プレスリリース
ホテルlyf Tenjin Fukuoka(ライフ天神福岡)が、2023年1月より「人生が豊かになるホテル x コミュニティ」プロジェクトを始動しました。「クリエイター」「グローバル」「キャリア」を軸に、コミュニティの創造と活性化を図り、人生を豊かにするような新しいホテルのかたちをめざすといいます。
プロジェクト誕生の経緯から目指すゴールまで、プロジェクトリーダーであるlyf Tenjin Fukuoka支配人 井上さんに聞きました。
【プレスリリース】
2023年1月10日配信
「人生が豊かになるホテル x コミュニティ」プロジェクトをスタートすることになったきっかけは何だったんですか?
時期としては2022年6月、ちょうどコロナも落ち着き始めゲストが以前よりも増えてきたタイミングで、「Global & Diversity Night」という、多様性を祝福するイベントを開業1周年記念として開催しました。国籍や性別などを問わず様々なゲストにご参加いただき、とても盛り上がりました。ゲスト全員が各々楽しんでいる様子を見て、これがlyfが目指すべき空間だと感じたことがきっかけです。今後はコリビングホテル*という枠をもっと広げて、「人が集まる」ということにフォーカスし多様な人々が集えるホテルにしたいと思いました。
「Global & Diversity Night」イベントの様子
加えて、lyfが実施してきたアートやキャリア関連のイベントの幅を広げていく中で、ホテルとして人の役に立つことをやるべきではと感じ始めました。
2022年9月に、福岡市が取り組む「Fukuoka Art Next」の一環で、クリエイティブ事業を行う会社とイベントを共催したのですが、その参加アーティストから、実はアーティストは異なる分野の人との横のつながりがあまりないという話を伺いました。その後、音楽や動画など、他分野のアーティストやクリエイターの方にもそれぞれ伺ったところ皆さん似たような状況ということが分かりました。
そこで、lyfがまだつながりのない人やコミュニティの間に入り、つなぐ役割を果たせば良いのではと気づいたんです。それが今回のホテル×コミュニティという考えのもとになっています。
「Fukuoka Art Next」のイベントでの一コマ
*【PR TIMES STORY】
「コリビング」って何?新しい暮らし方をコミュニティ視点から考える特別対談
2022年12月13日配信
プロジェクト名に「人生が豊かになる」とありますが、具体的にどういった豊かさをイメージすればよいでしょうか?
人生の豊かさの捉え方は、人によって異なると思いますが、どのような状況で豊かさを感じるかを考えた時、自分ではない誰かとの良質なつながりがある時が一つとして挙げられるのではないでしょうか。一緒にいて楽しい、自分が成長していると実感するなど、ポジティブに感じるつながりを良質なつながりと考えます。
lyfのスタッフlyfガードたちもポジティブな人が多く、またlyfのパートナーの方は新しい提案にも面白そう!やってみましょう!と前向きにとらえてくださる方が多いです。これはlyfのキャラクターとして、オープンな雰囲気があるのも一因かもしれませんが、いつもポジティブなエネルギーに包まれています。
そしてポジティブな中にも様々な考えの人もいて、それをお互いに認めあう、それが多様性につながっていくと考えています。異なる考えを持つ人ともつながりながら、人生の豊かさを感じられる機会を提供していきたいです。
フレンドリーなlyfガードが滞在をサポートする
コミュニティの創造や活性化において、lyfの役割はどういったものになりますか?
ホテルが実施するコミュニティ活動というと、CSRが分かりやすいと思います。私も以前、クリスマスに孤児院に贈り物を届けたり、近隣エリアの清掃に参加したりといった奉仕活動をしたことがあります。でもこのプロジェクトではもう少し踏み込んで、人の役に立つだけでなく、人生に良い影響を及ぼすところまでホテルとしてお手伝いしたいと考えています。
国内外を問わず多様な人々が常に行き交うホテルであるlyfがハブとなり、lyfへ集まってきた人同士をつなぐ機能をはたします。またlyf自体も魅力ある企業・団体・個人パートナーと組みつながって行くことで、より広がりのあるコミュニティを生み出していけるようになります。
ホテルがつながりの場になるイメージでしょうか?
人とつながりたい、人と考えを分かち合いたいという欲求を満たし、成長したい、○○になりたいといった意欲を満たせる場所。そして、新しい人に出会うことで、自身を成長させていける場を作り提供していきたいと考えています。これまでにない出会いから、新しい気づきをもらうあるいは交換しあう。それは、人生の新しいアイディアを得るヒントにもなると思います。
コミュニティというと地域性や共同体としての濃い付き合い、特定のリーダーの存在などがイメージされることもありますが、lyfコミュニティは、ホテル主体で運営するため、個人リーダーはいません。地域性や付き合いの深度にとらわれず、緩いつながりのコミュニティ=居場所を作ってもらう。そして、異なる人、異なるアイディアに出会える機会を持ち、気楽に楽しんでいただきたいです。
コミュニティとして「クリエイター」「グローバル」「キャリア」の3つを選んだ理由は?
コミュニティは、みんなのためのものなので、テーマを定めない方法もあったのですが、lyfの持つ性格と、これまで取り組んだたくさんのパートナーとの成果を振り返り、成功したイベントなどから検討して3つに絞りました。
lyfとの相性の良さに加え、人の役に立つ要素がより引き出せるところを重要視しています。
キャリアワークショップなども開催している
今後のプロジェクトの展開についておしえてください
このプロジェクトは一旦2023年12月までを第一フェーズとしています。コミュニティは、年月をかけて育ち、育てていくものと考えていますので、時間がかかります。この1年はlyfがどんなことをやっているか、ゲストやパートナーの皆さんに認知していただく期間。認知を広げ、土台をつくり、そして興味を持ってlyfへ訪れていただけるようにしていきたいです。
コリビングブランドであるlyfは現在、世界18都市に22施設展開しています。2023年中には、東京にもlyfができますので、どこのlyfにいても同じように新しい居場所見つけ、新しい出会いや体験ができるものを提供していきたいです。
2023年開業予定のlyf Ginza Tokyo(ライフ銀座東京)
最後に…
今後旅は、本物の体験を求めるものになっていくと思います。「有名観光地だから行く」ではなく、「そこへ行けばこの人に会える」、「ここへ行けばこのイベントがある」といった、目的がその人によってパーソナライズされた旅です。旅の目的になるような魅力的なコンテンツを宿泊施設がプロデュースしていくことが求められると思います。
特にlyfは設備などのハード面ではなく、そこにいる人や実現できることなどのソフト面で魅力を作っていけたらと思います。lyfパートナーとも協力し、多様性のある人々が集まりたくなる居場所にしていきたいですね。