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TRIBUS2022募集テーマ|リコーの担当者が語る!『生産現場をスマート化!誰もが付加価値の高い仕事へ』

(PR TIMES STORY) 2022年08月02日(火)14時21分配信 PR TIMES


TRIBUS2022では、循環型社会の実現や製造現場の課題解決、印刷技術の応用などリコーの技術や事業領域における6つのテーマで、事業の加速を目指すスタートアップや起業家を募集しています。

この記事では、各テーマの担当者から事業内容や抱えている課題、協業への展望について紹介します。

 

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募集テーマ:

スマート化×付加価値

生産現場をスマート化!誰もが付加価値の高い仕事へ

 

登壇者:

辻口祐一郎

株式会社リコーリコーグラフィックコミュニケーションズBU RGC グローバルマーケティング本部 デジタルサービス事業センター

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●事業内容について


「生産現場のスマート化で、誰もが付加価値の高い仕事へ!」を目標に掲げ、仕事のデジタル・自動化を通して生産現場の効率を上げ、お客様により付加価値の高い仕事を提供していきたいと思っています。

 

自動化設備の導入のみならず、ソフトウェア・デジタルサービスを活用したもの、スモールスタートで始めることができて生産量・環境・時期に合わせて柔軟に拡張できるもの、同業・異業種の様々な技術を転用し、生産現場で活用できるアイデアを募集します。



我々の部署であるRICOH Graphic Communications(RGC)は、印刷機器で大量に印刷を行うお客様を中心に、比較的大きな印刷機や関連するソフトウェア・ソリューション、壁紙やTシャツなどを印刷するプリンターを販売しています。実際の印刷物としては、企業内印刷物としてオフィスで印刷するものや、カタログ・チラシ・パッケージなどの商業印刷、産業印刷としてポスター・バナー・Tシャツなどの多岐にわたる印刷ができるプリンター・ソリューションを提案しています。

今後は、生産現場においてもお客様の総合パートナーを目指して、デジタルサービスと自動化装置の両面から現場をスマート化できるソリューションを提案したいと思っています。

 

●解決したい課題

 


生産現場の課題について、お客様である印刷工場の事例を用いて説明します。

印刷工場では、デザインオペレーターの指示のもと、デジタルデータで印刷を行います。加工工程で、断裁機を使って印刷物の不要な箇所をカットしたり、製本機でカバーを取り付けたりして、最終的な仕上げ工程としてオビ掛けを行って本が完成します。さらに、本の仕分け・検品・袋詰めを行って、段ボール箱につめてふたを閉じ、宛名ラベルを貼って出荷場所に運び、配送業者に渡して出荷という流れです。

仕分け以降はほぼ手作業で行われています。前半部分でも設備の導入が進んでいますが、操作のためのオペレーターが必要になってきますので、人のかかる範囲が多くあり、人の作業の効率化が必要となります。

 

「これらを全自動化すればいいのでは」と思われるかもしれませんが簡単ではありません。なぜなら、導入には大きな費用がかかり、薄利多売である印刷業界は簡単に投資判断ができないような状況にあるからです。そのため、スモールスタートで少額から始められる、段階的な効率化が求められています。


実際に、効果的な半自動化ソリューションとしては、必ずしも全自動が正解ではないケースがあります。費用対効果という側面もありますが、人が作業するほうが早い場合や生産必要数に対して過剰生産になる場合といった事例を踏まえて、どこまで自動化するのが良いのか判断できるソリューションを提案したいです。


また、現在働いている熟練オペレーターの方の高齢化も進んでおり、技術の継承や後継者不足などの悩みもあります。ほかにも、属人的なノウハウ、テクニカルな業務の標準化も課題となっています。


 

●事業を通して目指す将来像


リコーの目指す将来像としては、生産現場のスマート化で効率化・省力化を実現し、お客様により価値の高い仕事に従事いただき、売上げ拡大への貢献があります。先ほどの印刷現場で考えると、工程のなかで計8名のオペレーターが必要ですが、スマート化の推進と工程を一気通貫で管理するデジタルデータの活用により、1名で回すことが実現できる社会の実現を目指します。

 

具体的には、デジタルデータと現場をつなげて現場環境・稼働状況・運用状況に合わせたソリューションを生み出します。印刷機の情報をクラウドに上げて仕事の状況を一括で見られるようにし、上流からの作業指示、スケジュールなどを発信し、この情報に適合するように配送工程まで一気通貫で管理していく想定です。

デジタル情報に各工程の状況が全て入っているケースが多いので、データを活用・連携しながら全体を俯瞰した効率化ができるのではないかと考えています。また、工程間の移動・製品搬送にも人手がかかるため、この点の効率化も進めます。印刷機を使っていることにこだわらず、様々な技術から考えを取り入れ、類似工程で展開すればよいのかなと思います。

 

仕事を「見える化」して、改善を行い、利益を生み出し続けられる世界が実現できればと思います。

 

●協業への期待

 

自動化設備の導入のみならず、ソフトウェア・デジタルサービスを活用したもの、スモールスタートで始めることができ、生産量・環境・時期に合わせて柔軟に拡張できるもの、同業・異業種の様々な技術を転用し、生産現場で活用できるものなど、皆様の強み・技術を活かしたアイデアをお待ちしています。

 

自動化設備として、ロボットを使うことが解ではないと考えていますので、周辺と連携し、効率化・高生産を活用し、設備を導入するなど、統合的な面を見ていただいた上でご検討をいただけるといいかなと思います。まずは内容をお伺いしたいので、ぜひ応募をお待ちしています。




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