• トップ
  • リリース
  • 自動車部品メーカーのアイシンが開発した、世界最小※1の水粒子AIR(アイル)による導入美容機器「WINDSCELL(ウィンセル)」。事業を横断した知見の集約が生んだ可能性とは

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

株式会社アイシン

自動車部品メーカーのアイシンが開発した、世界最小※1の水粒子AIR(アイル)による導入美容機器「WINDSCELL(ウィンセル)」。事業を横断した知見の集約が生んだ可能性とは

(PR TIMES STORY) 2023年10月12日(木)14時34分配信 PR TIMES

株式会社アイシンは、空気中の水分子を世界最小※1の水粒子AIR(アイル)に変換して放出する技術を2018年に開発しました。

「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」という経営理念を掲げるアイシンは、自動車部品メーカーでありながらもエネルギー・住生活関連の製品も手掛けており、中でも54年に渡りベッド事業を展開してきた歴史があります。そんなベッド事業の調湿技術と、自動車部品事業で培った技術を融合させ開発した約1.4ナノメートルの微細な水粒子AIRは、潤いを長時間に渡って持続させる特性を持っています。

AIRの特性を活かし、薬剤や美容成分の導入をサポートしつつ肌の水分を保持してくれる導入美容機器「WINDSCELL(ウィンセル)」は、9月15日に寝姿勢で導入できる新モデルを発売しました。美容に関する自由診療を行う医療機関向けに販売し、着実に注目を集めている「ウィンセル」について、現在に至るまでの開発秘話や想いを担当者に聞きました。 

※1 国内外論文及び特許の調査結果〈2023年9月29日現在アイシン調べ〉

「WINDSCELL(ウィンセル)」とは

「ウィンセル」は、世界最小※1の微細水粒子によって、肌に触れず“非接触”で“美容成分導入“と”保湿“を可能にします。皮膚の隙間から角質層まで美容成分と水を同時に届けることで、さまざま肌トラブルの改善が期待できます。


自動車部品メーカーが開発した世界最小※1の水粒子AIR(アイル)

アイシンは、1966年以来54年に渡ってベッド事業を展開しており、睡眠について研究してきた歴史を持ちます。当初は乾燥改善による睡眠の質の向上を目標に掲げて開発に着手し、“水”を研究するプロジェクトを立ち上げました。


――“水”の研究の中でAIR技術が誕生したと聞いていますが、具体的にどういった技術がAIRに繋がったのでしょうか?


イノベーションセンター AIRビジネス推進室

井上 慎介 


井上

「当時我々が開発していたのは、空気中の水蒸気を供給源とした水補給無しで高湿度環境を提供するシステムです。その開発の中で、住環境の研究で培った調湿技術と自動車やオートバイの排ガス中の不純物処理に使われているカートリッジを組み合わせた技術を活用したところ、空気中の水分子を水粒子に変換して放出する技術が完成しました。」



――アイシンならではの技術融合により空気中の水分子を水粒子に変換して放出する技術を完成させ、放出される水粒子をAIRと名付けたのですね。


井上

「はい、AIRという名前はAQUA(水)/INOVATIVE(革新的な)/RUDIMENT(原理)の頭文字をとった造語です。水は、生命の源であり私たちになくてはならない存在です。まだまだ解明されていない側面も多く、非常にユニークな存在です。超微細な水粒子AIRの姿を科学的に探究していくことで、水の新たな可能性を示していきたいという想いが込められています。 」


――“誰にとっても安心・安全で快適に暮らせる、より良い世の中づくりに貢献したい”という強い思いで開発をしたAIRですが、その可能性とはどんなところでしょうか?


井上

「肌の水の通り道より小さいため、必要な場所に確実に届き、留まることができるので、潤いを長時間に渡って持続させる特性を持つことが研究の過程で判明しています。肌トラブルの悩み解消などに期待できるほか、医療や農業の分野など、生活の様々な場面において役立つ可能性があることもわかりました。」


――現在でこそ多くの専門家にそのユニークな特性と効果を認められつつあるAIRですが、当初は社外連携先を確保できないなど、開発は困難の連続だったと聞いています。


井上

「世界初の技術である上、目に見えないものなので、信じてもらえないのは当然です。しかしAIRの効果を身をもって知っている私たちは、まず研究者の皆様の信用を得られるよう努めました。」


AIR(アイル)の可能性を探し、たどり着いた医療美容業界

AIRは人々の身体に取り込まれるため、安心・安全も重要な目標として掲げ、実証実験を徹底しました。それにより、提携先クリニックや皮膚科からも安全のお墨付きを得られるようになりました。


――そうして社内外で実証実験を繰り返すなかで様々な可能性が見えてきたのですね。


井上

「はい、実証実験に協力してくれた皮膚科の医師の方々は一様に驚かれ、興味を持ってくれました。また、施術後に来院された患者様全員から『また是非やってみたい』とのコメントもいただきました。その分野のスペシャリストや体験いただいた患者様に画期的な技術であることを理解していただけて、さらに自分たちの技術に自信を持てたとともに、美容領域での可能性を感じました。」


――AIRの開発から製品化に向けて、スピーディーに開発を進められた理由はなんでしょうか?


井上

「どれだけすごい技術やアイデアでも、使ってもらえなければ意味がありません。商品としてお客様の手に渡り、効果を感じてもらえなければ価値は生まれないのです。そのためにもこの技術を早く商品化し、お客様に効果を体感してもらい、実際の声を聞きたいと考えていました。」


ついに誕生した「WINDSCELL(ウィンセル)」


こうして美容領域での可能性を確認し、導入美容機器「ウィンセル」が誕生しました。


――「ウィンセル」を世に送り出したとき、反響はいかがでしたか?


イノベーションセンター WINDSCELL企画営業グループ 

石崎 玲子 


石崎

「非常に多くの方々に興味・関心をいただきました。特に、“水”で肌を施術するという新しい発想や、肌に触れることなく美容成分の導入と保湿を同時に叶えるという世界初※1の技術を用いた機器であることが大きな関心を集めました。ただ、水粒子AIRは目に見えず、施術を『やられている感がない』ため、効果に対して半信半疑な様子も感じました。」 ※1 国内外論文及び特許の調査結果〈2023年9月29日現在アイシン調べ〉


――目に見えないからこそ、効果を伝えることの難しさもあったのですね。そんな中で、「ウィンセル」の良さを理解していただくために、どういった取り組みを行っているのでしょうか?


石崎

「まず、AIR技術やメカニズム、臨床試験結果などを丁寧に伝え、その後クリニックへ機器の貸し出しをしています。「ウィンセル」は、施術直後の即効性というよりは、肌のターンオーバーの周期に合わせて定期的に施術をすることで特に分かりやすく効果を実感できる製品です。クリニックで実際に使用してもらうことで、AIRの効果を納得していただけることが多いです。」


――現在は、「ウィンセル」を認知してもらうために広報活動にも尽力していると聞いています。これから「ウィンセル」がめざすのはどんなことでしょうか?


石崎

「わたしたちは、事業を通じて“誰もが平等な「美」を手に入れられる世界の実現”をめざしています。これまでクリニックでレーザーや針、電気を使った施術が難しかった敏感肌やデリケート肌の方にも、刺激の少ない『“水”で肌を施術する』という新しい選択肢があることを、まずは知ってもらいたいと考えています。また複合的な肌悩みのある方も、ダウンタイムがなく他の施術と組み合わせることが容易なため、相乗効果を期待できます。」


――これまでの「ウィンセル」は、美容皮膚科や婦人科のクリニックのパウダールームなどにも配置できるようなコンパクト設計が好評だったかと思います。新しい寝姿勢モデル(sleeping model)で、寝たまま施術を行うことによるメリットはなんでしょうか?


石崎

「寝姿勢モデル(sleeping model)では、リラックスして施術を受けられるだけでなく、レーザーやフォトフェイシャルの前後やベッドで点滴をする際など、あらゆるタイミングで移動せずに施術を受けることができます。またマスクやパックと組み合わせるなど、新しい施術メニューの構築も可能です。」

寝姿勢モデル(sleeping model)


座姿勢モデル(sitting model)


未来に笑顔を与える新規事業の推進

まだまだ多くの可能性を秘めたAIRの特性を応用し、美容のみならず、食品、農業、工業などさまざまな分野での商品やサービスの提供に向け、新たな可能性を追求します。アイシンはこれからも、人々や社会のニーズに寄り添い、未来に笑顔を与える新たな価値を提供していきます。


※本製品は医療機器ではなく、疾病の治療・予防を目的とするものでありません。


このページの先頭へ戻る