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モノを大切にする社会だからこそ、モノの循環を当たり前にしたい。リユース事業の課題を解決する出品代行サービス「ReCORE出品代行サービス」開発の裏側と想い

(PR TIMES STORY) 2023年11月10日(金)10時06分配信 PR TIMES

株式会社NOVASTOは、「良い循環から最適なコマース体験を。」をミッションに掲げ、小売・リユース企業向けPOSレジシステム「ReCORE(リコア)」の開発や、リユース事業全般に関わる課題解決を提供を行うテックカンパニーです。

2019年にReCOREをリリースして以来、着実にリユース店の業務効率化、自動化が促進される機能のリリースを継続し、現在では300社に及ぶ企業に導入いただいております。

当初はPOSレジシステムの提供がメインでしたが、現在ではリユース業界における様々な課題を多角的に解決していくべく、システムだけに留まらないサービスも提供してまいりました。

その1つとして、「ReCORE出品代行」が2023年9月よりスタートいたしました。

今回は、リユースショップにおける知られざる課題と、ReCORE出品代行サービスがスタートするまでの裏側についてお話しいたします。


売り上げの機会損失が起きている。リユースショップが抱えている課題を解決するサービスの模索

ReCOREはクラウド型のPOSレジシステムであり、日々全国のユーザー様の利用データが集約されます。そしてそのデータを分析することで、現在リユースショップが抱えている課題を紐解くことができ、機能開発やアップデートに役立てております。

そこで気になったデータがありました。

それは「買取った在庫商品がオンライン(ECモール)に出品されている割合が低いこと」です。


図の一番左の円グラフ通り、ECモールに商品の併売を行っている企業は、ReCOREの契約企業者数の半分以上の割合です。


次に真ん中の円グラフのEC出品をしている企業における在庫の内訳を見てみると、店舗にある在庫品でECに出品されているのは、全体の23%にしか達しません。つまり残りの7割以上の商品は店頭のみの販売、または在庫として保管されているのが現状です。

とてもシンプルですが、EC出品で販売機会が増えれば増えるほど、売り上げもそれに伴います。つまり、現状では売り上げの機会損失が発生してしまっているのです。


しかし、POSレジシステムを提供しているだけでは上記の課題を解決まで導くことはできません。もちろんReCOREにもテンプレート出品機能等のEC出品効率化のための機能は実装してまいりました。しかしそれでも実際の店舗では手が回っておらず、この様なデータがでてきているという事実を受け、「もっと会社としてこの問題に対してアプローチできることはないか?」という問いに対する答えを探し、社内での検討が始まりました。

EC出品率の低下を防ぐ、他社連携による代行サービスの開始

メルカリで商品を出品した経験がある方は想像しやすいかと思いますが、オンラインショップやアプリに商品を出品するには、大きく分けて3つの工程が存在します。


1.採寸

特にアパレルの場合はサイズが明確でないと売れにくいため、肩幅、袖丈、身幅など、事細かにサイズを採寸する必要があります。


2.撮影

販売ページに掲載する商品の撮影を行います。

中古商品で傷みがある場合は、その箇所も分かりやすい様に数カット撮影し、必要に応じて白抜き加工を行います。


3.原稿

販売ページに商品説明を記入します。

複数のモールにて販売する場合は、モールごとに同様の作業を行います。


これら一連の作業は、それぞれの頭文字をとり「ささげ」と呼ばれています。

そしてこの「ささげ」と呼ばれる作業こそ、出品率を下げる要因となっているのです。


中古商品はほとんどの商品が一点モノであることから、1つ1つの商品それぞれに対して「ささげ」を行う必要があり、これには膨大な時間と手間を費やします。また、購買率を上げるためのクオリティの高い商品撮影や原稿には、専門知識も必要となり、それらが出品率の低下に繋がっています。

この課題を解決する必要があることは明確であったため、具体的なソリューションを提供する必要がありました。


その1つとして、2021年に他社連携によるささげ代行サービスをスタートしておりました。他社のささげ代行サービスとReCOREを連携することで、お客様はEC出品したい商品を倉庫に発送するだけで、EC出品までの準備が整うといった内容のサービスです。

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実際に利用者からは、「ECの出品率が20%上昇した」との報告もいただき、課題解決にに向けて一歩を踏み出したかの様に思えましたが…

サービスを利用すると利益が減少するため、自社で請負を完結させることに

ささげ代行サービスをスタートしたことで実際にお客様からお喜びの声もいただいておりましたが、実は利用者数が想定よりも伸びませんでした。

そこで、サービス自体に興味を持ってくれているが、実際に利用をされないユーザーへのヒアリングを行った結果、その原因の一つが「低中単価商品のEC出品」であることが判明しました。

上記サービスはもちろん無料ではなく、ささげ代行費用に加え、商品をダンボールで送る際の発送費用も発生します。特にアパレル商品は嵩が高く箱数が増えるため、その分費用も膨らみます。せっかくEC出品できる機会が増えても、それが低単価販売商品であった場合は必要経費を差し引くと利益がごく僅かになってしまいます。

そこで我々は、「ささげやEC販売に関する業務を全て自社で請け負って完結させる」という選択を決断したのです。

できるだけ低単価でサービスを提供し、お客様の利益を増やす

他社連携ではなく自社で行うことのメリットは、やはり「できるだけ低単価でサービスを提供でき、お客様の利益を増やすことができる」ことにあります。

内省化することでコストを下げることが可能になり、低中単価商品のささげ代行に対する課題の解決に繋げます。


そしてもう一つメリットは、「販路を更に広げることができる」ことです。ReCOREでは最大7つのECモールへの同時併売が可能となるため、新たに手間を増やすこなく、さらなる販売機会を提供することができます。


加えて、今回は一般的な「ささげ代行モデル」とは異なっており、お客様からお預かりした商品を当社のECモールにて委託販売を行う、「出品代行」というモデルを採用しました。お客様は商品を当社に商品を送るだけでECモールにそれら商品が出品され、売り上げに繋げることができるビジネスモデルとなっており、これまであった課題を一気に解決し、EC出品数の増加が見込めます。


以上のことより、2023年6月にReCOREの出品代行サービス開始への計画が動き出しました。

専任の人材を採用し、ソフト面とハード面両方の環境を構築

NOVASTOにとっては全くの新しい事業となるため社内リソースが割けず、まずは専任の人材の採用からスタートしました。

代表の佐藤自らSNSで呼びかけたところ多数の応募があり、その中から選ばれたのが現在出品代行事業部のマネージャーである那須です。



那須 礼二

大学卒業後、24歳で地域おこし協力隊として奈良県へ移住。町おこしの一環としてクラフトビールの企画販売を始める。その後、自身の飲食店を開業しテナント内で古着の出品代行を始める。30歳を節目に別の分野での仕事をしてみたいと思い、NOVASTO佐藤の新規事業のマネージャー募集の投稿にDMし現在に至る。



本当に何もないところからのスタートで、まずは倉庫を借りたり、人を集めたり、営業したりと、ソフト面とハード面を同時進行で行いました。

そして環境が整い、2023年8月にサービスがスタート。現在の状況と今後の展望を那須に伺いました。

強みである「IT」と新たな「現場」の融合。リユースの総合商社への大きな一歩に

今回の事業は一般的な「ささげ代行」ではなく、「出品代行」であるため、撮影・採寸・原稿の他に、届いた商品の値付けや梱包、発送、そして在庫管理など業務が多岐に渡り、スタッフへの理念浸透も含めた教育が大切だなと感じています。

今回の出品代行事業は「手を動かしてなんぼ」の現場色の強い事業だと考えています。

強みである「IT」と新たな事業の「現場」の融合がNOVASTOが目指す、『リユースの総合商社』への大きな一歩になることを期待してると同時にやり抜く責任も感じています。

事業者様の在庫の健全し、お客様とのコネクターとしての事業へ

個人的に出品代行事業の大きな役割として、『お客様の滞留在庫の健全化』が重要だと思っています。

実際に商品を扱っていると、まだまだ価値のある商品に出会うことが多くあります。

人材不足・時間がない・倉庫を借りる固定費がかさむ等、様々な理由で後回しになっていた低~中単価商品の新たな価値を創ることで、事業者様の在庫の健全化と商品をお買い求めになるお客様のコネクターのような事業に育てていきたいです。



出品代行事業に熱い想いと責任を持ち、遂行してくれるメンバーがいるからこそ、このサービスが一人、そして一社でも多くの課題を持つお客様の助けになると信じています。

リユース業界全体のアップデートを通して、モノが循環することを当たり前に。

現在"サーキュラーエコノミー"という言葉が一般化しつつあります。個人や企業からの大量生産・大量消費問題への関心は高く、より一層モノを大切にする社会が望まれていることから、リユース市場はここ数年より一層の注目を集めており、リユースがとても身近なものになりました。


もっともっと、モノが循環するのが当たり前の世の中にしたい。

そのためにはリユース業界自体をアップデートしていく必要があります。

出品代行サービスを通して実現できることは、滞留在庫商品の出品率を上げて売り上げを伸ばす、という部分ですが、リユース品の取引量が増えることで、ひいてはリユース市場の拡大・活性化に繋がっていきます。


当社では業界を取り巻く様々な課題に、POSレジの提供や今回の出品代行サービスだけでなく『リユースの総合商社』として、ソリューション提供を行ってまいります。





【株式会社NOVASTOの会社概要】

社名:株式会社NOVASTO

代表者名:佐藤 秀平

所在地:

<本社>大阪府吹田市豊津町9-22 大同門ビル7F

<東京支社>東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F

設立年月:2016年10月

資本金:500万円

URL:https://novasto.co.jp/


事業内容:

・小売・リユース向けクラウド型POSシステム「ReCORE」の開発 https://recore-pos.com/

・フリマ/EC一元管理システム「セルモア」の開発 https://sellmore.cc/

・EC出品代行サービス「ReCORE出品代行」https://recore-pos.com/listing_agent/

・リアル店舗とECを繋ぐコンサルティング事業

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