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TRIBUS2022募集テーマ| リコーの担当者が語る!『外観検査技術を用いた製造現場のDX』

(PR TIMES STORY) 2022年08月05日(金)13時08分配信 PR TIMES


リコー全体の「デジタルサービスの会社への変革」という目標に向かって、産業分野のデジタル化に切り込もうとしているのが、リコーインダストリアルソリューションズBUの産業機器事業部だ。今回のテーマ募集の背景と、スタートアップに期待することについて伺った。

 

●募集テーマ

AI×製造現場のDX

外観検査技術を用いた製造現場のDX

 

●インタビュイー

リコーインダストリアルソリューションズBU 産業機器事業部 事業管理室 事業管理グループ 早川 明彦

リコーインダストリアルソリューションズBU 産業機器事業部 事業管理室 事業管理グループ 伊藤伸幸

リコーインダストリアルソリューションズBU 経営企画本部 経営戦略室 松本 健一


───

 

産業分野×スタートアップ。未知の領域のチャレンジャー、求む!

 

●事業内容について

 

世界中のものづくりに携わる企業をお客様として、生産現場の自動化に寄与する各種設備を提供しています。具体的には生産工程を自動化する装置や、不良品を検出する外観検査装置などです。つまり、製造業のお客様が実現したい生産ラインを具現化していくことが私たちの仕事になります。

生産ライン全体に対応することもありますし、ラインの一部や、生産ラインの間をつなぐ搬送工程を自動化するなど、さまざまニーズに対応しています。私達は、愛知県の三河地区である岡崎市に立地しているため、昔から自動車産業と関係が深く、自動車生産ライン向けの各種生産設備を設計・製造しています。



私たちの強みは、画像検査に必要な光学機器の選定と検証、それら機器を組み合わせた設備の装置化、そして画像処理に必要なアルゴリズム開発を一貫して自社でできることだと考えています。当社ではこれを「手と目と頭脳」と呼んでいます。単体の設備だけでなくラインインテグレーションにも対応しており、撮影するためのカメラも自社開発しています。また適切な撮像データを得るためのハンドリングのノウハウにも長けています。さらに画像処理を最適化するためのアルゴリズムを独自開発することにより、お客様のニーズに対応するための「手と目と頭脳」を、ワンストップで提供することが可能です。



●募集テーマについて

 

今回テーマに挙げた「外観検査技術」は、当社の装置化技術、FA(ファクトリーオートメーション)カメラやレンズ、独自の画像処理技術(アルゴリズム)で構成されています。適切な撮像データを取得し量産品検査を確実に実施できるように、各機器の構成やセッティングなどにおいてさまざまな工夫をしています。

こうした技術を取り入れた当社の外観検査装置は、さまざまな用途に利用が可能です。物体の形状だけでなく、塗膜の表面、光沢などにも対応するなど、幅広い検査が可能です。大きなものでは車全体の外観検査も行っています。




●現状の課題/協業の期待

 

前述の通り、リコーは、「デジタルサービスの会社への変革」という目標に向かって、取り組みを進めています。

リコーインダストリアルソリューションズBUとしては、これらエッジデバイスを通じて、さまざまなAD(アナログ-デジタル)変換を行い、現場の自動化に貢献しています。しかし、AD変換によって得られたデジタルデータの活用はまだ十分とは言えません。現在の取り組みをジャンプアップさせて、新しい付加価値を提供したいというのが今回テーマを募集した理由です。求められるスピードや世の中の流れに自社開発だけでは追いつけない、という現状もあります。

 

今回外観検査技術をテーマに挙げた理由は、産業機器事業におけるもっとも特徴的なエッジデバイスであり、データの活用領域が大きいと考えているからです。これまでも外観検査技術で得られたデータをもとに、不良発生のデータを集計するサービスなどを提供していますが、もっと多くの活用方法があると考えています。


私たちはお客様の注文に応じてカタチにするのは得意ですが、まったく新しい発想を出すのは経験が少ないのです。社外との協業、共創を求めるのはそのためです。

 

一方で、製造業のお客様は、「高品質のものを安定して製造する」、というところに重きを置くため、新しい提案に対し慎重であると感じています。特に検査に関連する工程において、一部では人の目のほうが良いとする考えがあることも事実です。こうした製造業の現状に一石を投じていくことも、これから求められることかもしれません。



●求めるスタートアップのイメージ

 

検査などの生産現場で発生する各種データを使ってものづくりの現場をこう改善できるとか、こう役立つのではないかといったアプリケーションなどを提供していただくイメージを考えています。現状では検査技術は製品の検査結果に対するOK・NG判定がメインですが、異なった使い方の提案があれば、ぜひ聞いてみたいです。

もちろん、現在の事業の延長線でなくても良いと考えています。検査技術に限らなくても構いません。私たちが手掛けているFA(ファクトリーオートメーション)、ロボット、自動化設備、ラインインテグレーションなど、ものづくり全般に関わることであれば、十分に可能性はあります。

 

また、エッジデバイスとして外観検査技術を挙げていますが、これに縛られる必要はない、と思います。例えばこの外観検査技術を、AD変換ツールのひとつとして、違う用途に使いたいという提案でもOKです。


また、機会があればものづくりを手掛ける企業として、スタートアップの皆さんのお手伝いをしたいとも考えています。

仮にアイデアはあるがどうカタチにして良いか分からない、製造に関するノウハウや経験がなくて困っている、具体化する手段がない、というようなケースがあれば、一緒に取り組める可能性もあると思います。私たちも協力が必要ですが、逆に協力が必要なスタートアップのみなさまを支援することで、新たな価値創出ができたらと思います。

 

●スタートアップの皆様へのメッセージ

 

今回募集するテーマでは、なかなか具体的なイメージは持ちにくいかと思います。しかし、製造業におけるデジタルサービスは、まだまだこれからといった状況です。そういった中で、まだ世の中にはないけれども、革新的なサービスを具現化していく取り組みをしていきたいと考えています。従来の枠組みにとらわれない独創的なアイデアをお待ちしております。


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