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在日外国人女性の「孤独」と「貧困」を解消したい!飾り付けアイテムブランド【SOL LUNA】の誕生秘話

(PR TIMES STORY) 2022年12月07日(水)12時13分配信 PR TIMES

初めまして!株式会社Adelante代表の堀口安奈と申します。


弊社が運営する飾り付けアイテムブランド【SOL LUNA(ソルルナ)】は2022年9月にローンチから4周年を迎えました。


私たちは在日外国人女性が日本社会で直面している孤立や不安定な経済状況に対する問題意識から、「社会で孤立することなく、自身のスキルを活かした活躍の場を作る」「不安定な雇用状況から抜け出し、経済的に安定できる機会を作る」ことを目指しSOL LUNAをスタートしました。


在日外国人女性たちの社会的孤立は彼女の子どもたちにも大きな影響を及ぼすことから、私たちは日本社会で孤立しやすい状況にある在日外国人女性と繋がり社会的そして経済的な安定を創出するという取り組みを通じて、彼女らの子どもたちも将来の夢や選択を諦めることのない環境を作っていくことを目指しています。


今回はそんなSOL LUNAの誕生秘話を、代表である私のストーリーと合わせてお話しします。




「何で安奈ちゃんはママが外国人で私と同じなのに大学にいけたの?」


私は父親が日本人、母親がコロンビア人のダブルです。

自身がスペイン語を話せることがきっかけで、大学時代から日本でクラス「外国にルーツを持つ子どもたち」の母語教育や学習支援を行う活動をしていました。



見出しのセリフは外国にルーツを持つ子どもたちの母語教室で活動をしていた際、小学4年生の子どもから実際に投げかけられた言葉です。

この言葉を聞いた時、何と返事をしたらいいのかわからず頭が真っ白になりました。

実は私自身も高校3年生のころ父親が借金を抱えていることが発覚し、母親が仕事を3つ掛け持ちするなどサポートをしてくれなければ大学に進学することができていませんでした。

もちろん大学の学費はすべて奨学金を借りてまかなっていましたが、「奨学金を借りる」という選択肢があると知ったのも、高校時代の恩師が教えてくれたからでした。


「私もお金を借りて大学に通っているよ。何かやりたいことがあるならきっと叶える道はあるよ。」


そんな薄っぺらい言葉を返した記憶がありますが、その子がどう受け取ったかはわかりません。

小学4年生にして、すでに将来を諦め悲観している。親が外国人であるから、自分がダブルだから、家が貧しいから etc... この子があの言葉を発するまでにどんな経験をしてきたのでしょうか。


大学を卒業後は在日外国人支援のNPO法人で勤め、たくさんの在日外国人の方に出会ってきました。その後大学院に進学し、在日外国人女性について研究を続け、気がつけば8年以上にわたり彼女たち、そしてその子どもたちに関わってきました。


在日外国人女性たちの孤立、そして不安定な経済状況


在日外国人支援を長年続けてきて、冒頭の子どものように将来を諦めてします子どもたちにたくさん出会ってきました。またその保護者たちも子どもたちに教育を受けさせたいと思っているものの、不安定な経済状況や日本語の壁による情報不足、社会からの孤立により下記のような様々な課題に直面していることを知りました。


私が家庭の経済状況で進学が危ぶまれた時、母は日本語を話すことができたため何とか仕事を見つけることができました。

それでもある程度日本語能力が高くないと、日本語を使った仕事などキャリアアップを目指すことはできません。


また日本語が壁となり、本当に自分がしたい仕事に就くことが難しい現状があります。

デコレーションとの出会い

NPO法人に勤めていたころ、日本語支援を通じて知り合った外国人女性に「子どものバースデーパーティーを開くからぜひ参加して!」とお誘いを受けました。


指定された会場は彼女の家ではなく、住んでいる団地のコミュニティスペース。

そんな広い場所で子どものバースデーパーティーを...?と不思議に思いつつ、当時の同僚とワクワクしながら会場に向かいました。


到着した私たちを迎えてくれたのは、素敵に飾り付けが施されたパーティー会場でした。

招待してくれた外国人ママにこの飾り付けはプロに頼んだのかと聞くと、「ケーキは私。会場のデコレーションは友人のEさん」と教えてくれ、プロのようなケーキ作りや会場設営を彼女たち自らが行なっていることを初めて知りました。


彼女たちがプロのような飾り付けやケーキ作りができることを知り、これを仕事にしていないのかとふと疑問に思って尋ねたところ、


「本当はデコレーションが大好きで、できるのであれば仕事にしたいけど自信がない。日本人に好まれるデザインもわからないし、日本語がそこまでできないからコミュニケーションも取れないし...。」


と、本当はやりたいけれどできないという事情を明かしてくれました。


この日はこれで話が終わってしまったものの、ずっと彼女の話が心に残り、この出来事がSOL LUNAの立ち上げにつながることとなりました。

日本語の壁を取り払う

“子どもたちの未来を守るためには親への経済的なサポートが必要だ。”

博士後期課程1年の時にその思いが強くなり、ソーシャルビジネスを立ち上げることを決意しました。


その時に思い出したのが、仕事や子育てで懸命な毎日を送りながら密かな夢を持つ彼女たちの姿、そしてバースデーパーティーでの出来事でした。


これまでの外国人支援は日本語教室などが多く、経済的な面での支援はまだまだ少ないことが現状でした。また人材不足を補うために行われることが多い外国人雇用ですが、私は彼女たちが持っている「強み」や「スキル」そして大切にしている「文化」を活かすことができないかと考えていました。


日本語の壁を取り払えば、彼女たちの夢であった飾り付けアイテムをビジネスにできるかもしれない。

すぐに飾り付けアイテムの市場調査をしたところSNSの発展に合わせて飾り付けアイテムが流行しはじめていることを知り、飾り付けアイテムのブランドSOL LUNAを立ち上げました。

SOL LUNAのアイテム特徴

SOL LUNAの飾り付けアイテムは一つ一つハンドメイドで手作りしています。


販売しているアイテムは100日祝い用、ハーフバースデー用、そして1歳からのバースデー用と種類も豊富。100日祝い用やハーフバースデー用はSOL LUNAがスタートした4年前にはほとんど流通しておらず、そこに目をつけたことが認知度向上の大きなきっかけでした。



また飾り付けアイテムは派手であるべき!という固定観念から抜け出し、日本の住環境に合う省スペースができる商品サイズにこだわりました。



60×90cmの広さがあれば飾り付けができ、床に置いても使用できるので首が座っていない赤ちゃんでも簡単に撮影ができます。


また小さめの飾り付けは写真撮影にぴったり。従来サイズの飾り付けでは飾りと被写体を全て画角に収めるためには引きで写真を撮らざるをえず、せっかくの主役である子どもの顔が小さく映ってしまう現状がありました。



小さめサイズの飾り付けは子どもがメインの写真が簡単に撮影でき、誰でもテクニックいらず、そしてスマートフォンでオシャレな写真が撮影できます。


また記念日の種類も100日祝い・ハーフバースデー・誕生日用と種類豊富。数字の部分を変えて記念日ごとに使いまわせる商品設計にしました。

同じ飾り付けを使って写真を残すことで、子どもの成長がよくわかる記録を残すことができます。


誰も取り残さない社会に

SOL LUNAではスタッフが一丸となり、在日外国人女性たちの「孤立」と「貧困」の解消、そして子どもたちが家庭の事情などで将来の選択を諦める必要がない社会の実現に向け取り組んでいます。


私たちの夢は日本で、そしていずれは世界でも「飾り付けアイテムといえばSOL LUNA」と言われるような大きなブランドにすること。


ブランドが大きく成長することで、より多くの困難な状況にある女性に雇用の機会を生み出すことができます。


今後も太陽のように明るい外国人女性たちと一緒に、飾り付けアイテムを通じてお客様に幸せをお届けします。


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