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株式会社テイラーイノベーションズ

煩雑なライブ配信現場をシンプルにする新発想。小規模スタートアップが1年で製品化した「Blastreams」の開発物語。

(PR TIMES STORY) 2024年02月08日(木)11時13分配信 PR TIMES

 私たちテイラーイノベーションズは「新たな体験で価値を創造し、限界を超える」というコンセプトでテクノロジーを革新的にデザインし、アイデアやわかりにくいコンセプトなどを形にすることで、可能性を広げて新しい次元の体験を世界に送り出している会社です。メンバーは10名弱の小規模なスタートアップです。


受託開発で大手企業様のハードウエア開発を中心に開発しつつ、電気、デザイン、メカニック、設計など「何でも最短で」作れる能力の高いメンバーが揃っており、小ロット生産で全国の取引先とお取引をさせていただいています。



このストーリーでは、新商品、HDMI/SDI 4K入力対応のライブ配信専用機器Blastreamsの誕生の裏側について振り返ります。


営業外回りで得た気づき。煩雑な操作とIP化未対応に悩む市場の課題


弊社のメンバーは、長年放送機器関連の制作に関わっていたメンバーが多かったため、放送局にも広く出入りしていました。実は、放送業界というのは、特殊な業界で革新的な商品が出てくることはそこまで多くなく、海外では放送機器のIP化が進んでいる中で、日本国内はまだまだ有線での放送が主流という現状があります。


弊社の営業が外回りで色々な人と話をしていく中で、お客様から「エフェクトを簡単に入れられるようなポン出し機がない」、「ライブ配信機器でオールインワン機器がない」、「ライブ配信機器のIP化をしたいがそういった機器が少ない」、「ライブ配信機器の使い方やデバイスの情報が少ない」といった悩みを多々頂いていました。



開発のきっかけはCTO中本の一言から始まった。


「PinP、テロップなど様々なエフェクトを簡単に入れられるようなポン出し機がない」そういった商品があったらお客様も興味が持てると思う、との営業の一言に、CTO中本が「それだったら面白いアイディアがありますよ。」と言いました。「フルHD 60FPSまで出せれば素晴らしい商品だ」との営業の声に、CTO中本と開発チームが「Blastreams」のデモ機の作成を開始しました。デモ機の開発をしている中で、CTO中本が放った「ライブ配信も一緒にできたらどう思います?」との言葉がきっかけでライブ配信オールインワン機器の企画、制作が始まりました。


【デモ機の設計ラフ画】


【まだ開発途中で分厚いデモ機とその開発を進めている風景】


半年もしないうちにデモ機の制作が終わり、それがまさにオールインワンの配信機器の誕生の瞬間でした。


その時、CTO中本から「この製品、4K 30FPSまで配信できるんですよね」と言われ、これなら売れると確信しました。


コロナ禍という難しい状況でも、画期的なアイディアだからこそ多くのお客様を引き付けるきっかけに。


開発がコロナ直前だったため、デモ機が完成したのはコロナ中でした。


デモ機片手にコロナ禍の中、会ってくれない営業先が多い中、全国営業して回りました。営業先に着いて、製品の説明を一生懸命しました。


【第2弾デモ機を片手に営業】


【配信依頼にデモ機を用いて対応】


【最終版デモ機を片手に事例撮影】


この製品「Blastreams」の画期的なコンセプトは、フリーソフトを、任意でダウンロードすることで、今ある配信機材よりも、より先進的な配信が1台でできるというコンセプトが本当に新しく、画期的なことでした。


@従来のライブ配信機器との違い

ライブ配信機器はいくつか販売されていますが、ボックス型で小窓が付いているだけの製品が多く、実際に現在の配信状況などを確認するには返しのディスプレイが必要になります。しかしながら、HDMI出力が1ポートしかない製品もあって、複数のディスプレイで出力しようとするとスプリッターを必要とします。これが問題で、配信現場の最もトラブルが起きる原因がこのスプリッターであることが多々あります。たとえば、カメラの映像が来ない、といった場合カメラを調べても配信機器を調べても原因が分からず、結果スプリッターを使ったケーブルが問題だった、なんてことは良くあることなのです。


AOBS Studioを利用しての従来の配信との違い

フリーソフトにて配信を行おうとする場合にはノートパソコンを利用して行う方法が一般的でした。


普段から使い慣れているパソコンを利用することが出来る点がメリットではあるものの、一般的なノートパソコンでライブ配信を行う場合、USB接続が可能なwebカメラでなければ直接パソコンに接続が出来ません。ビデオカメラやデジカメを利用する場合には、専用のキャプチャデバイスが必要です。


「Blastreams」は映像・音声入力インターフェースも備えているので、カメラとLANケーブルを接続すればすぐにライブ配信が可能です。PinP、テロップ、クロマキーなど様々なエフェクトを利用することが出来ます。

しかし、どの営業先もコロナがどんな脅威なのかわからない状況で、新しいものを取り入れることに消極的でした。


それでも、幸運なことにご縁あってコロナ禍の「InterBEE2021」に出展したところ、出展している脇の通路が埋め尽くされるくらい話題の商品となりました。また、「Blastreams」は先進的かつ画期的なライブ配信機器として、一時期様々なメディアで取り上げられました。


お客様の声としては、「コロナ禍で革新的な商品が見れると思わなかったよ」「コロナ禍でそもそもそんなものを作っている会社があると思わなかったよ」「とんでもないことを思いつくね」などたくさんのポジティブな言葉をかけていただきました。


まるで奇跡の様な出来事から、あきらめかけた量産体制の確立を実現。


この展示後、ご縁あって「InterBEE2021」で一緒に出展していた株式会社BIOSが販売代理店として「Blastreams」を取り扱ってくれることになり、量産をすることになりました。デモ機の作成までは順調でしたが、デモ機を量産化するにあたって薄くし、熱伝導問題を解決する必要がありました。


様々な環境に耐えられなければいけない。会社関係者一同でデモ機の配信テスト中、高温多湿槽の環境で使った時に熱暴走が起こったため、あちこちに熱電対を使って、どこが一番熱を持っているか、どこから空気が入ってどこに流れているかというのを必死に突き止めていました。何度やってもそれがわからず、全員が諦めかけたその時、営業がもうダメだと製品を投げつけたら、たまたま空いた隙間が熱効率を解消して、メカエンジニアが「あれ、ちゃんと熱を持たず動いてますよ?」といい、九死に一生を得たというエピソードがあります。

【たまたま空いた隙間が熱効率を解消】


その後、メカエンジニアがきちんと熱伝導の計算をしたところ、奇跡的に起きた出来事でなんと熱問題が解消されていました。その部分に空気を逃す施工を施し、量産機の完璧なサンプル機が完成しました。


【量産までに作ったデモ機の数々】



世界で勝負できる製品を目指して


量産機が完成し、「Blastreams」は初回製造分が全て売り切れるほどの売れ行きでした。地方自治体での利用など、放送業界だけでない新しいお客様にもご好評いただいています。一方でまだまだ新しい製品が知られていない現状です。なので、もっと使ってみて、使い勝手を実感していただければ世界にも通用するような素晴らしい商品だとわかっていただけると思います。

HDMI/SDI 4K入力対応のライブ配信専用機器


デモ機の貸出も行っています。興味がある方はぜひお問合せください。

お見積り後の購入も可能です。


■ Blastreams 製品概要・お問合せ

 Blastreams 製品概要 https://tailorinnovations.com/blastreams/

お問合せ https://tailorinnovations.com/cat_inquiry/inq_blastreams/


<会社概要>

会社名:株式会社テイラーイノベーションズ

代表者:鈴木萌子、星野佳史

所在地:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1345

    いちご東池袋ビル6階

設 立:2015年5

HP   :https://tailorinnovations.com/


●新たな体験で価値を創造し、限界を超える

<Total Design for Innovation>をスローガンに、テクノロジー・インテリジェンス・リソースをデザインし、アイデアの可能性を広げて新しい次元の体験を世界に送り出します。


●日本のモノづくりを、もっと世界に

国内大手家電メーカーやハードウェアスタートアップでの製品開発を経験してきた優秀なエンジニアが集まり、その高い技術力と開発スピードを生かして製品づくりをサポート。短期間でのプロトタイプ開発や小ロット生産など、日本で生まれたアイデアを世界で通用する形にしていきます。


●Global Communication & Educations

スタートアップならではのモノづくりノウハウを活かした人材育成・コンサルティングや、海外市場での豊富なネットワークを活かした海外進出支援など、世界に向けて可能性を広げるためのコミュニケーション支援や教育サービスを展開していきます。

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