プレスリリース
クリエイティビティに限界は無いー国境もジャンルも超えて世界を魅了し続ける日本人アーティスト、起業家 SHINRYUの軌跡
舞台芸術から音楽プロデュース、ビジネスコンサルティングから海外への事業展開。日本からチェコ、オランダ、フランス、イギリス、ロシア。2021年に東京で創業した総合プロデュースカンパニー、RICEball.inc (RICEBALL Entertainment) 代表の榛葉隆太(SHINRYU)氏は、現在も世界への挑戦を続けています。2009年のプロデビュー以来、自身も国内外で1,000ステージ以上を踏んできたプロアーティストである榛葉氏。舞台芸術の世界から音楽の世界への転身、さらに芸術から海外ビジネス、国際交流に至るまで、ジャンルや国境にとらわれることなく活動しています。2023年にはNew York WeeklyやIBTimesなどの海外メディアで「真のルネッサンスアーティスト」と称されました。クリエイティビティに限界はない、それを世界に証明し続ける榛葉に創業時の話を伺いました。
世界への挑戦を続けるRICEball.incの3つの事業
「世界は別に特別じゃない。ただ違う人種、異なる文化や宗教、建築があるだけ。それは日本も同じで、本質的に何も変わらない。たまたま東京にいてプラハにいて、明日縁あってロンドンにいたりパリにいるだけ」 (SHINRYU)
弊社RICEball.inc (RICEBALL Entertainment)は2021年3月に創業し、間も無く4年目となる比較的新しい会社です。事業の軸となっているものは3つあり、@アート&エンターテインメントA海外ビジネスコンサルティングB海外事業開発です。一つずつ説明しますね。
世界を舞台にパフォーマー・プロデューサーとして活動してきた「アート&エンターテインメント事業」
まず弊社のアイデンティティの主軸とも言えるアート&エンターテインメントです。主に音楽作品のプロデュースや制作、音楽配信、動画配信、アーティストマネジメント、著作権管理などを行っています。創業前の話になってしまいますが、私(代表、榛葉)自身2009年にプロデビューしてから、日本、オランダ、フランス、イギリス、ロシア、チェコなど国内外、海外はヨーロッパを中心にパフォーミングアーティストとしてパフォーマンスと舞台演出、プロデュースなどを行なってきました。プロとして踏んだステージは大劇場、小中規模劇場含め1,000は超えたと思います。海外でのパフォーマンスが本格化したのは2012年のロシア・サンクトペテルブルクでの公演がきっかけでした。平成22年に旭日双光章を受賞した、露日友好協会副会長のワレンチーナ・カリーニナ氏の来日時に声をかけていただき、現地の日本国総領事館主催の演劇祭(演劇コンクール)にも参加しました。国と国を繋ぐ架け橋として、両国の友好関係に少しでも貢献出来たら、という気持ちでした。
ロシア公演後の殺陣ワークショップ
サンクトペテルブルクの皆さんと一緒に
2013年2017年まではオランダを中心にフランス、イギリスなどで現地のプロアーティストや音楽家と一緒に活動しました。オランダではアムステルダム、ロッテルダムでの公演やオランダ最大級のアニメフェスタのメインステージでのパフォーマンス、イギリスでは大きな教会などで、フランスは世界最大級の演劇祭の一つアヴィニョン演劇祭への参加など、精力的に活動しました。この頃イギリスに3年ほど滞在していたのですが、体調が芳しくなく、2017年のアムステルダム公演を最後に、当面の舞台活動を休止することになりました。
オランダ、ロッテルダムでのパフォーマンスより
露日友好公演から
転機になったのは、東京に戻っていた2021年のことです。ハリウッド映画にも楽曲提供などしている海外のミュージシャンから、あるプロジェクトに参加してほしいとオファーを受けました。2021年のクリスマスに歌で世界を繋ぐ、という趣旨のもので、世界各国から20人以上のアーティスト、シンガーが参加しました。中には2021年にオスカーにノミネートしたハリウッドのPaul Raciや、グラミー賞にノミネートしているベーシストのMark Corradettiなど錚々たる面々も。私はありがたいことに、何故か日本代表シンガーとして選ばれて、シンガーとしてワールドデビューすることになったのです。元々シンガーソングライターでしたので、この一件をきっかけに書き溜めていた楽曲のリリースを決めました。また、音楽レーベルの側面も持つRICEball.inc (RICEBALL Entertainment)を設立。2023年にはファーストアルバム「INNOCENCE」をリリースしました。現在も、精力的に楽曲の制作をしています。同年チェコに戻ってからは、WBCチェコ代表のキャプテン、ペトル・ジーマ選手とも友人になりました。ジーマ選手のチーム、イーグルス・プラハの応援歌を制作するなど、非常に面白い経験をさせてもらっています。童話作家になるのも昔からの夢でしたので、近いうちに童話作品の創作や、出版にも関わっていくつもりでいます。
ファーストアルバム「INNOCENCE」
ワールドワイドなビジネス経験を生かしたアドバイザリーを行う「海外ビジネスコンサルティング」
総合的なアドバイザリー、長く一緒に伴走するパートナーになることを心がけています。私が海外(特にヨーロッパ)での活動が長いもので、まず土地勘や文化的背景の理解があること。2017年2018年には、イギリスのオックスフォード・ブルックスビジネススクールでビジネスマネジメントとアントレプレナーシップ(起業家精神)を学び、修士号を取得しました。同時に、ロンドンのCMI (Chartered Management Institute)公認の、戦略的マネジメントレベル7(イギリス最高位)のディプロマをいただきました。2018年からヨーロッパの企業でのマーケティング職での勤務経験、2019年2020年には東京のクリエイティブ系企業の海外展開を担当したことなどが全て役立っています。英語に関しては、当然ですがビジネスは全て英語で行います。今では英語が第一言語になっていますね。2021年の創業時にはほとんど仕事もない状態で、知り合いの社長さんの英語講師からスタートしました。そこから始めて、海外での立ち居振る舞いや文化の理解、世界の状況や今後の流れなど、徐々にコンサルティングにシフトしていくことが出来ました。文化を学びたければ言語を学べ、と言いますからね。言語の中には、それぞれの歴史の中で綿々と受け継がれてきたカルチャーが存在するのです。それと、実はマーケティングなどのクリエイティブな思考回路は舞台演出に非常に似ているんですね。なのでスムーズにビジネスの分野に入っていけたのだと思います。将来的には、日本→海外だけでなく、海外→日本も対象として、総合的なオーガナイズを進めていきたいと思っています。
RICEball.inc代表、榛葉
日本食ブランドを中心とした「海外事業開発」
海外コンサルティングから派生したものです。現在ビジネスパートナーとチェコのプラハに日本食のブランドを立ち上げており、来年の春先には1号店がオープンする予定です。プラハに新しい会社も立ち上げました。今後は少しずつ店舗やデリバリー、スポットの出店やブランドそのもののライセンス展開などを視野に入れて動いていきたいと思っています。チェコを選んだ理由は2018年2019年にチェコで暮らしていた経験から土地勘があったことと、現地の知り合いが多かったことです。また、WBCの日本戦のデッドボールシーンは今でも記憶に新しいですが、文化的にもチェコの人々はとても優しいです。主となる食事はおむすびになる予定ですから、おむすびの持つ愛情の概念、お母さんの手作りの優しさ、それを嬉しそうに食べる子供たちなど、そういった温かい部分とチェコの人々の優しさがリンクしたのが一番大きな理由です。文化に割り込むのではなく、あくまでチェコの文化に寄り添って共に歩んでいけるような、そんなブランドを目指しています。新会社立ち上げ、ブランドの総合的なプロデュース、動画広告制作、テーマソングの制作、マーケティング、店舗展開、ライセンス展開など、様々な分野のプロフェッショナルと一緒に活動しながらも、全て自社をベースに動かすこと出来ますので、そこは強みかと思います。
WBCチェコ代表キャプテン、ペトル・ジーマ選手とプラハにて
思いつきで口にした「おにぎり」から、RICEball.incが誕生
先述した通り、大きなきっかけになったのは2021年の音楽プロジェクトへの参加でした。ただ、創業する時は先のことなどはあまり深く考えていなくて(笑)知り合いの社長さんに相談したところ、「起業しちゃえば?」と言われて、「ああ、まあそれもいいかな」と。なので、1年目は大変でした。社名に関しても頭を悩ませた結果「おにぎり!」と適当に言ったところ、知人が「それだ!」と。それで、冗談みたいな名前、RICEball.incが誕生しました。意味合いとしては、私自身が様々な分野で活動しているので、私というベース(お米。同じく日本発)があって、トッピング(業界、分野、関わる人材など)によって味や形を変えていく、でもどれもきっと美味しいよ、ということです。なので、適当に言ったつもりでしたが、どこかで自分のことはよくわかっていたのかもしれません。まさか創業から3年目にして本当に海外で日本食(おむすび)に関わることになるとはこの時点では思っていませんでしたが。弊社ロゴは私の苗字榛葉(シンバ)から取って、ライオンになっています。ライオンキングを観たことがある方ならわかりますね。
RICEball.incロゴ
事業を起こしていく中でお金や命に対する価値観が変わり、海外で生き抜く覚悟が固まった
これも先述しましたが1年目は仕事にも困っていて、知り合いの社長さんの英語講師をしていました。家賃を浮かすために引っ越したり、副業で地方の地域おこしをしたり。
ただ、この期間で学んだこともたくさんあって。もちろん金銭的には厳しかったですが、安アパートの屋上で100円のコーヒーを飲みながら、遠くの山や通りすがる人々を眺めたり、朝まで起きて(表現活動をする人間は大体夜型です)、部屋から夜明けのオレンジ色の空を眺めたりしていると、だんだんと、人にとって本当に必要なものってなんなのだろう、と考えるようになりました。それで、幸せの本質=お金ではない、と理解しました。もちろん、お金は必要だし、とても大事です。お金がないと事業が回りませんし、何も出来ません。でも同時に、たくさん持っているだけでは仕方ないものなのです。お金を使うところとタイミングはきちんと見極めて、意味のあることにお金を使う。事業がうまくいくなら、よりやりたいことや、何か意味のあることが出来るようになる。こういったことを理解出来たのは非常に有意義で、これからの弊社の展開のベースになると思います。
この期間中に、ベジタリアン(ペスカタリアン)にもなりました。田舎の方では基本車移動になるのですが、猫やキツネなどの動物たちが結構轢かれてしまうんですね。それで、誰かに轢かれて亡くなった猫を、北国でしたので雪の中に埋めて体を腐らないようにして、次の日に火葬業者さんと待ち合わせして、供養したり。日々そんなことをしているうちに、あえて動物を殺して食べていることに疑問を持つようになって。それが、現在プロデュースしているプラハのお店のベースになっています。日本では珍しいですが、ヨーロッパではベジタリアンやヴィーガン(一切動物生食品を口にしない人たち)が一般的で、こういった気持ちや文化がこの期間で本質的にわかるようになったのは、とても意味のあることだったと思っています。将来的には何か慈善事業に関わる活動もしていきたいと思っていますので、その時には、あの時の猫をロゴにしたいと思っています。
ヨーロッパに戻ってからも大変なことは続きました。100%通る、と言われていたビザが却下され、家も借りて会社も作ったのに国を出なければならなくなり。それで、ヨーロッパを転々としながら現地のマネージャーや弁護士と連携を取りながら仕事をしていました。夜中寝ていたら警察が誤認捜査で突然家に踏み込んできて叩き起こされたり、不動産詐欺師に騙されかけたり。この放浪期間でかなり精神的に覚悟?のようなものが出来ました。何が起きても本気で海外で生き抜く覚悟、というか。こういったことは将来の安全確保、窃盗に遭わないため、とか、詐欺に遭わないような心構え、怪しい人への対応方法などに繋がっていますし、これらの経験を通して、海外でより慎重に動く癖が身につきました。今回は個人のことでこれが経験出来て、ある意味よかったと思っています。それからというもの、会社の契約の話など、それはもう弁護士と密にやり取りしながら慎重に慎重に調査を重ねて進めるようになりましたね。
榛葉のインタビューより
何が起きても諦めない姿勢で、さらに活動の場を広げていきたい
最近ではありがたいことに、New York WeeklyやArtist Weekly, Entertainment Monthly News, International Business Times (IBTimes)などの海外メディアにも色々取り上げてもらったり(興味があったらRyuta Shimba [SHINRYU] で検索してみて下さい)、Wikitiaというサイトにオフィシャルプロフィールを載せてもらったりしています。今年の11月には私自身一番驚いているのですが、プラハのコンセルヴァトワール(プラハ音楽院)に受かりまして、仕事の傍ら通うことになるかもしれません。来年プラハ2区にオープン予定のおむすびレストランにも、小規模ながらコンサートルームを作る予定です。音楽だけでなく、何か文化交流に繋がるパフォーマンスなども出来ればと思っています。
弊社がここまでなんとかやってこれている理由は3つあると思っていて、1、一つ一つの出会いを大切にしたこと 2、プライベート含め全ての出来事に学びを見出したこと 3、何が起きても諦めなかったこと。諦めなければ、失敗も最終的には失敗ではなく経験に転化されます。諦めたらそこで試合終了だよ、とスラムダンクの安西先生も言っていますね(榛葉はアニメとアニメソングが大好きで、よく海外の人とドラゴンボールやNARUTOの話で盛り上がって仲良くなります、蛇足ですが)。弊社は発展途上ですし、まだまだバタバタする日々は続きそうですが。ヨーロッパはワークライフバランスの文化ですから、心と体、仕事のバランスをうまく取りながら、そして日々学びながら。芸術にビジネスに、そして国や文化の架け橋になるために。芸術や表現、人の愛に国境はありませんから、着実に進んでいきたいと思っています。もちろん、海外展開に関するアドバイザリーなどはいつでもご相談に乗りますので、お気軽にご連絡くださいね。
RICEball.inc (RICEBALL Entertainment) オフィシャルサイト
https://www.riceball-entertainment.com/
SHINRYUオフィシャルサイト