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TAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE PTE. LTD.

高島屋の売らない店舗「Meetz STORE」が好発進。ギフト需要を狙った“商品選定”で差別化

(PR TIMES STORY) 2022年07月28日(木)11時24分配信 PR TIMES

2022年4月29日、株式会社高島屋、およびトランスコスモス株式会社の合弁会社であるTAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE PTE. LTD.は、新宿高島屋 TIMES SQUARE内にショールーミングストア「Meetz STORE(ミーツストア)」をオープンしました。


近年増加するショールーミングストアとは、「物を売らない」ショールームタイプの店舗で、商品を見たり、体験したりできます。商品が気に入ったら、ECサイトから購入できます。


「Meetz STORE」のコンセプトは、“想いを結ぶギフトプラットフォーム”。外部キュレーターと当社がセレクトした商品をそろえています。ギフトとして大切な人に贈るもよし、お気に入りのアイテムを探すもよし。訪れるたびに新たな発見があり、何度も通いたくなる体験のご提供を目指しています。


これまで150以上のメディアに取り上げられ、各所から注目いただいている「Meetz STORE」の事業戦略や反響を、マネージングダイレクター、兼CEOの川口貴明が語ります。

D2Cブランド中心の“想い”が伝わる商品を選定

新宿高島屋 TIMES SQUAREの2階にオープンした「Meetz STORE」は、国内外の約60ブランドの商品を取りそろえるショールーミングストアです。「食・グルメ」「ジェンダーレスなライフスタイル」「ビューティー」「アート&クラフト」「エシカル」の5つのテーマに精通した5人のキュレーターを中心に、一品一品こだわりを持って選んでいます。


“想いを結ぶギフトプラットフォーム”のコンセプトに合わせ、独自のストーリーを持つブランドばかり。加えて、トレンドに敏感なお客様にも新たな出会いの価値を提供できるよう、D2Cブランドなど普段リアル店舗で出会う機会が少ないラインナップとし、数ヶ月ごとにブランドを変更します。


ギフトとして贈りやすいよう、「Meetz STORE」のオンラインサイトはギフト機能を充実させました。複数タイプのギフト包装に加え、住所を知らない相手にも贈ることができる「ソーシャルギフト」機能も。LINE等のSNSやメールアドレスを経由して気軽にギフトを贈ることができ、若い世代を中心に好評を得ています。異なるブランドの商品を抱き合わせて1つのパッケージで贈ることができるのも、「Meetz STORE」の利点だと考えています。


実際に商品を見て、触れて、体験することで作り手の想いが送り主に伝わり、さらに送り主から送り先のお客様に伝わる。そんなふうに、想いが循環するギフトプラットフォームを目指しています。



今回、外部キュレーターを採用したのは、「想いを結ぶ」というコンセプトに合わせて「人を起点にした発信をしたい」という想いから。5人のキュレーターには、それぞれに専門分野があり、一定の発信力もあります。A級からC級まで幅広いグルメ情報を網羅する寺門ジモンさんやトランスジェンダーのサリー楓さんなど、個性的なメンバーとなりました。


その他のブランド・商品は、日本のブランド発掘に長けた弊社のバイヤーチームを含む商品選定委員会がセレクト。SNSや口コミ、これまでの知見などを参考にしながら、時にはポップアップストアに足を運んで自ら試してみるなどして、じっくりと検討しています。オープン前は25のブースに対して約200のエントリーが集まるなど、収集がつかないような状態でしたが、ギフトプラットフォームのコンセプトに沿って、絞り込んでいきました。


こういった「人起点」「ギフト向け」の商品選定は、他社のショールーミングストアには見られない「Meetz STORE」の特徴になっているはずです。


海外進出も視野に。「Meetz STORE」が持つ可能性

国内でショールーミングストアの先駆けといわれているのは、アメリカ発の「b8ta(ベータ)」です。2020年8月に新宿と有楽町に店舗をオープンし、「売らない店」として話題に。その後、大丸松坂屋百貨店やそごう・西武などの百貨店が続々と同形態の店舗を導入しています。


「Meetz STORE」のオープンは2022年4月と後発だったのですが、実は構想は2019年末から始まっていました。そのキッカケは、台湾の日系百貨店で目にした先進的な光景です。とある日本ブランドの台湾進出のために現地に出張したところ、百貨店の一等地にD2Cアクセサリーブランドが多く出店していたのです。


インスタグラムやフェイスブック等のチャットコマースのみで商品を販売しているD2Cの新興ブランドが46つほど集まり、多くの人の目に触れる一等地に出店している。それがあまりに人気のため、すでに路面のパイロットショップまでできているとか。台湾に進出して半年ほどでこのような展開になっていることに驚き、日本でも今後これがスタンダードになるだろうと感じました。


その後、まもなくコロナ禍が訪れ、卸売業をコアにする当社も厳しい状況に陥りました。そこで、社内で新規事業を募集したところ、若手層から出てきたアイディアがD2Cブランドとの取り組みでした。このアイディアと台湾で見た事例、さらに日本に上陸し始めていたショールーミングストアを掛け合わせ、当社の強みを生かして事業化できると判断し、「Meetz STORE」の構想が固まりました。


「Meetz STORE」は、単純に専用オンラインストアでD2Cブランドの商品を売るだけでなく、いずれは海外展開も視野に入れています。弊社では、2021年に越境ECのビジネスを立ち上げており、現状はASEAN、中国、台湾向けに日本ブランドの商品をオンラインで販売しています。この越境ECで実績が付けば、海外の高島屋店舗への出店も望めます。


「Meetz STORE」を消費者とのタッチポイントにして、まだ規模が小さい国内のD2Cブランド、あるいは日本進出を目指す海外ブランドに、百貨店に入る道筋を提供する。さらに、海外向けEC、海外店舗への出店へとつなげていく。出店を検討している企業のみなさまには、こういった「Meetz STORE」の可能性にも、ぜひ着目いただけたらと思います。


メキシコ直送の冷蔵マグロ?意外なヒット商品

「Meetz STORE」が自信を持ってオススメする商品ラインナップは、非常にバラエティに富んでいます。そこに百貨店のノウハウを生かした接客が加わることで、意外なヒット商品が多数生まれています。


こちらは、“エシカル王子”と称されるエシカルディレクターの坂口真生さんが選んだ「CAETLA(サエラ)」というブランドの傘「+TIC COOL SHADE」(4,510円)。傘の使い捨ての消費構造を変えるべく開発されており、金属を一切使用せず、耐久性のあるプラスチック製、丈夫でサビずに長く使えます。遮蔽率・遮光率99.9%以上の効果を実現しており、年齢や性別を問わないデザインも人気です。



ファッションモデルの浦浜アリサさんが選んだ「Danlow(ダンロウ)」の「ダンロウフレグランスウッドキャンドル THE DAN」(10,120円)も人気商品のひとつ。高潔さを漂わせ、心を静かに落ち着かせてくれる魅惑的な香りで、暖炉のように優しく不定期な音も感じられます。



トランスジェンダーのサリー楓さんが選んだ妊活向けサプリメントも好評です。「DAYLILY(デイリリー)」から発売されている「CO - THEY」(5,980円)は、2人の土台となるヘルシーな身体づくりを性別問わずサポートする葉酸400g / 日をはじめ、ビタミン・ミネラルなど24種類の成分が配合されています。



チャレンジングなセレクトではありましたが、とても反響が良いのは、作家のHIRATAさんがハンドメイドで作るかわいらしい動物たちやマトリョーシカなどを扱う「HIRATA(ヒラタ)」。当社スタッフがインスタグラムで発見し、繊細な絵柄のかわいらしさに惹かれ、お取り組みが決まりました。

※5月31日で、Meetz STORE店頭、及びオンラインストアでの販売は終了しています。



メキシコで養殖するマグロを84時間以内に冷蔵便で日本に届ける「BLUEFIN(ブルーフィナ)」(5,400円)は、ハレノヒのギフトに最適な逸品として注目されています。低い水温、自然な環境、鮮度の良いエサと条件が整った環境で養殖していることから味が良く、現地のトップクオリティのレストランに採用されています。



「THE POTAGE(ザ ポタージュ)」による、こだわり抜いた原材料と製法で作られた冷凍ポタージュスープのセット「PREMIUM POTAGE」(3,600円)は、センスの良いギフトとして、多く選ばれています。厳選された素材から旨みや甘みを極限まで引き出し、水・塩・オリーブオイルのみを使った濃厚で上質なポタージュです。

オープンから3ヵ月。現在のチャレンジと展望

「Meetz STORE」は、4月末のオープンから、ちょうど3ヵ月が過ぎようとしているところです。オープン時に沢山のメディアに取り上げていただいたこともあり、5月の平均客単価は13,000円代と高い水準でした。一度に複数商品をお買い上げいただくことも多く、他ブランドの商品を抱き合わせてギフトとして贈る方も少なくありません。


「出店したい」というお問い合わせも国内外から数多くいただいており、非常に好調なすべり出しになったという手応えがあります。


一方で、数々の課題も見えてきています。最大の課題は、いかに来店者の購入率を上げていくか。「Meetz STORE」に来店して、その場でオンラインサイトから商品を購入するのは、約10人に1人です。体験して「購入したい」という気持ちが芽生えても、クールダウンするタイミングがあると、購入に至りづらい。こういった離脱を防ぐために、クーポンを発行するなどの施策を考えています。


店頭での接客においては、各ブランドから丁寧にレクチャーを受けているため、全スタッフがほぼパーフェクトに商品説明ができています。出店を検討している企業の方が、弊社スタッフの接客に触れて、出店を決めるケースが複数あるほどです。


現在、トライアルとして取り入れているのが、店頭の中央に大きなテーブルを置いて体験を提供する「シーズナーディスプレイ」の試み。ブランドの担当者が接客をしながら体験してもらうことで、購入率を上げることが狙いです。ブランド側のメリットとして、直接顧客の声を聞く良い機会にもなるようです。


この夏頃から開始したい新たな取り組みとしては、家電レンタルサービスやMakuakeといったプラットフォームとの連携です。これまではブランドごとにお取り引きをしていましたが、規模が小さなD2Cブランドにとっては、出店料などがハードルになってしまうケースがあるようです。また、家電は百貨店では効率の悪さから取り扱っていない背景があったのですが、レンタルサービスの体験提供なら購入につなげられるかもしれないなと。


店舗拡大も進めており、2023年には関西方面で出店予定です。「Meetz STORE」の強みである商品ラインナップのユニークさに磨きをかけながら、2026年までに国内外で10店舗のオープンを目指して事業を加速させていきます。



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