プレスリリース
株式会社LALLヒューマンホールディングス(本社:渋谷区渋谷 代表取締役:原川久司)は、人が生かし生かされる共生社会を目指して、金融不動産業、クリニック経営、アメニティ事業、留学生が日本語を学ぶ渋谷ラル日本語学院と特定技能外国人材を支援する株式会社ヒューマネクスを運営しています。
昨今様々なメディアで言われているように、間違いなく人口が減少していく時代にあって、日本が外国人材の力を借りずに経済活動を続けていくことは、もはやかなり厳しい状況にあります。
この人手不足の現状を少しでも解決するために、当社は、グループ会社である日本語学校の留学生を日本企業に紹介したり、また、留学ではなく特定技能ビザでの就職を希望する現地の外国人材を日本企業へ紹介、登録支援を行ってまいりました。
その営業をしていく中で改めて気づかされたのは、外国人だけでなく、受け入れ側の日本企業様も支援が必要なのだということでした。人事と現場の意識のギャップ、現場で使われる日本語が通じない、外国人への話し方・教え方、カルチャーギャップ、離職率など、受け入れ企業様も人材不足だけでなく、外国人を採用することから派生する課題に悩んでいたのです。
そこで私たちは、登録支援機関として、またグループに日本語学校を持つ強みを活かして、外国人材の支援だけではなく、日本企業様の支援も行うことにしていったのです。
本ストーリーでは、特定技能外国人材サポートの内容とともに、日本企業様に提供しているサービスについてご紹介します。
【外国人材紹介ビジネスで見えた課題と支援の重要性】
グループ企業としての強みを活かして、当社ではコロナ以前の特定技能制度がはじまったばかりの2019年頃から、外国人材のアルバイト紹介や特定技能外国人材の紹介をしておりました。
日本語がままならない外国人留学生に紹介料を払ってまでアルバイトしてほしいという企業はほとんどなく、これは正社員・特定技能人材の採用の場合であっても同様で、言葉に出されませんでしたが「紹介料は出来るだけ安く、日本人と同レベルのコミュニケーション力があり、できれば中国語や英語も話せる人材で、最低時給であれば、雇ってもOK」という企業様が多い状況でした。
そして、なんとか運よく採用されても、実際の現場では、担当者が日本人に指導するように指導してしまうことでコミュニケーションがうまくいかず、職員も外国人材もいらいらし、結局続かないということもありました。
このような企業の現場・外国人人材・紹介側全てにおいてミスマッチな状況はコロナ以前も以後も続いていると言えると思います。
また、外国人の働き方や人権侵害、日本社会との摩擦や犯罪等のニュースも後を絶ちません。わざわざ日本を働く先として選び来日してくれる外国人材が、なぜ馴染むことができず、なぜ摩擦がうまれてしまうのか。このミスマッチが、原因の一つであることは想像に難くないのではないでしょうか。
【共生社会の実現にはほど遠い現状、残り続けるミスマッチな問題】
「我々は労働力を呼んだ。だが、やってきたのは人間だった。」移民国家スイスの作家マックス・フリッシュの言葉だそうです。
登録支援機関としてのサービス内容は、どこもほとんど同じですので、ゴリゴリの営業をしかけて、人数を増やしてボリュームメリットで費用の安さを競うだけになりかねないということでした。とにかく書類を書いて、人手不足に大量に安く労働力を供給しているだけでは、それはミスマッチな状況を増やしているだけになってしまうのではないか。このミスマッチを解消しない限り、どんなに制度を変えても同じようなニュースは起き続けることになるのではないか。それでだれか幸せになるのか。これは、弊社が願う共生社会の実現とは真逆のもので、営業していく中での最大の悩みでした。
【ミスマッチを解消すべく、日本語学校のノウハウと経験の提供へ】
営業を続けて企業様のお話しを伺っていく中で、大きな気づきがありました。登録支援機関の「支援」は外国人材を「支援」する制度ですが、企業様も「支援」を必要としているということでした。
企業様側は、受け入れ態勢と経験がなく、外国人材とどのように接し、コミュニケーションをして、教育すればよいのかわからないので、必然的に外国人材側への要求が非現実的なまでに高くなってしまっていたということに気づきました。
であれば、それらはまさに日本語学校や日本語教師が持っているノウハウであり、経験です。価格競争とは一線を画し、我々にしかできない日本語教師としての日本語教育や外国人材教育の経験、ノウハウを登録支援機関のサービスの一環として提供しようと考えました。
【双方の悩みを解決する「来日前」と「来日後」のサポート】
〇来日前
外国人材には、従事してもらう予定の業務を動画で撮影し、それを弊社の思いに賛同して提携してくれた現地の教育機関におくります。そして、その業務内容、使う一般的な日本語、専門用語を教えます。来日前にどんな仕事をするかというイメージができている状態にします。このイメージがあるのとないのとでは、異国で仕事を始める際のハードルはかなり低くなります。
企業の現場担当者様には、外国人に伝わる日本語や外国人に接する際の注意、コミュニケーションギャップについてレクチャーすることにしました。日本語教師は、日本語がわからない学習者に日本語で日本語を教えるというノウハウを持っています。そのコツの基本的なところをお伝えすることにしました。
例えば、以下の日本語の指示は実は伝わりにくいものです。でもちょっとしたコツをつかんで、言い方を変えれば、各段に伝わりやすくなります。どう表現したら伝わりやすくなるでしょうかといった内容です。
例:「言った通りちゃんとやんないと危ないから、言ったこと必ず守ってね」
〇来日後
E-Learninngを提供しているある会社と提携、本来有料の同社のE-Learningの費用を登録支援料の中から弊社が負担し、無料で外国人材に提供を開始しました。そして提供して終わりではなく、2週間に1度、約1時間ほどカウンセリングをおこないます。日本語学習の背中を押し、あわせて仕事上で課題がないかこまめに聞くことにしました。これは、5年以内のJLPTのN2合格と特定技能2号の合格を目指して勉強をサポートするものです。
彼らが日本社会に本当に定着していくためには、仕事場の狭い社会だけで通じる日本語だけではなく、それ以外の日本社会でも暮らしていける日本語を覚える必要があるのです。
【新たなビジネス展開と共生社会の実現を目指すパートナーとして外国人材】
そして、ここから先はまだ実現していないビジョンですが、5年以内で外国人材が特定技能2号をとり、日本での生活の基盤をつくることができたら、支援対象者としてではなく、パートナーとして協力して新しいビジネスを展開したいという夢をもっています。現在支援している外国人材は、外食系がメインですので、その人材が成長し、FC展開や独立などできる実力を身にみにつけた時には、その独立を支援できたらと願っています。
有名なレンガ職人の寓話があります。レンガを積んでいる男に、旅人が「何をしているんですか」と問いかける話です。
1人目の男は「レンガ積みに決まっているだろ。」と答えます。
2人目の男は「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。」と答えます。
3人目の男は「俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っている。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ。素晴らしいだろう!」と答えます。
弊社も何をする会社かと言われれば、「入管に提出する書類を書く助けをする会社」とも「人材を紹介して人手不足を解消している会社」とも答えられますが、三人目の男のように「共生社会を建て上げている。外国人も楽しく仕事し、みんなが安心して生活できる社会を建て上げている会社」を目指したいと思っています。
【関連リンク】
株式会社LALLヒューマンホールディングス:https://lallgroup.com/
株式会社ヒューマネクス:https://www.h-x.co.jp/
渋谷ラル日本語学院:https://www.lallgroup.com/shibuya-lall/
【連絡先】
担当:高橋
電話:03-5774-0303
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携帯:080-3472-9769
E-mail:k.takahashi@lallgroup.com