プレスリリース
SNSフォロワー5万人の獣医師が発信活動をする理由本当に正しい情報を発信し、動物を愛するが故に苦しんでいる人達に希望を届けたい
「日本一希望を届ける」という想いを持ち「獣医師SHINY」さんとして発信活動を開始した、獣医師インフルエンサー「SHINY(シャイニー)」さん(本名:豊田陽一さん)。
Instagramの「どうぶつの皮膚科」(@pet_skin)「どうぶつの歯科」(@pet_dental)、YouTubeチャンネル「サーカス動物病院」の総フォロワー数は5万人を超え、多くの飼い主さんに行動を起こす希望を届けている。
会社経営も動物病院の経営も順調であるにも関わらず、なぜ発信活動を続けるのか?その背景には、自らが獣医師として感じた”動物業界の課題”がありました。
SHINYさん本日は、どうぞよろしくお願い致します。
1、獣医師になった理由
起業をする前は、もともと2年3ヶ月間ほど、動物病院で獣医師として勤務していました。
今でも覚えているのですが、獣医師2年目の12月に起業をしようという決心が固まり、起業をしました。
学生の頃から、起業しようという風には思われていたんですか?
いえ、起業しようという風には全く思っていなかったんです。そもそも獣医師になる前から「一人でも多くの人を笑顔にしたい」とずっと思っていて。その信念をもとにずっと行動していて、献血を80回以上したりとか、学生時代から漫才をやってお笑いのM-1グランプリで「ナイスアマチュア賞」を受賞するまで頑張ったりもしました。
その中でも、獣医師になろうと思った理由としては、小学校1年生からずっとゴールデンレトリバーが大好きだったこと。僕自身「犬になりたいくらい犬が好き」「犬の真似をしちゃうくらい大好き」な男の子だったんです。
親は医学部に行って欲しがっていたのですが、僕は高校卒業したらすぐに「とにかく犬に関わる仕事をしたい」と思っていて、はじめはブリーダーとかになりたいとも思っていました。でも医者になって欲しいという親の影響でその思いに蓋をした時期があり、実際に途中、医学部も目指していた時期がありました。ですが、勉強に全く身が入らなくて。
改めて「自分は何が好きなんだろう?」と考えた時に、やはり犬が出てきたんですね。「犬に関連することなら、ハマれるんじゃないか」と。それで獣医学部を志し、実際その道に進みました。
2、獣医師として感じた動物病院業界の課題
実際に、病院で獣医師さんとして働かれてどんなことを感じましたか?
一つは、獣医師の仕事は「ものすごくやりがいがある」ということです。そしてもう一つは「ものすごく大変だ」ということです。
1)獣医師という仕事のやり甲斐
もちろん命に関わるお仕事なので、とっても感謝してもらえるんですよね。その上、お金もいただく。やはり飼い主さんとしては、愛している家族ゆえに、その家族が病気になると喜怒哀楽も大きくなるんですよね。悲しみも大きければ「治った」時はすごく嬉しい。
良くならないこともやはりあるのですが、それでも
「良くならなくても、先生に最期まで診てもらえて良かったです。」と伝えてもらえたりとか。
涙ながらに握手してくださったりとか。
胸を揺さぶられるものがあって、すごい仕事だな、と思うことも多いですね。
これは、獣医師という「命を扱っている職業」ならではだなと思っています。
2)獣医師という仕事の大変さ
やりがいが大きい一方で、獣医師はやることが多すぎるくらいあります。
人の医療であれば、医師・歯医者・薬剤師・臨床検査技師という職業がありますが、その仕事を一人で担うのが獣医師なんですよね。
学ぶ過程で言うと、医師は大学6年、歯科医師は大学6年、薬学部も大学6年など、それぞれ学びに時間がかかりますよね。それを獣医師は学んでいきます。それに、人間の病院であれば内科・消化器科・呼吸器・皮膚科・整形外科・産婦人科などなど専門に分かれて診療しているのが一般的ですが、獣医師は1人で全ての科を診察するのが一般的です。
このような背景があるので、獣医師はやることがものすごく沢山ありますし、
「分からなければ救えない命がある」というプレッシャーも同時に抱えているので、獣医学生時代から「どれだけあっても時間が足りない」と痛烈に思いました。
さらに医者と違うところでは2年間の研修制度がないので、社会に入ってから各自で技能を磨き始めるというのがリアルな所なんですよね。
それに、診察対象となる動物種も多いですよね。私は得意としていませんでしたが、ウサギやハリネズミやフェレット、鳥の診察などを診察する獣医師もいます。犬によく使う抗生剤をうさぎに使っちゃうと死ぬ可能性があったり、動物種の違いを学ぶのも重要な事です。シンプルに、犬と猫ではなりやすい病気も治療法も違ってきます。このように本当に学ぶべきことが果てしなくあるのが実態です。
3)獣医師が抱える課題
そういった背景があるので、獣医師自体の自己肯定感/自己効力感を上げることが結構難しかったりするんです。皆動物好きな人で、真面目で責任感が強い人も多いので「自分のせいだ」「まだまだ未熟だ」と思う人も多くて。
尚且つ、獣医師は仕事の内容の割に給与が高い訳でもなく、。勤務獣医師だと平均500-600万円程となります。それに加えて、職場のマネジメントが不全状態なので、チーム内がギスギスしてしまったり、院長のトップダウンの風潮があったり。そんな今の動物病院業界に失望して辞めてしまう人も多いんですよね。
3、起業を決意「動物を笑顔にする人を笑顔にしたい」
そんな現状を目の当たりにして
「動物を笑顔にする人を笑顔にした方が、より多くの人を笑顔にできるな」って思いました。
その時に、それを実現するためには、常識・風習を変える必要があったので、影響力が必要だと思ったんです。それで、当時「影響力の武器」という本を読んで、経営資源「物・金・情報」が影響力を作る、要はビジネスだと本で言っていて、それで「ビジネスをやろう」と思いました。
ちょうど同時期に、僕の先輩が皮膚科専門医になるプログラムにアジアで初めて選ばれて、皮膚科をビジネスにできるんじゃないかということで、一緒に会社を立ち上げ様々な動物病院業界の課題に取り組んできました。
4、2024年2月。会社名を「1sec.」にアップデート。
当初は「皮膚科」が僕たちの事業ドメインの中心にあったので
会社名「VDT(ブイィ・ディ・ティー)」【VET=獣医 DERMA=皮膚科 TOKYO=東京の略】でした。
ですが、今では皮膚科以外の経営もやるようになり、VDTという皮膚科のドメインの名前が、現在取り組んでいる事業とこれから取り組んでいくことに合わなくなり、
この2024年2月1日に「1sec.(ワンセク)」という社名に変わり、
改めて、この動物業界の課題を更に解決したいという想いと共に、会社名もアップデートされました。
【会社名を「VDT」から1sec.へ】
新しい社名である1sec.(ワンセク)に込められた思い
1秒先の未来を明るくしたい
「これがまだ続くんじゃないのかな」と思って訪れる1秒先の未来と「きっと良くなるだろう」と思って訪れる1秒先の未来って全然違うと思うんですよね。
僕たちが救いたい真の顧客は「動物を愛する故に苦しんでいる人」です。
それってつまり、飼い主さんもそうだし、従業員もそうだし、院長もそうなんですよね。
動物を愛しているから開業したけど、組織マネジメントに苦しんでいる人もいるし
動物が好きで看護師をやっているけど、働き方が良くないから辞めるか苦しんでいる、とかもっと良い治療を受けさせてあげたいけど、どこの動物病院を信頼したら良いかわからない飼い主さん、とか。
「愛ゆえに苦しんでいる」という人を救えるような仕組みが、今はまだこの業界には乏しいので、正しい情報発信もするし、理想的な働きがいのある動物病院も作っているし、他の動物病院さんが働きやすくなるような情報発信もしていますし、未来の動物の命を輝かせられるように、動物の細菌検査もしていますし、1秒先の未来を明るくするという想いで全て取り組んでいます!
動物病院業界を「正しいことをやっている人が報われる」業界にしたいです。
5、Instagramは5万フォロワー。発信活動をはじめた背景。
動物病院経営もされているSHINYさんですが、SNSの発信をはじめられたきっかけなどあるんでしょうか?
静岡県の動物病院勤務時代。青森県からの1本の電話。
自分が勤めていた頃のお話なんですが、1時間半待ちとかの人気の病院で働いていたんですね。静岡の病院だったんですが、掛かってきた電話を取ったら、青森県のおばあちゃんが「犬が人間の何かを食べてしまった」と言っていて、5分か10分くらい相談に乗っていたんです。
その時、他の動物も待っていたので上司に「少し電話が長いね。待ってる人もいるから。気持ちは良いと思うけど。」と言われたんですよね。仰る通りだと思う反面、僕個人の中では気持ち悪さがあったんです。
相談に乗るのは診察に来られる飼い主だけ、みたいに感じてしまって。それが心に引っかかっていました。
なので、SNSをやっている時は、その時の悔しさやモヤモヤが晴れる感じがあって、特に最初は「地域関係なく発信できるのって大事」という思いがあって活動していましたね。
6、5年間の発信活動を通じて感じていること。
2019年からすでに5年にも渡る発信活動をされているSHINYさん。
ずっと情報発信を続けてきて、良かったなと思われたエピソードがあれば伺いたいです。
やはり
「希望を持ってもっと頑張ります」とか
「ホームケアしたら良くなりました」
「思い切って病院を変えたら良くなりました」
というような、飼い主さんが行動を起こすきっかけになれた時はすごく嬉しいですよね。
たしかに、悶々と一人で抱えていて「何をしたら良いのかがわからない」という辛さってありますもんね。
そうなんですよ。僕たちって獣医師の「先生」じゃないですか。飼い主さんとしては「獣医師の”先生”がこう言っているけど、良くならない。新しい提案もくれない。『もう仕方がない』って言われた。でも、病院を変えるのが良いのか分からない。」というのって、よくあることなんですよ。
実際、全ての動物病院が素晴らしい訳ではないんです。でも、飼い主と動物病院側の情報の非対称性が大きいのでそれが分からなかったりする。
もしこれがラーメン屋さんだったら「まずい。もう来ない。」ってなるじゃないですか、それは情報の対称性が小さいからなんです(ラーメン屋が持っている情報と顧客が持っている情報に差が少ない)。でも、良い獣医療なのか、良い動物病院なのかってのは、飼い主さんには分かりにくかったりします。
なので、その情報の非対称性をなくす必要があるなとずっと思っていて、Instagramの発信を頑張ってきました。
【運営するpet_skinのInstagram】
実際Instagramのコメントなどを拝見すると、SHINYさんの発信は「最後の砦」のような場所になっているのかなと感じます。更にSHINYさんの発信が多くの人に届いて欲しいですね!
ありがとうございます!
実は、この発信活動も一時期は、元獣医師と名乗っていたんですよ。臨床を一度離れて、経営者となったので、手術や診察はしていないし、経営者がこんなDMとかコメント返すのはどうなんだろう?という風に思うこともあって、もっと誰かに任せた方が良いんじゃないかとか。
でも、今は獣医師としてやっていると思っていて「獣医師として手術するとか」「獣医師として診察する」というのと同じように「獣医師として発信をしている」と思っています。なので、以前よりもそういった質問のDMが来ても素直に嬉しいなと思えるようになりました。
ー SHINYさんだからこそできる発信で、多くの人が救われているわけですよね。
7、新たにはじめた「獣医師SHINY」としての発信
発信活動の期間は5年にもなるSHINYさん。
これまでは皮膚科・歯科という内容に特化したそれぞれの発信をしてこられたと思うのですが、今回新たにはじめた発信は「獣医師SHINY」さんとしての発信ということで、どういった思いで今回新たにはじめられたのでしょうか?
皮膚科・歯科以外でも獣医療の課題って沢山あるんですよね。例えばよくあるのが「動物病院選び」とか「セカンドオピニオンの相談」とか。
その度合いは地域によって、格差もあったりします。実際、僕が信じられないようなことを言われた飼い主さんもいらっしゃったりとかがあるんですよね。
セカンドオピニオンの相談をしたら「もう来るな」って言われて、一人でそれを抱えていたら辛いじゃないですか。
その時に、獣医師が「そういうことは気にしなくていい。」「こういう使い分けをしたら良いよ」という言葉は後押しになると思うんですよね。
「1ヶ月治療をして症状が良くならなかったらセカンドオピニオンをしましょう」というような発信をしている人がいないので、飼い主さんと動物病院の関係に関わるような抽象度高い情報を伝えられる人になろうということで発信を始めた、という感じですね。
ー 実際、この発信をはじめられて1ヶ月くらいだと思うんですが、実際にどんな発信をされているかも教えていただいても良いでしょうか?
率直に「良い獣医師の見分け方」とか「動物病院を変えることってどうなんだろう?」とか。
飼い主さんが悩んでいるけど相談相手がいないことを発信していることが多いですね。
ー 投稿をはじめられて、結構最初から多くの人に見てもらっていると思うのですが、実際どんなお声が届いていますか?
「悩んでいたので、勇気づけられました」というような声が多いかなと思いますね。
「あの時の行動良かったのかなと思っていたけど、間違ってなかったんだなと思えました。」とかも多いですね。
ー これからというところで、獣医師SHINYさんがこの発信をはじめられて、発信者としてこれからやっていきたいことを伺っても良いでしょうか?
「本当に多くの人に届ける」ということを1番やっていきたいことなので、正しい動物病院のかかり方とか、見つけ方とかをもっと伝えていきたいです。
あとは、研鑽を重ねて活躍しているレベルの高い専門医という、最高峰の治療・医療を紹介していきたいです。それが希望になる人も多いと思います!
「このチャンネルは安心」「このチャンネルに出てくる人の言うことはちゃんと聞ける」
というようなチャンネルにしていきたいですね。
情報発信でSNSもやるし、動物病院業界でプロ(獣医師・動物看護師・グルーマーなど動物のための治療・ケアをする人たち)にも一般の飼い主さんにも一番人気と認知がある状態にしていきたいと思います!
是非応援していただけたら、嬉しいです!
「獣医師SHINY」さんのSNS
YouTube:獣医師SHINY
Instagram:@shiny_5626
tiktok:獣医師SHINY