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カシオ計算機株式会社

従業員の「キャリアへのモヤモヤ」を解消するには?人事システムの老舗メーカーが語る”人の無限の可能性”の見つけ方

(PR TIMES STORY) 2023年03月29日(水)11時08分配信 PR TIMES

さまざまな産業において人手不足が叫ばれるなか、企業における「人的資本」への眼差しや具体的な人材育成、キャリア形成の打ち手の重要性は年々高まっている。

加えて、年功序列制からの脱却やジョブ型雇用の推進など、従来の仕組みを変えていく動きも目立つ。


そうした状況に対し、人事管理ツールやタレントマネジメントシステムを導入する企業が増えているが、以前より蓄積していた人事データをうまく活用できずに持て余してしまう、ただ現場の従業員の負担が増えてしまい、満足度が低下したり、離職率に悪影響を及ぼしてしまうといった事例も散見される。


「データ提供者である従業員にきちんとメリットをお返しできることは重要ですが、人材データ領域は特にさまざまな問題でそれが実現できていない場合が多く、解決する必要があります」

と、30年間にわたり人事管理システムを企画・開発しているカシオ計算機株式会社の商品企画チームは話す。


今回、そんな同チームの向き合ってきた課題と、その解決を図ってきた裏側について伝えます。


(左から、同チームの黒川・渡辺・並木)

扱い方が難しい人材データをどうすれば社内で活用できるのか

カシオ計算機株式会社(以下、カシオ計算機)はシステム事業の1つとして、人事関連サービスの企画・開発を行っている。1990年より、人事統合システム「ADPS(アドプス)」を提供し、今まで累計で5,000社以上の導入実績を誇っている、人事IT領域でも長い歴史を持つ企業だ。



人事管理システムには、大まかに@人事・給与・各種申請管理などの人的データ基盤の基幹業務システムとしてのプロダクトと、Aそのデータを活用しながら目標管理・キャリアやスキルセットの管理、タレントマネジメントに生かしていく人財マネジメントツールとしてのプロダクト、という大きく2つがある。


カシオ計算機は前者に該当する「ADPS」に加え、「ADPS」のデータや他社システムのデータを可視化し、組織のあらゆる人が活用できる人財データ活用プラットフォームである「Hito-Compass」を2022年6月にリリースし、現在さらなる機能開発を進めている。


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「『ADPS』を通して人材データ管理・活用に向けたご提案をしていた中で、お客様の課題としてよく伺うのが、『データを扱う難しさ』と『活用のしづらさ』でした」

と、以前は「ADPS」の営業として様々な企業と向き合っていた並木は話す。


従業員一人一人のプライバシーと密接にかかわるものが多い人材データを管理するのは工数がかかる。さらに、そのデータを活用しようとすれば管理部門に属人化してしまうことも多く、本来各部門の管理職が自在に参照可能であり、打ち手となる施策の立案に有効な結果がブラックボックスになることが多い。


データを入力する従業員の立場に立つと、度々行われる調査やアンケートに回答しても、それがいったい何に繋がっているのか分からないことが不審感や満足度低下にも繋がる。


「ADPSを通して長年蓄積された人事データを、『人事業務システムのデータ』としてしか使われていないのはもったいないと思うんです。取り扱いが厳しいことを前提としても、出していい情報はオープンにして行くべきなんじゃないか。活用して行くべきなんじゃないか、と考えています」。


(このように話すのは、「ADPS」の営業として多くの企業様と話してきた並木だ)


加えて、そもそも「ADPS」のような人事業務システムを利用していない場合や、会社によっては調査データなどが複数のデータソースに分かれる場合もあり、そうなるとさらに管理・活用の難易度が上がる。

30年の提供実績とノウハウを生かした人財マネジメントプラットフォーム「Hito-Compass」

そうした課題を解決するためのプラットフォームとなるシステムが「Hito-Compass」だ。


「Hito-Compass」は最新の従業員データを必要なときにいつでも取り出せるクラウド型の人財データプラットフォームで、従業員の基本情報から業務目標・評価情報、スキル情報などを一元化し、従業員が能力を最大発揮するための要員配置計画、育成計画、日々のマネジメントや昨今話題の人的資本経営などに活用可能なツールである。

もちろん「ADPS」との自動連携も可能で、人材情報を常に最新の状態にアップデートできるほか、それ以外のデータもインポートが可能だ。



「Hito-Compass」の開発の背景には、タレントマネジメントにおける「ADPS」のユーザーも含めたお客様の声や要望がある。


「『ADPS』をご利用いただいている企業様を含め、良く名前を聞くようなタレントマネジメントシステムを導入した、という共有をいただくこともありました。しかし、データの連携や必要なデータの選定に手間取り、機能も多すぎて管理者も現場も上手く使いこなせていないという課題があったのです」。


「Hito-Compass」の大きな強みとして、30年にわたり人事業務システムを提供してきたノウハウがプロダクトに反映されており、ユーザーの負荷を軽減できる点がある。

具体的にはさまざまな利用シーンを想定したテンプレートが数多く用意されており、設定を行う管理部門や各部署のマネージャーなどの利用の障壁を下げ、品質を高めることができる。

もちろん、その背景にあるノウハウを生かした導入支援や設計・サポートを行える点もユーザーにとって大きなメリットになるだろう。


機能もシンプルになっており、人財情報管理・検索システムの「Hito-Compass ファインダー」、目標管理システム「Hito-Compass プロミス」に加え、2023年4月頃から、スキル情報を管理するキャリア育成支援システム「Hito-Compass キャリア」を提供し、人財マネジメントに必要な整理がされている形になっている。



また「Hito-Compass」において特長的なポイントは、自律的なキャリアやスキルステップを支援できる点だ。ユーザーは自らの獲得したスキルやキャリアの志向を入力することができるほか、設定されてある社内のジョブから関心のあるものをお気に入り登録することで、自分の志向に合うスキルや研修、おすすめのジョブなどがレコメンドされる。

入力すれば入力するほどその精度は高まるため、従業員にとっての意義やモチベーション向上に繋がっていく。これらの機能は今年10月頃にリリースされる予定だ。


「こうしたシステムを入れる時の”あるある”として、現場の業務やフローを改善するためのツールを入れたはずなのに、逆に疲弊してしまう、ということがあると思います。はじめにお話しした通り、入力する側=データを提供する側にメリットがないといけません。管理者や部門長だけでなく、『Hito-Compass』を使う全員が目的に応じて適切なデータを使って、全員がハッピーになっていくための設計が必要だと考え、実装の上ご提供しています」。


まだまだユーザーへ展開を準備している機能も多いが、同社社内では既に活用が進んでおり、部門長にとってのメンバーのスキルの可視化や、業務へのアサイン精度の改善などの効果が出ているという。

人材エージェント時代の「人と仕事のマッチング」への課題意識から生まれる働く人への価値

「Hito-Compass」の企画オーナーである渡辺は、3年半ほど前に入社し、このプロジェクトを立ち上げる前は人材エージェント業務を行っていた。その際に抱いていた課題意識が今回の企画に大きく反映されている。

1つは人手不足への危機感、もう1つは「人と仕事のマッチング」だという。


「エージェント業務では、例えば『この営業企画は営業出身者にしかできない』『事務出身だと難しい』『この経歴だと書類で…』『そもそも応募もできない』というような場面にいくつも遭遇します。しかし、人の向き不向きや可能性は本当に無限大で、人が考えつかないようなところでパフォーマンスに現れると思っています。それを見つけ出すのがエージェントの仕事ですが、業務を行う中で浮かんできたのが『人が介在しない方がマッチングがうまくいく場合もあるのでは』という想いです。その上で、転職市場に出てくる前の、今働いている会社でジョブマッチングができたらそれは素晴らしいことだと思うんです」。



現状の環境について多少の不満や心のどこかで「モヤモヤ」を抱えている人にとって、自らの能力・成長やキャリアについての解像度が上がることは非常に大きな意味を持つ。

そのために「Hito-Compass」の情報を増やし、自分のスキルや志向、システム内に展開されている組織内に必要なジョブを見ながら”壁打ち”のようなことを行うことで、多くの人の助けになるだろう。


「Hito-Compass」の企画チームは、渡辺のほか、元「ADPS」の営業担当の並木と、在籍30年になり、人事や経営企画などのあらゆる業務を経験し、「ADPS」の開発にも携わった黒川の3名が立ち上げメンバーとしてここまで推進してきた。奇しくもそれぞれのスキルやキャリアが共通の課題意識で繋がりながら上手く噛み合った個性的かつ実行力のあるチームが出来上がっている。


「これからも労働市場の問題点を、働く方それぞれの方の手の届く範囲でできる限り解決できる仕組みを整えていきたいです。そのための本質的な解決は人的資本経営に向けて、いかに簡単に、自律的にスキルやキャリア構築を進めていけるかを考えていくことだと思います。『Hito-Compass』を入れていれば従業員のモヤモヤが解決している、というのが目指す姿ですね」。


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