プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

ゑびや大食堂の再生ストーリー

(PR TIMES STORY) 2024年12月23日(月)10時51分配信 PR TIMES

NEWS LETTER Vol.1 ゑびや大食堂の再生ストーリー


1912年(大正元年)に伊勢神宮のお膝元で創業した『ゑびや』を承継した、弊社代表の小田島春樹社長がおこなった『ゑびやの再生ストーリー』をご紹介します。

「なぜ」改革を始めたのか。

ー当時のゑびや

ゑびやは、当時から食堂と土産物屋を営み、1世紀以上にわたってのれんを守り続けてきた老舗です。小田島春樹氏は大学卒業後に入社した大手通信企業を退社し、承継創業150年の「ゑびや大食堂」を義理の父から2012年に経営を引き継ぎました。

当時のゑびやは、創業当時から変わらず手切りの食券を使い、売り上げは手書きの台帳で記録したものをそろばんで計算していました。食品サンプルは日焼けしたまま展示されていたり・・。伊勢という土地柄を生かした、昔ながらの経営そのものでした。



ー「風情ある店」とは違う「ただ古い店」は必ずくる・・・将来への不安

それでも伊勢という観光地ということもあり、黒字経営で進むことができていました。しかし、伊勢への観光客の減少、他店舗との比較、今後の売り上げ予想などを考えていくと、このままの経営では状況が厳しくなっていくことが容易に想定できました。

ー無意識・無関心の存在

経営面で恐ろしいのは、売り上げが伸びていなくても危機感がなく、改善にも乗り気ではなかったことです。当然と言えば当然で、創業150年続く老舗店でもあったため、なかなか新しい事を取り入れることすら難しく、変化を100%良いとしない文化があったように思えました。

「何」を取り組んだか。

従業員にとってのメリットを伝え、社内の意識改革が大切

ー老舗食堂の改革にむけておこなったこと

小田島社長が始めたことは大きく2つ

@DX化による業務効率化 A人材育成、採用

ー当然「改革には壁」DX化を進める際に反発が起きる恐れ

一般的に、新たなDXを導入すると反発する声が上がります。しかし、ゑびやでは

利用者が何かをする必要もなく、システム側が自動でデータを収集してくれることで、DX導入時の利用者の負担を大幅に削減しました。

ー先ずは環境整備と新たなことを導入するメリットの社内浸透

以前は、そろばんと紙の台帳で売り上げを計算していたり、エアコンがなかったりと環境整備が十分ではなかったために、先ずは従業員が働きやすい環境を整備することから始め、働くモチベーションの向上を図りました。また、新たなシステムの導入やDX化のメリットをシンプルに伝えることを重視することで、得られたデータから次のアクションを起こすというサイクルを回し続けました。

ー変化を楽しめる人とともに

ITやデータベースに親和性の高い店舗スタッフをエンジニアとして採用するなどして。ITやデータベースに詳しくない既存の従業員も、エンジニアに育成していった。その反面、変化に馴染めない社員や会社の方針に合わない社員は退職していきました。

「『僕と仕事をすることは変化を楽しむことです』と社員には伝えてきました。

これは、新しいゑびやでは変化を楽しめない人は難しい、ということでもあります。変革の最大の阻害要因は既存社員です。コミュニケーションを密にした働きやすい労働環境が視野に入っている以上、既存の社員には退社していただくという選択肢しかありませんでしたね」


取り組みの成果、「成果」が生んだ価値

「店」から「企業・組織」へ変革、チャレンジする組織へ

採用強化、社員教育、社内環境整備によるサービスの向上

ゑびやとしての理念、目標に共感する人材で経営することにより、普段の接客の質が向上しました。「人と人の繋がり」という当たり前のことを丁寧に伝えることで、人としての基盤が形成されていっている気がします。また、パートの方を社員や管理職にすることで、店舗の実際の課題感などを明確にとらえることに成功しました。

DX化による業務効率化による従業員満足度UP、売り上げUP

子どもがいる従業員が多いため、来客数予測のDXを用い、休みを柔軟にとれるように。さらにカメラ設置などの工夫から、従業員同士での仕事量の可視化を進めることで働きやすい環境を作成、これらの結果社員満足度が全国平均を大きく上回りました。売り上げ面では、テータ分析によって、売れる商品の選定、メニューの考案を

進めることで、ゑびやグループ売り上げが約8倍にUPしました。※2024年度想定は12倍見込み。(ゑびや・EBILAB※新規事業含む)

安定したり利益創出による、新たな挑戦への意欲

多数の事業に取り組むことで安定した利益の創出を実現。リスクが減ることにより、新たなサービスの実施や、事業展開の障壁が低くなり、未経験社員がM&Aに取り組んだり、エンジニアにシフトすることが可能になりました。

小田島社長自身の熱い思いを地方へも届けたい

現在の小田島代表は、M&Aにも力を注ぎつつ、現状を打破したい、組織を変えたいと願う経営者たちの背中を押せたらという思いで、DXに留まらない人材育成も含めた講演を経営視点で地方創生に貢献するため、精力的に全国で講演会をおこなっております。



こうして、家族経営の老舗飲食店は、利益向上と経営の簡易化に挑戦、人事とDXで業績をV字回復を実現しました。


●代表プロフィール 

株)EBILAB/有)ゑびや 

代表取締役 小田島春樹(おだじま・はるき)

  

1985年、北海道生まれ。大学でマーケティングと会計を専攻し、卒業後は大手通信企業に入社。組織人事や営業企画を担当したのち2012年に妻の実家が営む「ゑびや」に入社。店長、専務を経て有限会社ゑびやを継承し、代表取締役社長に就任。2018年には株式会社EBILABを創業し、代表取締役CEOに就任。 

サービス業におけるデータ分析やテクノロジー活用の普及を目指し、啓蒙や教育活動にも注力。2022年には地域課題の解決をテーマに三重大学地域イノベーション学研究科で博士号を取得。現在は三重大学地域イノベーション学会理事や公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会理事を務め、オープンイノベーション活動を推進している。

 有)ゑびや受賞歴 

2019年にグレートカンパニーアワード「ユニークビジネスモデル賞」、2020年に第3回日本サービス大賞「地方創生大臣賞」、2023年にはKANSAI DX AWARD グランプリなど。

【経営理念】

人を想い、挑戦し続け、多くの地域/企業に

影響を与える存在であり続ける。

このページの先頭へ戻る