• トップ
  • リリース
  • 火災による中毒事故を減らす、一酸化炭素検知機能付き火災警報器PLUSCO(プラシオ)の開発ストーリー。「火災から一人でも多くの命を救いたい」

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

新コスモス電機株式会社

火災による中毒事故を減らす、一酸化炭素検知機能付き火災警報器PLUSCO(プラシオ)の開発ストーリー。「火災から一人でも多くの命を救いたい」

(PR TIMES STORY) 2023年08月31日(木)14時24分配信 PR TIMES

新コスモス電機株式会社は、独自のガスセンサ技術を用いて家庭用から産業用まで幅広い分野のガス警報器を取り扱う国内唯一のメーカーです。火災時に一酸化炭素中毒で亡くなる方が多いという事実を受け、2006年に国内初※1となる一酸化炭素検知機能付き火災警報器を開発。それ以来、ガスセンサ技術を用いて「火災から一人でも多くの命を救いたい」という想いで、一酸化炭素検知機能付き火災警報器の拡販に努めてきました。

2022年9月に一酸化炭素検知機能付き火災警報器の新商品であるPLUSCO(以下、プラシオ)を開発したところ、株式会社山善(以下、山善さん)が当社の想いに共感しプラシオの取り扱いを開始。2023年8月1日には、両社の協力関係をより強化し、火災事故から命を救うための活動を積極的に行う目的で、「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを発足しました。

このストーリでは、プラシオの開発や拡販における裏側をお伝えします。


【PLUSCOブランドサイト】https://cosmos-plusco.com/

住宅用火災警報器の義務化と火災警報器業界への参入

国内で住宅火災における死者数が増え続けているという事実を受け、消防法が改正され2006年より住宅用火災警報器の設置義務化が始まりました。当社は、それまで家庭用ガス警報器・産業用ガス検知警報器を扱うメーカーでしたが、すでにガス警報器に火災警報機能を有した製品を販売していたため、需要拡大を見越し2004年に初めての住宅用火災警報器を発売し、火災警報器業界に参入を果たしました。

当社の一酸化炭素検知技術で救える命があるのではないか

火災警報器業界への参入当初より、当社ではとにかく火災の早期検知および誤報防止にこだわった開発を行ってきました。実験を重ねる中で、火災の燃焼条件によっては煙や炎より一酸化炭素が先に発生するケースがあることがわかりました。

そこで、当社が長年のガス警報器の開発で培ってきた一酸化炭素検知技術を火災警報器に応用すれば、火災からより多くの命を救えるのではないかと考えました。そして、一酸化炭素を検知すると一酸化炭素注意報をお知らせするとともに煙センサの感度を引き上げ、火災警報を早く出すことができる警報器の開発に着手。火災警報器の設置が義務化となった2006年には、国内初※1となる一酸化炭素検知機能付き火災警報器を発売しました。

一酸化炭素を検知して、火災をより早くお知らせするCO反応式※2

日本で販売する住宅用火災警報器は日本消防検定協会の検定合格品である必要があり、検定規格上、火災警報は煙濃度5〜15%/mの範囲内で発報することと決められています。そのため、当初の一酸化炭素検知機能付き火災警報器は、この範囲内で煙センサの感度を引き上げていましたが、当社ではより早く火災を検知できる警報器の開発を目指しました。

日本消防検定協会に働きかけ、実験データを含め様々な根拠となる資料を提出し、ついに一酸化炭素100ppmを検知した際には煙センサの感度を通常時(煙濃度5〜15%/mで警報)の2倍(煙濃度2.5〜7.5%/mで警報)に引き上げる機能を基準の特例(CO反応式※2)として定めていただきました。

そして、発案から2年以上がかかり、当社の一酸化炭素検知機能付き火災警報器が国内で初めてCO反応式※2の火災警報器として総務大臣の認証を受けました。このようにして、一酸化炭素を検知することで、火災をより早くお知らせする火災警報器プラシオが2022年9月に誕生しました。


※グラフは中央値で作成


家電量販店やホームセンターなど、販売チャネル拡大を模索

住宅用火災警報器は、新築の戸建住宅を建てる際には図面の段階で設計会社がスペックインするものですが、法律が改正・施行された時に既に建っていた戸建住宅に関しては、各自で購入から取付けまでをしていただく必要がありました。各社の火災警報器は家電量販店、ホームセンター、ネットなどで販売がされていましたが、当社の火災警報器はそれまで家庭用ガス警報器の販売でお付き合いのあるガス事業者様を通じての販売のみでした。ガス事業者様は開栓や点検等で住民の方とお話しする機会があり、当社の火災警報器の販売チャネルとしても重要な位置づけですが、やはり家電量販店やホームセンターへも販路を広げ多くの方に手に取っていただきやすい環境を整えたいという想いがありました。

山善さんに出会い、「命を救える火災警報器だ」と評価いただく

新たな販売チャネルを見つけるため営業活動を行う中、全国の家電量販店やホームセンターなどにネットワークがある株式会社山善の家庭機器事業部へ提案をする機会をいただきました。

その際に家庭機器事業部長の中山様からいただいた第一声が、「これは本当に命を救える火災警報器だ」というものでした。火災で亡くなられている方のこれほど多くが一酸化炭素中毒であるという事実を知り、当社の「火災から一人でも多くの命を救いたい」という想いに強く共感をしていただきました。


(左から)新コスモス電機株式会社 代表取締役社長 橋 良典、株式会社山善 取締役 上席執行役員 家庭機器事業部長 中山 尚律

家電量販店やホームセンターでの取り扱い開始

山善さんにお取り扱いいただけたことにより、2022年12月に行われた山善さん主催の家電量販店・ホームセンター向け展示会へプラシオを出展し、直接家電量販店やホームセンターのバイヤーの方へ一酸化炭素の危険性やプラシオの有効性をお伝えする機会を得ました。丁寧にご説明をさせていただくと、多くのバイヤーの方が「一酸化炭素の危険性を理解できた」、「必要な商品ですね」とおっしゃってくださり、採用が進む一つのきっかけになりました。こうして当社が切望していた全国の家電量販店およびホームセンターでの販売が実現しました。



共同プロジェクト「もっと早く、火災を見つける。」の使命とは

家電量販店やホームセンターに並んだことは当社の中では大変大きな出来事でしたが、ようやく競合他社に追いついただけであり、その中でプラシオをお客様に選んでもらう、購入をして設置をしてもらうまでのハードルはまだ高くそびえています。

そこで、山善さんとの強力関係をより強め、火災による死者数を減らすという目標に共に向かうため「もっと早く、火災を見つける。」プロジェクトを2023年8月に立ち上げました。

店頭でお客様に選んでもらうためには、まず酸化炭素の危険性について多くのに知っていただく必要があると考えています。様々なイベントやPR活動を通じて、啓蒙活動を行うとともにプラシオの認知度アップを図り、善さんの販売ルートでプラシオの拡販に努めます。

住宅用火災警報器の完全設置義務化から12年。未だ火災により、多くの尊い命が失われている

消防法の改正により全ての住宅で住宅用火災警報器の設置が義務化となった2011年から今年で12年が経過しました。しかし未だ建物火災による死者数は1,000人を超えており、その死因の約4割を占めるのが一酸化炭素中毒・窒息であるという事実はずっと変わっていません。

また、災警報器の交換安は10年であり、義務化当時に設置された災警報器が交換のタイミングに差し掛かっています。これを機に、一酸化炭素検知機能付き火災警報器を普及させ、「火災から一人でも多くの命を救いたい」と考えています。

当社が2023年5月に兵庫県三木市に開設した火災実験室「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」では、実際に火災を見て、火災について学ぶことができます。火災時に発生する煙、炎、一酸化炭素の特性を理解していただき、大切な命や財産を守るためにプラシオがあることを伝えていきます。


PLUSCO Lab.(プラシオラボ)


※1:2006年東京ガス株式会社と共同開発

※2:住宅用防災警報器及び住宅用防災報知設備に係る技術上の規格を定める省令(平成17年総務省令第11号)第11条の規定に基づき、総務大臣に認証された基準の特例


【会社概要】

社名:新コスモス電機株式会社

本社所在地:〒532-0036 大阪市淀川区三津屋中2-5-4

代表取締役社長:橋 良典

サイト:https://www.new-cosmos.co.jp/


【PLUSCO Lab.(プラシオラボ)について】

所在地:〒673‐1111 兵庫県三木市吉川町上荒川748-7 

施設概要:天ぷら火災実験、布団くん焼火災実験等を見て火災について学べる実験室

サイト:https://www.new-cosmos.co.jp/pluscolab/


このページの先頭へ戻る