プレスリリース
私たち医療法人仁永会ふくなが皮膚科は、患者さん・地域・スタッフ、三方良しで診療に取り組めば、必ず「日本一の診療所になる」という想いで、日々、滋賀県彦根市の地域医療を支えています。
患者さん・地域のことを第一に考え診療するのは医療機関としては当たり前とし、子育て世代のスタッフ・家庭の事情で働き方を制限されるスタッフ、環境が違うスタッフ同士が支え合いながら、働きやすい環境づくりにも取り組んでいます。
では、地域医療を支えるために開業を志す医師はどうなのか。当たり前ではありますが、開業すると目の前の患者さんだけではなく、経営者としての仕事も重要になります。取引先との交渉であったり、スタッフの働き方ケアであったり、経営者としての仕事で心身ともに疲れ果て、その結果、医療従事者としての志が希薄化します。そんな医師を目の当たりにしてきました。
私たちは、次世代の地域医療を守るために、スタッフの働き方改革だけでなく、次の一手として【開業改革】が必要であると考えています。
分かりやすい説明と実践したくなる医療を求めて創業
理事長の福永真未は勤務医時代を「大きな病院で患者さんに提供する医療は、医療のほんの一部分でしかないことに気づけていなかった」と自戒しています。
地域の診療所に押し寄せるたくさんの患者さんは、わずかな診療の間に納得のいく説明を得られず、ただ処方された薬を持て余し、医療にあきらめを感じていきます。
「患者さんが何に困っていて、何を求めているのかを理解した上で適切な治療方針を提案できれば、医師と患者さんの信頼関係が成立し、治療を継続していくことができる」と思いながら、理想と現実の間で葛藤する日々を送っていました。
地域の医療機関の現状と、患者さんの医療に対する期待には隔たりがあり、その結果医療の質が低下しているという現実を見てきました。そんな地域医療の現状は自身の理想でありポリシーでもある「分かりやすい説明と実践したくなる医療」とはかけ離れていたため、自問自答を繰り返した結果、「理想とするものがないのであれば自分で創ればいいんだ」と思い、2022年ふくなが皮膚科をスタッフ5人で開業しました。現在スタッフは14人になり、「事業が拡大してから人を増やすのではなく、人が増えることで化学反応が生まれ、さまざまな方向性を広げていける」と手応えを感じています。
質が高い地域医療と志を次世代へ繋ぐ「やり方」と「在り方」
私たちは、質の高い地域医療と志を次世代へ繋ぎたいと考えています。しかし、医師の独り善がりになって、属人的な医療を提供していては実現できません。そこで私たちは、ビジョン・ミッション・行動指針などを記した「ふくながBOOK」を作成し組織図のトップを医師や理事長にするのではなく「ふくながBOOK」としました。また、業務の細かな決まり事や接遇などを記した「業務フロー」を作成し、独自のシステムを構築しました。
この「やり方」と「在り方」を踏襲すれば、質の高い地域医療と志を次世代へ繋いでいけると確信しています。
「やり方」と「在り方」をの浸透させるために「行動」と「なぜ」をワンセットで伝える
「やり方」と「在り方」を踏襲すれば、質の高い地域医療と志を次世代へ繋いでいけると確信しているが、簡単ではありません。スタッフに「やり方」と「在り方」を浸透させていく仕組みが必要です。
「これが正しいからこうしなさい」「日本一の診療所を目指しましょう」では、人はついてこないし自発的に行動もしません。自分で考え自発的に動いてもらうためには、その人が動く理由「なぜ」が大切になります。そのため、開業時から全てのことに関して「行動」と「なぜ」をワンセットで伝えています。
診療所の「のれん分け」
地域医療を支える診療所を開業したいが、経営のことを考えたくない、医療に専念したい。それら全てを整えてから自分の診療所が開業できるのが、私たちの考える「のれん分け」です。のれん分けは、経験等により13年で実現可能です。
医師としての「やり方」と「在り方」を議論し、一緒に模索する
私たちは、医療はインフラの一つであると強く意識しています。良い医療は良い街を作る上で必要不可欠です。なので、医師として専門性や自らを高める姿勢を常に持ち続けることは当たり前です。しかし、その当たり前をやり続けるのは簡単ではありません。
当たり前をやり続けられる「やり方」と「在り方」を、見て学び・実践して自分のものにしていただきます。ただし、このやり方が正しいなどと決めつけず、共に学び共に議論し合いながら、より良い医療を提供できる様に一緒に模索し続けます。
診療所としての「やり方」と「在り方」の浸透
見ただけではわからない、真似しようと思っても真似できない、質の高い地域医療と志を次世代へ繋ぐ独自のシステムを体感してもらい実践してもらいます。(のれん分け後もサポートします)
まずは分院の院長として働く
開業地を選定し、開業可能性(地域性、収益性などを検証)があれば、一緒に開業準備(医院名、外観、内装、デザイン、機械選定など)をし、分院として開業する。そして、この分院の分院長として働いてもらいます。運営を軌道に乗せた後、「医院をのれん分けをするのか」「分院長を続けるのか」を、選択していただきます。のれん分け後のロイヤリティ費用は一切ありません。
のれん分け後の経営支援を無料提供
のれん分け後も、日々更新されるノウハウや医師同士の交流の場は無料提供。また、スタッフ研修や業務フロー改善などの経営支援があります。
患者さん・地域・スタッフの三方良しの認知拡大を
転職活動を考えている医師は大手転職サイトを利用する方が多く、開業を考えている医師は医薬品卸大手のコンサルタント等から支援を受けて開業する方が多いので、私たちの取り組みは、まだまだ認知されていない。
しかし、私たちは、地域医療を守る診療所として「今」だけでなく「未来」を見据えた診療所運営が、医療費増加問題や医師の働き方・雇用問題などの解決の糸口になると考えています。その為にも、認知拡大に向けて、私たちが「日本一の診療所」と呼ばれるように、これからも、患者さん・地域・スタッフの三方良しで診療に取り組んでまいります。
週間エコノミスト ビジネスクロニクル記事
https://chronicle.weekly-economist.com/person/fukunaga-hifuka.php