• トップ
  • リリース
  • 「唐揚げをもっと美味しく食べたい!」唐揚げマニアの26歳OLが、小学生の頃から感じていた不満を解消する唐揚げ専用緩衝材を開発

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

株式会社コウダプロ

「唐揚げをもっと美味しく食べたい!」唐揚げマニアの26歳OLが、小学生の頃から感じていた不満を解消する唐揚げ専用緩衝材を開発

(PR TIMES STORY) 2023年01月16日(月)09時02分配信 PR TIMES



株式会社コウダプロは商品企画・開発等を行っている福岡の会社です。

弊社はさまざまな事業を行っておりますが、今回は、12月14日(水)に発売をスタートした、「カラッとペーパー」の開発ストーリーをお届けします。


「唐揚げをもっと美味しく食べたい!」との想いだけで開発を進め、特許まで取得した、”唐揚げ専用緩衝材”とは?

唐揚げマニアの26歳OLが感じた、開発中のワクワクとモヤモヤを赤裸々に語ります。



幼少期から唐揚げが大好き!唐揚げ愛の溢れる開発者の原口

開発者の原口は物心ついたときから今日まで、大の唐揚げ好きな26歳OLです。

実家では、料理の上手な祖母から、誕生日もクリスマスも運動会も「何が食べたい?」と聞かれたらいつも「唐揚げ!」とリクエストをしていました。

スーパーに行けば唐揚げ弁当を、飲食店に行けば唐揚げ定食を、部活帰りの買い食いでは唐揚げ棒を…。

そんな人生を送ってきました。


↑趣味の唐揚げインスタグラム。唐揚げを食べ歩いては感想とともにアップしています。


時はさかのぼること、小学3年生の運動会の日。

お弁当を作ってくれた祖母から「唐揚げ美味しかった?」と聞かれた際、何気なく「ちょっとベチャっとしてた」と伝えるとちょっぴり悲しそうな顔をしていました。

子どもながらに胸が痛んだことが原口の記憶に強く残っていました。


揚げたての唐揚げは「アツアツ」で「サクッ」としていてとても美味しいのですが、お弁当や持ち帰り、デリバリーで時間が経つと美味しさが落ちてしまいます。

油が回っていたり、ベチャっとしていたり…。

大の唐揚げ好きな原口は、この頃からぼんやりと「お弁当でもベチャっとしていない唐揚げを食べたいな」と思っていました。


UberEatsの登場が商品開発のきっかけに

時は経ち、2016年9月。

UberEatsが日本でサービスを開始しました。

当時、大学生だった原口は直観的に「このサービスはこれから流行りそう。ということは、デリバリー唐揚げを美味しく食べることにニーズがあるはずだ!」と考えます。

そこでついに、小学3年生の頃から抱いていた、「ベチャっとしていない唐揚げを食べたい。もっと美味しく唐揚げを食べたい!」という想いを叶えるべく、自ら研究開発を始めました。


インターネットで調べてみると、油の種類を変えたり、調理法を工夫したりなど、唐揚げをカラッと揚げる方法はいくつかありました。

ですが、それらの方法があるにも関わらず、ベチャっと感や油っこさが解消されていないということは、新しい発想が必要です。

そこで原口は、「唐揚げを揚げた後のケア」に着目しました。

揚げた後にしっかり吸油できていれば、原口が感じている不満は解消されるのではないか?と考えたからです。


そこで、福岡中のいろいろな唐揚げを買ってきては、オリジナルの吸油材を作って試してみました。



↑試作品(吸油性の高い紙をハサミやカッターで加工しながら研究していました)


研究を重ねた結果、ある1つの仮説にたどり着きます。

「普通のキッチンペーパーで吸油すると、唐揚げとキッチンペーパーの接地点は1点しかない。唐揚げは全方位に油が含まれているわけだから、唐揚げを包み込めるようなペーパーが必要なのではないだろうか?イメージ的には…。ガラスのコップを包む緩衝材…。んんっ!?唐揚げには緩衝材が必要なのか…!?」



↑なんと、キッチンペーパーと接している部分以外は吸油できていない!


この時、原口は「これまで存在しなかったことが不思議なだけで、そもそも唐揚げには緩衝材が必要なのだ」ということに気付いたのです。

しかし、具体的にどうすれば実用性のある緩衝材を作れるのかわからず、悶々とする日々が続くことに…。


ある日、原口は某輸入食品スーパーへ行きました。

1人飲み用のワインを買うためだったのですが…


なんと、そのレジでついにひらめいたのです!

店員さんの手には、ワインを梱包するための緩衝材がありました。

それは、ハニカム状の切り込みが入っていて、引っ張ると横に広がるクラフトペーパーです。

それを見た瞬間、「これだぁぁぁ!!!」と心の中で叫びました。

このペーパーの中に唐揚げを埋め込み、「唐揚げの緩衝材」として使用したら余分な油も湯気による蒸気も吸収され、デリバリーでも美味しい唐揚げを食べることができるのではないだろうか…?


↑これを見た瞬間ひらめいた!


何事も試してみないと気が済まない性質である原口は、店員さんにお願いし、そのペーパーを数枚もらい、勢いのまま、家に帰って早速試してみました。


いつもなら、唐揚げを揚げた後はお皿にキッチンペーパーを敷き、その上で唐揚げをコロコロと転がして油を切っています。

しかし、このクラフトペーパーは唐揚げを包み込んでくれるので、コロコロせずとも全方位から油を吸収してくれます。


↑唐揚げがペーパーに包み込まれている様子


「このときの感動と興奮を、今でも忘れることができません。」と原口は語ります。

当時、すでに社会人だった原口は、「これは自分以外の唐揚げマニアたちも必要とするはずだ。なんとしても世に広めねば!」との使命感を感じ、社長に直談判する決意をしました。


社長に断られても、諦めない。3年かかった事業化と、製品化への苦労

「世界中の唐揚げマニアたちのための画期的なアイテムができました。私は何としてでもこれを商品化し、唐揚げマニアたちのQOKL(Quality Of Karaage Life)を向上させたいです。新規事業としてやらせてください。」

自信満々に言い放ちました。


しかし、社長の反応は原口の予想とは異なり、意外なものでした。

「えぇ〜?そんなものが売れるの〜?そもそもウチは資材メーカーじゃないんだから、大手企業に見つかって真似でもされたら終わりだよ〜」


心の中では(確かに…。)と思いながらも原口は折れません。

「では、うちの完全オリジナルにしましょう。特許が取れないか考えます。」と伝え、どうにか前に進めるべく奮闘しました。


そして、知財に関する知識など一切持たないまま、弁理士の先生に相談しながら、特許取得に向けて動き始めました。

一度は拒絶理由通知を受け取るも、諦めず、約2年の月日をかけて「吸収シート、吸収シートロール及び吸油方法」という名前の特許を取得しました。


素人のひらめきと、唐揚げへの凄まじい愛は特許をも取得させるのか、と自分自身に驚きつつも、これからの展開を妄想してワクワクが止まらなかったことを原口は覚えています。


一方その頃、懐疑的な社長は「特許を取れたのはすごいけど…。で、それ本当に売れるの?」と、まだこのアイテムの可能性を信じてくれません。

「売れます!!社長よりも圧倒的に唐揚げが好きで、唐揚げのことを真剣に考えている私が確信しているんですから間違いありません。」と原口は説得を試みました。


その直後、社長から、

「ん〜〜。そこまで言うんだったら、1人で事業立ち上げて1人で全部頑張ってみなさい。」と伝えられます。

原口の想いは叶ったものの、孤軍奮闘の始まりです。


事業化が決まり、商品発売に向けて動き始めました。

紙業界や資材業界のことは何も知らなかったため、インターネットで調べたり、数々のメーカーに教えていただいたりしながら、少しずつ業界への理解も深めていきます。

多くの方に会い、たくさんの勉強をしました。

コウダプロでは、「4ゲ主義(現地や原物を自分の目や耳で確認すること、二次情報ではなく原典にあたること、ゲリラ的に戦うこと)」を徹底しています。

社長からは「原典にあたった?」とよく聞かれたもので、時には厚労省の人の気持ちをトレースすることを要求される場面もあり頭を悩ませました。


開発にあたり頭を悩ませたことが大きく2つあります。

1つ目は、製造可能な工場がなかなか見つからなかったこと。

ワインを梱包するための緩衝材は、「クッションペーパー」という正式名称だそうです。

まずは国内でクッションペーパーを製造している工場を探し、片っ端から問い合わせを入れました。

原口が作りたいものは、単なるクッションペーパーではなく、唐揚げの油をより吸収できるように発明された特殊な加工を施す必要があるのですが、これが可能な工場は簡単には見つかりませんでした。


2つ目は食品衛生法に準拠して製造すること。

やはり食品に接するものですから、安全性には十分気を付けるべきです。

食品に使う資材には蛍光物質や重金属が含まれるとNGとなり、これだと、使える紙の種類や製造機械に制限がかかります。

限られた中でより良いものを作るにはどうすべきか…。

頭を悩ませました。


しかし、1年以上探した後、静岡県の工場から「作れますよ」との連絡が…!

早速ご相談の依頼をし、現地まで工場の見学へ行きました。

これまでの人生で工場の方に何かを依頼する機会などなかった原口は緊張しながら見学日を迎えました。

ですが、お会いしてみると、とても優しい方で、親身になって話を聞いてくれました。

何を作りたいのか、なぜ作りたいのか、どんな世界を目指したいのか…。

真剣に伝えました。

また、実際に紙を加工している様子を見学したのですが、大きなロール紙を裁断する様子や、さまざまな機械など、初めて目にするものばかりでした。

工場では機械と手作業をうまく使い分けていること、同じ紙でも厚さにバリエーションがあることなど、現地で学べることも多くありました。

このとき、原口は「必ずこの商品をヒットさせて、工場の皆さんに恩返ししよう」と誓いました。


また、開発と並行して、本当にこのアイテムに需要があるのかを知るために、福岡県内の唐揚げ店を30軒以上訪問し、「こんな商品を考えているのですが、あったら使いたいですか?」とヒアリングしました。


ありがたいことに「画期的!使いたい!」と言って下さる方もいれば、店主さんによっては「こんなもの使っても何も変わらないよ」、「いや〜、使いたいとは思わないですね…」など厳しいご意見もいただきました。

お店に入って、原口がお客ではないとわかるなり冷たくあしらわれることも少なくありませんでした。

ポジティブなお声をいただけるのは10人に1人ぐらいで、ネガティブな声ばかり聞いていると、「このペーパー本当に売れるのかな…。無理かもしれないな…。」と心が折れそうにもなりました。


しかし、「使いたい、欲しい」と言って下さった店主さんの言葉を信じ、開発を進めることを決めました。

その後も工場の担当者さんとやり取りをしながら、試作を重ね、2022年12月、ついに商品化の運びとなりました。


念願の製品化と、今後への想い

商品名は「カラッとペーパー」です。

「大好きな唐揚げを“カラッと”美味しく食べたい!」との想いから名付けました。


カラッとペーパーは、唐揚げをはじめとする揚げ物の油分や水分を吸収する緩衝材です。

また、保温性にも優れています。

カラッとペーパーを使うと、時間が経っても美味しく、そしてヘルシーに揚げ物をお召し上がりいただけます。


「持ち帰りやデリバリーの唐揚げには油分と水分を吸収するための緩衝材が必要」

これまで誰もが見逃していたこの常識を世に広め、世界中の唐揚げマニアたちに、より素晴らしいQOKL(Quality Of Karaage Life)をお届けするべく精一杯努めます。

このページの先頭へ戻る