プレスリリース
身近に緑を!自然とのふれあいで家族の心も健康に
長引くコロナ禍で、精神的に疲れてしまったという方も沢山おられるのではないでしょうか。経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合は、コロナ前の2013年(7.9%)と比べて、新型コロナウイルス流行後の2020年は17.3%と約2倍に増えています。
そうした中、東京大学大学院農学生命科学研究科と積水ハウスは、生物多様性と健康に関する共同研究を2022年12月1日より開始しました。東京大学では既に生物多様性と健康や幸せに関する調査をしており、2020年の検証の結果、家の窓から緑が見えることや緑地の利用頻度が高いと、メンタルヘルス尺度が良好な状態にあるという結果が得られていて(図1)、身近な庭の緑によって「自然の癒し」を感じることができることがわかっています。
図1. コロナ禍における都市住民のメンタルヘルスと関連する要因
(東京大学大学院農学生命科学研究科)より
また、ある調査では、緑に触れ合う機会が多い子どもほど、メンタル面が健やかで認知力も高かったとの報告も※1。子どもの健康や成長にとっても、自然とふれあう機会は重要ですね。
※1:Green spaces and cognitive development in primary schoolchildren
https://www.pnas.org/doi/abs/10.1073/pnas.1503402112
「子どもと過ごすかけがえのない時間」 家族との時間を大切にする家づくり
愛媛県にお住まいのN様ご一家が現在の家を購入されたのは、妻のR様の妊娠がきっかけ。夫のT様が同僚から聞いた話を思い出したと言います。
「同僚の『子どもが大きくなってから家を建てたけど、あと何年子どもと一緒に過ごすことができるのだろう。もう少し早く購入しておけば家での思い出もたくさん残せたのかな』という言葉が印象深くて…。子どもと過ごせる時間は長いようで短い、そう思った時に子どもとのかけがえのない時間を理想のマイホームで過ごしたいと思い、家の購入を決めました。」(夫・T様)
木漏れ日が差すリビングで家族団らんを楽しむN様ご一家
“木のぬくもり”を家族で感じられる家
家を建てるにあたり、夫のT様は、「休日に周囲の視線を気にせずに趣味のコーヒーが楽しめる中庭が欲しい」、妻のR様は「お庭や家庭菜園など子どもたちと一緒に自然を感じられる家にしたい」と、それぞれの思いがありましたが、共通してこだわったのが、「木のぬくもりを家族で感じられる家」にすることでした。
緑を眺めながら家に入るアプローチ(左)
プライバシーを確保した中庭(右)
「庭や樹木は家が完成した後も、家族とともに、成長し続ける存在と考えています。春の新緑、秋の紅葉など、季節の変化によって見える景色が変わり、昨日よりも今日、今日よりも明日と、魅力が増していく、庭や樹木とともに暮らしていると自然と心も豊かになります。」(夫・T様)
LDKのどこからでも中庭の緑を感じられるつくりにし、冬場でも家の中に木漏れ日が差すことで、室内にいながらも自然が感じられる空間になっています。また、外構を工夫し、プライバシーを確保しているので外からの視線を気にせず、家族それぞれが思い思いの時間を過ごすことができます。
中でも、閉じたロールスクリーンに映る植栽の影を見ながらゆったりとした時間を過ごすのが、N様ご夫妻がお気に入りの過ごし方。植栽の影が、浮かんだり消えたり、たまに揺れたり。光、風、緑がうみだす自然のアートがダイニング空間を華やかにしてくれるそうです。
ロールスクリーンに映る緑が生み出す自然のアート(左)
視線の先の緑を見ながら1日がスタートする階段(右)
夫のT様のお気に入りは、1階と2階を繋ぐ階段から見える景色。毎朝、この階段を下りて、1日がスタートしますが、視線の先の緑やタイルに映る植栽の影、内と外のつながりを感じられる空間が気持ち良くて、朝からとても爽やかな気分にしてくれるそうです。
「設計士さんが階段からの景色まで考慮して、デザインをしてくださったおかげで、思わず立ち止まってしまうほど大好きな景色になりました。」(夫・T様)
内と外とをフラットにしたつながりのある空間(左)
窓越しの緑を眺めながら「木のぬくもりを感じられる」キッチン(右)
妻のR様は、こだわりのキッチンで、窓越しの緑を眺めながらお料理を作ったり、家族で円卓を囲みながら季節の変化を感じる瞬間に癒されるといいます。
「木のぬくもりが感じられるように設計士さんと相談しながら造作キッチンにしました。日々の家事もはかどり、子どもと一緒にお料理やお菓子づくりを楽しんでいます。」(妻・R様)
家族で記念植樹も ~住みながら育てる庭〜
夫のT様は「家は建てて完成ではなく、住みながら家族で作っていくもの」という強い思いがありましたが、もともと庭づくりには興味はなかったとのこと。しかし、今では「家づくりをやってみて、良かったと思うことは何ですか?」と聞かれると、迷わず「庭を作り、樹を植えたこと」と答えるほどに。
長女のE様は、庭でN様手作りの机でお絵描きをしたり、プールで遊んだり、庭に訪れるたくさんの鳥や蝶、昆虫たちと遊ぶことが大好きです。また、家族みんなで、春は新緑、夏はプールにバーベキュー、秋は紅葉、冬は落ち葉拾いなど季節を通じて庭を楽しんでいます。
タイルに映るソヨゴの影を楽しみながら、プールで遊ぶ長女のE様と二女のS様
N様の庭の計画には、もともと余白を設けており、暮らし始めてからやろうと思っていた計画がありました。それは、家族全員で植樹を行うことでした。ご夫婦それぞれの誕生日の樹であるドウダンツツジとワビスケを寄り添うように植え、その下には長女のE様、二女のS様の樹として、ヒメシャリンバイを2本植えました。家族で植栽したもの以外にも、シンボルツリーのソヨゴ、アオダモ、イロハモミジなど7本ほどが植栽されており、メジロなどの野鳥や、アゲハチョウやモンシロチョウ、スズムシやバッタなどの昆虫が1年を通して庭を訪れます。家族揃って水やり、剪定など日々の手入れも楽しみながら、庭の成長を楽しんでいます。
ご両親の樹の下にヒメシャリンバイを植樹する長女のE様
「自分たちで樹を植えたり、石を据えたり、苔を貼ったりしたことは大変でしたが、家族の思い出になりました。完成した光景を見て感動とも言える喜びを感じると同時に、娘の小さな手で植えた樹の新芽が出て、花が咲いている姿を見ると何とも言えない喜びを感じます。また、家族の樹を眺めている娘の後ろ姿にも心なしか成長を感じます。」(夫・T様)
植栽を見守る成長した長女E様の可愛い後ろ姿
長女のE様のとっておきの時間は、庭に植えたソヨゴの木の下でN様ご夫妻お手製の机でお絵描きをすること。今では二女のS様も一緒に庭で過ごす時間が多くなりました。
「今では2人とも庭で過ごすことが日常と感じるようになっています。」と話す、妻のR様。
N様ご夫婦は、子どもには自然の中でさまざまな体験をし、伸び伸びと成長してほしいと考えており、植物を見る、土を触る、生きものと触れ合うなど、さまざまな自然体験を通じて、「豊かな心」を育み、身近な自然の変化を感じ取れる「感性豊かな子」に育ってもらいたいと願っています。
そんなご両親の願いが伝わっているのか、長女のE様は最近では、「葉っぱきれいだね」「お花咲いたよ」と、庭の変化について、自分の言葉で表現することが増えたそうです。
ソヨゴの下で手作りの机でお絵描きをする長女のE様(左)
中庭で過ごす日常の様子(右)
家族で植えた樹のように、寄り添いながら子どもの成長を見守り続けたい
そんなN様ご一家の今年の目標は、家庭菜園のスペースをつくり、家族で野菜を育てること。子どもたちと一緒に庭の手入れをしながら、更に、自然や四季が感じられる庭にして、家族一緒に楽しんでいきたいと考えています。
「家族で植えた樹のように、これからも夫婦寄り添いあいながらこの家で子どもたちの成長を見守っていこうね。」(夫・T様)
「家族でお庭を眺めながら季節の変化や自然を感じる時間が大好きです。これからもそんな家族、夫婦の時間を大切にしていこうね。」(妻・R様)
そんな言葉をかけあいながら、庭を通じて家族の成長を楽しんでいるお二人は、とっても幸せそうですよね。
積水ハウスでは、家族の成長とともに、幸せを育む庭づくり「5本の樹」計画を進めています。皆さんもお子様との大切な時間を見つめ直し、家族の成長を育んでいきませんか。
●関連URL
積水ハウスの生物多様性について
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2022/20221130_5/
東京大学と積水ハウス、生物多様性と健康に関する共同研究を開始
〜世界初、生きものが豊かな庭の緑と健康・幸せの関係を検証〜
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2022/20221130_2/
緑がもたらす快適で豊かな暮らし
https://www.sekisuihouse.co.jp/exterior/kw03/
積水ハウス公式 Instagram N様動画
https://www.instagram.com/reel/ChRffuLptXC/?utm_source=ig_web_copy_link