウスは、再生産予定のない希少アイテムだけを集めた「最後の一品店。」を、東京・秋葉原にオープンしました。


「自分たちの手で作ったプロダクトを、最後のひとつまでお届けしたい」という想いから生まれたお店で、ここにしかない希少なひと品を、宝物を探すように選ぶことができます。



「つくる責任は、届ける責任」


最後の一品店。には、全店で在庫が10点以下になった商品が集まってきます。


「つくる責任は、届ける責任」ーそんな使命感のような発想から生まれたお店には、残り少ない人気商品から、ちょっと変わったレアものまで、バッグ、革小物、アパレル、ストール、ジュエリーと、多彩なプロダクトが並びます。


全国に商品が点在することによって、お客様の手に届きにくくなっていた最後の一品が、輝くように並ぶコンセプトストアです。

前例のないコンセプトのお店。ものづくりの課題に向き合う試行錯誤の日々


そんな前例のないお店づくりを日々行っているのが、いつも笑いの絶えない3名のスタッフ。似た者同士で仲が良いのかと話を聞いてみると、実は個性はバラバラ。最後の一品店。のスタッフになった経緯も、関心も、それぞれ異なります。


このストーリーでは、最後の一品店。のお店づくりをしている3名のスタッフが、オープンの裏側を語ります。3人の言葉からは、このお店を開店してから気づいた新しい可能性や、ものづくりの課題に向き合う試行錯誤の過程が伝わってきました。


(聞き手:広報・佐藤)



左から、スタッフ・根形奈々、店主・吉浪優香、スタッフ・清水綾夏

はじまりは突然。

ー 最後の一品店。のオープンから2か月が経ちましたね。 お客さまからの反響もたくさんありました。


(吉浪)早いもので、もう2か月ですね。お客さまから「なくなったと思っていたプロダクトに会えてうれしい」などお声をいただいて、本当に嬉しく思っています。


ー こうして見ると店内にあるプロダクトは、本当に個性豊かですよね。まとまっているようで、それぞれが主張している、というか。



(吉浪)はい、ここにあるすべてのプロダクトが主役。一つひとつが美しくみえるポジションや角度を、日々考えています。


ー 私も来るたびに「何か入れ替わっているんじゃないか」と見るのが楽しみです。まさにプロダクトの一期一会を楽しめる空間ですね。今日は、お店のはじまりからお聞きしたいと思うのですが…たしか社内発表は、昨年2022年の冬でしたね。


(吉浪)はい、そうでした。実はその約1週間前に「新しいお店を任せたい」と、副社長・山崎から話がありました…


(一同)ええ!


ー 社内発表の1週間前ですか! かなり急な話だったんですね。


(吉浪)正直こわかったです(笑)かたちにできるか、と不安で。

モノを大事に届けたい、そんな当たり前の想いをかたちに。

ー そんなはじまりから、気持ちの切り替えはできましたか?


(吉浪)そうですね…不安を抱きつつ「場所」がある意味を強く感じていました。周囲の人たちと話しながら、最後の一品店。を自分たちの手でブランディングしたい、チャレンジしてみようと。じわじわと気持ちがわいてきて。自分なりに咀嚼していった感覚です。


ー 吉浪さんは、RINNE*をはじめリメイク事業も担当していますね。そこからのつながりもあったのでしょうか?


*お客さまから回収したレザーや、生産過程で生じる端材レザーをつかったリメイクプロダクトシリーズ


回収したバッグやレザーの端材から生まれた

リメイクプロダクト「リンネ ブロック トート」



(吉浪)はい。社内でリメイク事業を進める中で「在庫数が少ないから全店では扱えないプロダクトをどうにかできないか」「余っている資材を活用できないか」と、社内のお店や生産担当者から相談を受けることはありました。ただ、それをかたちにできる場所がなかった。


最後の一品店。の話を聞いたときには、そんな、これまで耳にしてきた課題を「もしかしたら解決できるのでは」と感じましたね。不安ももちろんあったんですが、一筋の光が差したような感覚でした(笑)


ー 吉浪さんの、課題解決に向かうモチベーションが機動力になったんですね。根形さん、清水さんも急な異動だったと思います。最後の一品店。のスタッフは社内公募でしたが、応募するとき、率直にどんな想いでしたか?


スタッフ・根形奈々は2021年入社。

マザーハウス立川本店・マザーハウス京王新宿店を経て、最後の一品店。に



(根形)運命だと思いました(笑)。私は、ずっと民族衣装をどうやって残していくか、ということに関心があるんです。その想いが最後の一品店。のコンセプトにつながると感じて。


ー 「残り少ないものを、届けていく」?


(根形)そうです。「届きにくい」とされるモノでも、好きな人は絶対いるし、手に取る人にとって「届きにくいかどうか」は関係ないですよね。伝え方のスキルアップ、という意味でも、関わっていきたいと思ったんです。


ー まさしく、やりたいことと合致していますね。清水さんは?


スタッフ・清水綾夏(右)は2022年入社。

マザーハウス舞浜イクスピアリ店・そごう千葉店を経て、最後の一品店。に。



(清水)私は、モノづくりをする会社として「新作を出し続ける」以外のプロダクトを届けていく方法があるんじゃないかと、ずっと思っていたんです。そんなことを日々口にしていたら、今回の公募があって。正直、オープンしたばかりのお店にいたので、異動することはちっとも考えていなかったんです。ただ「やりたいことにつながるから、手を挙げてみたら」と周りの後押しもあって応募しました。


ー なるほど。こう聞くと、三者三様の想いで、ここに集まっているんですね。でも、不思議とそれぞれの想いがコンセプトに通じている。最後の一品店。のテーマって、いろいろな見方ができるのかもしれないですね。だからこそ、関わってくれるスタッフもお客さまもさまざま。


(吉浪)たしかにオープンをしてから、コンセプトや店内の空間に対してなど、さまざまな角度で、お客さまから共感の声をいただきます。多様な受け取り方をしていただけているなと。ただ気づいたのは、みなさん共通して「モノを捨てたくない、大事にしたい」という想いを持っているんだな、と。


ー 「モノを捨てたくない、大事にしたい」って、当たり前の感覚ですね。でも「できている」という実感は持ちにくい…。


(吉浪)そうですよね。本当はモノを大事にしたいし、捨ててしまうモノも少なくしたい。そんな想いに応える一つのかたちとして、最後の一品店。を見てくださっている。それが想像以上に多くの方から反響をいただけている理由なんじゃないかなと思います。


場所に縛られず「最後の一品」を届けたい。

ー さまざまな想いを抱えて迎えたオープン初日。きっと緊張していたと思います。


(吉浪)本当に緊張しました(笑)。当日は、お客さま向けにマザーハウスのイベントが開催されていて。イベントの中で、このお店のことが発表になりました。お客さまに来ていただけるのかとドキドキしていたんですが…発表直後に1本の電話が鳴りまして。


ー 電話が?


(吉浪)イベントをオンラインでご覧くださったお客さまからでした。「画面に映っていたプロダクトをずっと探していた!」と。わずかな時間の中で、店内にあるプロダクトに気づいてくださったんです。そのとき、このお店はお客さまに喜んで貰えるお店にできる、そう確信が持てました。


ー 嬉しいですね! そんなご連絡をいただけるのも、希少なプロダクトを取り扱う最後の一品店。ならではかもしれない。


(吉浪)はい、そう思います。プロダクト一つひとつの個性や店内空間、そしてコンセプト。全部が一つになって、お客さまに伝わった!と。このお店の力を信じられる、と思えました。


ー 最後の一品店。では、お店以外の場所でも、お客さまとのやりとりが生まれていますよね。 Instagramからプロダクトを購入されるかたもいらっしゃるとか。


店主・吉浪優香(中央)は2018年入社。

「最後の一品店。」店主であり、お客さまから回収したレザーをリメイクした

プロダクトシリーズ「RINNE」の事業担当



(根形)はい。毎日のように、 Instagramやメールでお問い合わせをいただきます。地方や海外からのお客さまからも! リアクションをいただけるのはとても嬉しいです。


(吉浪)普段の店頭でのコミュニケーションをオンラインでもやっているよね。テキストをおくるだけではないというか。


(根形)はい、着用イメージを画像でお送りすることも多いです。なるべくお店にいるときのようなやりとりをしたいなと。プロダクトをお送りした後日には「届きました!」のご報告メッセージをいただくこともあります。


(清水)実際にプロダクトを使ったときの写真を送ってくださる方もいらっしゃいますね。文通みたいになって、それも嬉しいです(笑)


ー オンラインで文通! いいですね。オンラインだからこそ、時間や場所に関係なくやりとりしやすくなるのかもしれないですね。


モノづくりの課題、もっと解決できる。

ー 最後の一品店。の可能性が見えてきた頃だと思うのですが、これからどんなことをしたいと思いますか?


(吉浪)「課題解決」というのが、このお店の大きなキーワードになっています。マザーハウスという会社ができて17年。モノづくりを続けてきたからこそ、在庫や資材の活用など、直面する課題があるんですよね。まずは、全店では販売が難しいプロダクトをお届けしたり、眠っていた資材を活用したりできる、社内のハブになっていきたいですね。課題をポジティブなかたちで解決していく。そうすることで、マザーハウスという会社自体がより強くなれるんじゃないかと。


ー たしかにバッグやアパレル、ジュエリー、さまざまなモノづくりをしているからこそ、複数の事業・生産国で、実は似たような課題があるかもしれないですね。それに横軸を通していくのが、「最後の一品店。」。「お店」の枠を超えていきますね!


(吉浪)それができる店舗だと思います。それと、オープンしてから一番びっくりしているのが「社内外問わずたくさんの方に応援してもらえている」ということ。同じような課題に直面している人たちが、社外にも想像以上にいると感じています。


ー なるほど。


(吉浪)私たちのお店が、ビジネスモデルとしても真似をしたくなるような存在になれるといいなと。社外の人たちも巻き込みながら、社会の中の大きなモノづくりの課題に対して、アプローチしていけたら嬉しいですね。


ー 大きなミッションですね!


(吉浪)壮大な理想です(笑)とはいえ、まだまだスタート段階。できることは、最後の一品を大切にお届けしていくこと。そして、その伝え方や表現をブラッシュアップしていくこと。その積み重ねを大事にしていきたいです。


ーーーーー


オープンして2か月が経った「最後の一品店。」。最後の一品をお届けする先に、どんな新しいお店のかたちが現れるのでしょうか。その展望を、これからもどうぞご期待ください。




マザーハウス 最後の一品店。

03-6806-0987

東京都台東区台東1丁目10-6 サワビル 1F


公式Instagramアカウント

@saigono_ippin

https://www.instagram.com/saigono_ippinten/


公式LINEアカウント

@MOTHERHOUSE最後の一品店。

https://liff.line.me/1645278921-kWRPP32q/?accountId=saigono-ippinten


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