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全国・海外に事業展開する株式会社麺食。ネパールの大学と提携し、入社前提の教育プログラムを提供した理由とは?

(PR TIMES STORY) 2023年06月19日(月)18時29分配信 PR TIMES

株式会社麺食は「喜多方ラーメン坂内(ばんない)」を国内64店舗と海外6店舗、FC事業を展開しています。当社は、2007年から外国人採用を開始し、優秀な外国人社員が勤務しています。


2019年にネパールの大学と提携し、当社のマネージャー候補として就労する人材を育成するプログラムを設けました。そして2023年4月、プログラム初となる卒業生8名が麺食に入社しました。当プログラム設立の経緯や外国人人材採用に対する姿勢についてお伝えします。


グローバルな事業展開と人材育成を目指して。「喜多方ラーメン坂内」創業から現在まで

株式会社麺食は「喜多方ラーメン坂内」を国内外にFC事業展開しております。

「坂内」のルーツは福島県喜多方市にある「坂内食堂」。当社の創業者である現会長・中原 明が果たした偶然ともいえる出会いから、国内外に展開するチェーン店が誕生しました。当時、ラーメン店の立ち上げに参画しており、全国各地のあらゆるラーメンを食べまわっていた時のこと。大阪にラーメンを食べに行った帰り、飛行機の機内で「キタカタラーメン」という言葉を耳にします。どうやらキタカタとは福島らしいということがわかり、すぐに福島・喜多方駅の駅長に電話をして情報を収集しました。




現地に赴き、喜多方ラーメンを食べてみたところ、今まで食べた麺とはまったく違いました。熟成された多加水麺は、やさしい、飽きない、ソフトな麺。うどんに近い印象で、まさに中原の理想通りでした。見習いとして修業の末にのれん分けしてもらい、1987年に現在の喜多方ラーメン坂内の全身となるお店「くら」をオープン。翌1988年には喜多方ラーメンのFC事業を企業化するため、現在の株式会社麺食を設立しました。



2012年には二代目の中原 誠が社長に就任。当社の祖業とも言える喜多方ラーメン坂内のチェーン展開を主軸として据えながら、アジア各国の料理、スペイン料理、和食と広くのジャンルを揃え、2014年には海外第一号店として米国・カリフォルニア州コスタメサ店をオープンしました。以来、着実に店舗数を増やし、ヨーロッパには2023年より本格進出を始めました。

当社は「『食を通じた気持ちの温もり』を伝えることで世界中の人々を笑顔にしていく」を理念として掲げております。世界中の文化や地域性を尊重しつつも、日本が生み出す食のコンテンツをあらゆる国で愛される業態を展開することを目指し、店舗展開に必要不可欠なグローバルな人材育成と採用を行っております。

ネパールの大学と提携し、入社前提のプログラムを開始

麺食では、2007年から外国人採用を開始しています。当社はネパール人をはじめとし多くの外国人社員が在籍しており、いずれも採用は社長自ら現地を訪れ、企業理念の共有を重視するなど独自の採用強化を図っています。また、2014年からは海外店舗も展開しており、外国人従業員の採用・教育に力を入れてきました。



当社は海外店舗を外国人人材で展開することを視野に入れ、単なる人手不足の解消ではなく外国人の人生を支援・応援する採用を目指しました。

2019年にはネパールの大学と提携し、ネパール・カトマンズにあるミッドバレー・インターナショナルカレッジ ホスピタリティマネジメント部に、当社のマネージャー候補として就労する人材を育成する新コースを設立しました。当コースは、応募者の中から面接(集団・個人)、英語力、適正などの事前選考を通過した学生(大学2・3年生)が卒業後の日本での本採用に向けて2年間、当社のニーズに合わせてカスタマイズされたカリキュラムを受講するというもの。授業を受ければ卒業単位とともに麺食への内定資格も得られます。



学習内容は日本語やビジネスマナーだけでなく、当社の企業理念や店舗運営に必要なスキルとして、接客のノウハウ、金銭授受、レジの使い方などで、当社への就職を前提に、即戦力の育成を目指しました。卒業後は日本での本採用が日本人と同様の処遇で保障されるだけでなく、ビザ申請、渡航費用の負担、住宅保証などの各種サポートも全面的に行います。


コロナ禍で来日できないなか、オンラインでインターンシップを開催

当初は日本に憧れをもっているにも関わらず日本語がほとんど話せなかった学生たちでしたが、2年間で日常会話レベルを習得し、当社の企業理念の共有や、日本独自の“おもてなしの心”なども学んだことから、即戦力としての活躍が期待できる人材へと成長しました。



当初の予定では、2020年1月に開講式を行い、2021年には半年間来日し、麺食でのインターンシップを経て2022年3月に卒業、同年夏ごろには日本での就労を開始できるはずでした。しかし2020年初めから新型コロナウイルス感染症によるパンデミックに見舞われたため、インターンシップの中止、就労の延期を余儀なくされました。


コロナ禍ではオンライン授業を充実させたほか、学生たちのモチベーションアップイベントとして、日本に在住するネパール人の先輩たちや社長との交流会などもオンラインで開きました。大学からは毎月、学習状況、習熟状況、モチベーション状況の報告が来ていましたが、彼らは頑張って勉強を継続してくれていました。


2021年7月、オンラインでのインターンシップを開始。学生のモチベーションを下げないことも大切なテーマです。「日本に早く行きたいな」「しっかり勉強をしよう!」そう思ってもらうことが非常に重要だと考えました。


楽しく日本語を勉強しながら、その中で喜多方ラーメン坂内の勉強、研修になるようになどを考え内容を組み立てていきました。特に好評だったのが「日本紹介」のコーナー。季節の移り変わりや、麺食本部近くの何気ない風景、電車の動画、近所の公園の動画をシェアしました。直営店のネパール人社員、入社が決まっているネパール人社員も参加し、日本での生活の楽しさ、苦労話などを交えながら情報交換を行いました。

2023年4月、初の卒業生が入社。今後も外国人人材を積極的に活用していきたい

そして2023年4月、ようやくビザを取得できたことから来日し、入社式を執り行うことができました。2019年に選考が始まった当時は「ありがとうございます」の日本語しか話すことが出来なかった学生たちは、来日を諦めず、夢や目標を持ち、大学で一生懸命日本語や日本文化を学び、習得してくれていました。



当社は「単位取得」と「日本での就職」がセットになった当プログラムの提供により、ネパールの若者の就労機会の創出と、日本の飲食業の人材不足解消、サービスの質の向上を図ることができると考えています。

外国人社員には、異国出身ならではの視点から生み出される新たな発想を活かした提案やマネジメントに期待しております。当プログラム以外にも、理念を“見える化”した「絵の社訓」を導入したり、海外人材に対しNFTとVCsを活用した「キャリア証明書」を発行するなどの取り組みも行っています。




今後ますます深刻化する人材不足に備え、他社とは異なるアプローチでの解消を図ることで、日本の外食産業をリードし、海外に日本の食文化を伝える伝道師の役割を担いたいと考えています。


【会社概要】


会社名:株式会社麺食

代表者:代表取締役社長 中原 誠

本社所在地 :東京都品川区東大井2-13-8 ケイヒン東大井ビル10階

設立日:1988年5月

資本金:2,500万円

従業員数:500人 (2023年4月末現在)

URL:https://ban-nai.com/

事業内容:

・喜多方ラーメン坂内」FC事業展開、FC業務に付随する業務全般

・国内64店舗(直営店22店舗、加盟店42店舗)、海外6店舗

・その他飲食業「そば処 笑庵(しょうあん)」1店舗、スペインバル「Bar de ollaria(バル デ オジャリア)」1店舗、ベトナム料理「ヴェトナムアリス」1店舗、アジア料理店「88Asia」1店舗の運営

・新業態開発と運営

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