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プレスリリース

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株式会社コーヒーローストビバーチェ

小規模コーヒー焙煎店の、ボトリングコーヒー作りを覆す挑戦。極小ロットから製造可能な、「Daikanyama Lab Vivace 」オープンの裏側。

(PR TIMES STORY) 2023年08月31日(木)17時45分配信 PR TIMES

東京都目黒区で20年以上、コーヒー焙煎店「Coffee Roast Vivace(コーヒーローストビバーチェ)」を運営する株式会社コーヒーローストビバーチェは、独自の焙煎技術と抽出技術を活かし、ボトリングコーヒーの完全自社製造を実現する研究所「Daikanyama Lab Vivace」を東京都渋谷区代官山に設立し、2023年7月7日より小ロットOEMの受託をスタートしました。


この取り組みを始めるきっかけは、同ブランドが直面した、コーヒー焙煎業界の常識となっている「大きな壁」を打破したいという想いから始まっています。本ストーリーでは、その商品の誕生秘話をお伝えします。


(「Daikanyama Lab Vivace」で製造された自社商品「Liquidシリーズ」)

忙しい時間でも「コーヒー焙煎店のこだわり」を楽しめる新商品開発のきっかけ

CoffeeRoastVivaceは、21年前に定年退職を控えた夫婦(現代表の両親)が第2の人生としてスタートしたブランドです。「どこに行っても美味しいと思えるコーヒーが見つからないから、自分で作ってみたい!」という想いから始まりました。


「コーヒーには産地とか品種とか色んな違いがあるはずなのに、外で飲むとあんまり違いがわからない」という自身の経験や、「コーヒーは、どれを取っても全部特徴が違ってて面白い!」と気づいてしまった感動をありのままに伝え、共感いただいたお客様と共に、好きな味わいのコーヒーを一緒に考えて見つけるスタイルがご評価をいただいています。


(創業22年目を迎える「CoffeeRoastVivace」のメンバー)


とはいえ、コーヒーはハンドドリップで淹れようとすると、専用の器具や手間が必要になり、忙しい朝の時間などにはなかなか余裕を持って楽しむことが難しいもの。そこで、「忙しい時間も美味しく簡単にコーヒーを楽しめるようなボトリングコーヒーも作ろう」という発想が生まれたのは、ブランドが始まって間もないタイミングでした。

「清涼飲料水製造免許」という大きすぎる障壁

私たちはコーヒー焙煎店ですから、コーヒーに関係する商品を作って販売することは問題なくできるものと思っていました。ただ、実態は大きく違っていたのです。


ボトリングコーヒー、特にペットボトルや瓶に充填されたコーヒーを作るには、店舗ではなく専用の施設・区画を作る必要があったのです。しかも、清涼飲料水製造免許という認可は、いわゆる飲食店を作る感覚とはかけ離れていて、衛生面・構造面・機能面でもかなり緻密に作られた場所でなければ認められないものでした。


イメージとしては、「店舗を作る」とはかけ離れた「工場を作る」という感覚に近いもの。必要な要素を叶えられる物件がほとんど存在しない、存在しても設備専用の工事を大幅に実施しなければならないため、投資額が3,000万円を超えてくるような、年商4,000〜5,000万円レベルの私たち小規模事業者にとっては非現実的なものでした。


「店頭で喜んでいただいている手作りのコーヒーを、ペットボトルに詰めて販売することが、こんなにも難しいことだなんて…」自分たちが叶えたいことは夢物語のようなことだったんだと、現実に直面しました。

「1リットル×300本」が最小ロットと言われ続けた日々

「自分たちで作ることができないのであれば、製造を委託することはできないか」と、OEMを受けてくださるサービスを探し始めました。結果として、いくつかの企業が「ボトリングコーヒーの製造代行」を実施されていましたが、ここでまた大きな障壁が立ちはだかりました。それが「大きすぎる発注ロット」です。


「弊社は、1リットルのペットボトルや紙パックに充填して、300本から製造できる小ロット対応をしています」


そのようなご案内を多くいただきました。しかし、300本という量は、残念ながら私たちのような小規模事業者にとって、1年かかっても売り切れるかわからない。そもそも在庫保管する場所がない、そのような量です。


また、保管が長くなればなるほど、品質は下がっていきますし、かといって卸販売先を持っているわけではないので、この選択肢も非現実的だという結論にいたりました。

ボトリングコーヒー製造に特化した新しい形の「清涼飲料水製造研究所」

上記の通り、私たちはうちひしがれるほどに悩みました。それと同時に、「このような悩みを抱えている小規模コーヒー焙煎店やコーヒーブランドはたくさんいるに違いない」という確信も強まっていきました。


そんなある日、私たちCoffeeRoastVivaceの焙煎コーヒーを使って、代官山でコーヒースタンドを開業したいという方から、「店舗を開くけど、スペースに余りがかなりあるから、もしできるなら一緒にやりませんか?」という、願ってもないお声がけをいただきます。


「もしこれが実現したら、日本中のコーヒー焙煎店の悩みを解決する糸口になるかもしれない」


そのような想いがあふれ出て、「やらせてください」という言葉が出たのは間髪も入られぬ一瞬の出来事でした。そこから、清涼飲料水製造免許の認可を得られるための設備設計の日々が始まります。


(必要な要素だけを残すことで、狭小空間に実現した製造研究所)


一般的な清涼飲料水製造免許を取得する施設を作るには、潤沢すぎるほどの設備手配や、それを実現するための物件規模が必要となりますが、渋谷区保健所の指示のもと「ボトリングコーヒーに特化した清涼飲料水製造免許取得施設」という、渋谷区でも前例のない形を模索する方向性となりました。


製造するものを特化することで、不要な機能をそぎ落とし、限定された空間でも必要な機能を満たせる設計を行います。特にポイントとなったのは「アナログでの作業」を惜しまずに、手作りで量産する運用を作り上げたこと。過剰な設備を使わず、一方でコーヒー焙煎店として培ったノウハウと技術を活かしきる設計としたことで、多くの設備を削減することができました。


(ボトル1本分ずつ、丁寧に「蒸らし」を行うこだわりのプロセス)

北海道から沖縄まで、日本全国から製造代行を依頼される研究所に

このような試行錯誤を経て、実際の計画開始から実に2年以上経過した2023年7月、代官山に「Daikanyama Lab Vivace」は生まれました。


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つい先月、稼働が始まったばかりの研究所ですが、北海道から沖縄まで、想定以上の早さでお問合せとご依頼をいただいています。中には、「国際カフェテイスティング競技会」という世界的な競技会で「金賞」を獲得されていらっしゃるような、名実共に確固たるブランドさまからのご依頼もあります。



ボトリングコーヒー「濃厚リキッド」について

独自の抽出プロセスにより抽出した、濃厚タイプのリキッドです。

・リキッド:お湯 = 1:3 ⇒ ホットコーヒー

・リキッド:お水 = 1:3 ⇒ アイスコーヒー

・リキッド:温かいミルク = 1:2 ⇒ 濃厚ホットカフェオレ

・リキッド:冷たいミルク = 1:3 ⇒ アイスカフェオレ

・リキッド:炭酸 = 1:3 ⇒ コーヒースカッシュ

・リキッド+アイスクリーム = アフォガート

・リキッド+パンケーキ生地 = コーヒーパンケーキ

・リキッド+かき氷+みぞれシロップ = 大人のコーヒーかき氷

などのように、お好みに合わせて濃さを調整しながら、簡単なのに本格的で美味しいコーヒーを楽しめます。飲食店でのカフェメニューにも利便性と味わいの良さをご評価いただいています。


※参考記事:https://store.vivace.gift/blog/2023/06/08/105924


手作りにこだわるコーヒーブランドにとって心強い存在であるために

自家焙煎コーヒー店から創業したVivaceは、お客さまの「これ美味しい!」を共に探し、作り出すことをテーマとして、20年以上の歴史を紡いできました。手作りだからこそできる少量高品質の商品を、より多くのお客さまに楽しんでいただきたいという想いが強くあります。


また同様に、お客さまに手作りの価値を提供されたいと思われているコーヒーブランドさまと協力し合い、共に産み出していけるよう、より心強い存在でありたいと思っています。その一端として、この「Daikanyama Lab Vivace」から、より多くのお客さまのお喜びが産まれていくことを祈念しています。


(コーヒースタンド併設で作られた「Daikanyama Lab Vivace」)


<施設情報>

住所:〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町22-1

電話番号:03-6459-5682

稼働時間:10:00〜19:00

※店舗ではないため、販売は行っておりません。


【株式会社コーヒーローストビバーチェについて】

本社:〒152-0023 東京都目黒区八雲3-6-22小倉マンション101

代表者:代表取締役 前田崇之

設立:2002年5月

電話番号:03-3723-3954

URL:https://store.vivace.gift

Instagram:https://instagram.com/coffeeroastvivace

事業内容:珈琲オーダー焙煎店「Coffee Roast Vivace(コーヒーローストビバーチェ)」の運営、独自コーヒーの企画製造販売、独自スイーツの企画製造販売

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