プレスリリース
株式会社YGGDRASILLは「食を通じて愛犬の生活を豊かにする」ことを理念とし 令和元年に設立したばかりのベンチャー企業です。
商品の企画開発を担当する福原は、四国犬、ジャーマン・シェパード・ドッグといった中・大型犬と長く暮らしてきていた中で、日本での中・大型犬向けの商品が年々減っていっていると感じていました。
また、外資系大手ペットフードメーカーに在籍していた際に 国内のペット市場全体が小型犬へシフトウェイトしていくのを実感し、自身が商品開発を行う際は置き去りにされていた「中、大型犬にフォーカスした商品を」と常々考えていました。
そのような中で機会に恵まれ、中・大型犬のため英国産ドッグフードブランド「ウルフインサイト」を発売し、その他、愛犬の様々なニーズをサポートする英国産ドッグフード「ワンクル」や、愛犬のためのトッパー、サプリメントブランドの「ガブディ」を提供しています。
このストーリーでは、ガブディHMBの開発経緯とこれからの思いについてお伝えします。
ペット事業部ディレクター 福原
大型犬が抱える体型維持のジレンマを解決したい
一言で犬といっても、私たち人間と異なり、体重が2kg程度の愛犬もいれば、一方で70kgをこえる愛犬まで体重の幅があります。
そのような中で、大型犬に着目すると、大きな身体を支えるための「筋肉」は非常に重要であり、シニアになってからもその身体を支えていくためには、いかにして成犬時の筋肉量を維持していくかが重要になります。
また、理想的な体型の愛犬は 肥満の愛犬と比較した際に寿命が約2年長いという研究結果もあり*、筋肉を維持することの大切さがこの研究からもわかります。
* Kealy, R.D., Lawler, D.F., Ballam, J.M., Mantz, S.L., Biery, D.N., Greeley. E.H., & Stowe, H.D. (2002).
*Lawler, D.F., Larson, B.T., Ballam, J.M., Smith, G.K., Biery, D.N., Evans, R.H., & Kealy, R.D. (2008).
しかし一方で、犬は自ら意識して筋肉トレーニングをすることはありませんし、自らが肥満であることを知り、積極的に運動をしようとすることもありません。
肥満になればなるほど非活動的になりますし、散歩でも歩きたがらなくなります。その結果、運動量が減り、寝ている時間が増えることで、より筋肉量が減りやすくなってしまいます。
さらに、飼い主が張り切って運動させようとして、長距離を歩かせることも場合によっては犬の健康を害する可能性もあります。
また、近年夏は朝早くから夜夕方近くになっても暑い時間が増え始め、犬にとって負担になることも増えてきました。
大型犬が体型を維持するためにはそれなりの運動量が必要になる一方で、上記のように犬自身が非活動的な場合や、暑い季節などは運動自体が負担になることもあり、運動量を確保することが難しいケースもあります。
福原はこのジレンマをどうにか解決する手立てがないか悩んでいた中で、ある食品展示会でHMB*に偶然出会い、これを犬用にアレンジして販売することを決意しました。
*HMBとは
HMB(βヒドロキシβメチル酪酸)は必須アミノ酸のロイシンから体内で産生される代謝物質であり、ロイシンから代謝されるのはわずか5%程度とされています。5%ほどしか産生されないHMBですが「筋肉の合成と分解」に深くかかわっていることが分かっており、筋肉の合成を促すmTORと、筋肉の分解を促すユビキチン・プロテアソームシステムに働きかけ、筋肉の健康維持をサポートする司令塔のような役割をもっています。
まず調べたことはHMBの安全性でした。身体の中に入るもので吸収されるわけですから、犬にとって安全であるかが最も重要になります。
犬は人と生物として異なりますので、人では大丈夫でも犬はNGというものは当然多く存在します。
幸いなことにHMBの開発会社が犬に対する給与試験も行っておりデータがありました。さらに、そのデータも人と同様、筋肉の健康維持をサポートするものであり、商品化にした際に非常に期待ができるものでした。
福原の愛犬 ジャーマン・シェパード・ドッグ
チーズフレーバーの配合で、嗜好性と必要なHMBの含有量を両立
HMBサプリメントを商品化するにあたり、一番の課題はその独特な香りでした。犬は嗅覚が非常に優れた動物なのは有名な話です。彼らはまず、ものを食べる際に香りの確認をします。嗜好性を左右する点で最も重要なポイントです。彼らはその食べ物がどんなものかを知る由はないので、筋肉の健康を維持できるから食べようという概念もなく、好きだから食べる、嫌いだから食べないとはっきりしています。
一方で、本サプリメントは愛犬に毎日与えることを想定しており、かつ体重によっては複数粒与える必要があります。これを与える時間が、愛犬にとっても飼い主にとっても苦痛な時間になることは避けなければなりません。愛犬が喜んで食べることがハッピーなことであり、お互いストレスがなく過ごせる時間となります。
中・大型犬向けですので1粒にある程度のHMBを含有させる必要があります。しかし、多く含有させることは香りの問題が発生し、嗜好性を下げる要因にもなりかねません。
そこで福原は「チーズフレーバー」を配合することで愛犬が喜ぶ香りを実現しつつ、1粒に200mgのHMBCaを配合することで、嗜好性とHMBCaの配合量を両立することに成功しました。
実際にテスト品を愛犬に給与し、自らがすすんで食べることを確認しています。
また、サプリメントなどはついつい様々な原材料を配合してしまいがちですが、HMBCaのみに限定したほうがより多くの愛犬にとって与えやすくなると考え、HMBCaとチーズフレーバー以外は粒を作るために必要な原料のみを使用し、愛犬の口に入るものですのでGMP認定工場で製造しています。
1頭でも多くの中・大型犬に商品を届けるために
本商品は、9月7日(木)に発売を開始しました。
お陰様で発売前からご予約注文を多くいただき、幸先の良いスタートを切ることができました。
今後もSNSなどの様々なツールを通じて情報の発信をし、1頭でも多くの中・大型犬に届けていきたいと考えています。
お客様のお手元に届いた翌日、1袋使い切る前にリピートのご注文をいただくなどもあり、一定のご評価はいただいてるのかなと感じています。
今後はペットショップ様への卸売りも進めていき、本商品を通じてペットフード市場でも「HMB」の認知を高めていきたいと考えています。
ガブディHMB 販売サイト
YGGペット https://shop.wolfinsight.jp/