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ニューレイトン株式会社

マルチLED停止表示灯「ピカッ灯」の誕生秘話。車事故の危険から身を守る為、長年の当たり前を覆すために挑戦した開発者たちの奮闘

(PR TIMES STORY) 2023年08月28日(月)09時08分配信 PR TIMES

ニューレイトン株式会社は、お客様のいろいろな生活の中で「安心・安全」を提供する

という企業理念のもと、自動車用品とアルミホイールのブランドを展開しています。「エマーソン」「ブレスト」「アイスバーン」をはじめ、こだわりのブランドから、「安心・安全」をお届けしています。


当社は長らく非常用停止表示器材として「三角停止表示板」を販売してまいりました。「三角停止表示板」は、1978年5月の道交法改正から高速道路上での事故等発生時、停車する際に表示義務化されました。そんな歴史のある非常用停止表示器材ですが、登場時から変わらない製品でもありました。登場から時間が経過する間に自動車の性能が向上し平均速度の増加等で事故の原因や状況が変化している中、果たして三角停止表示板だけで大丈夫なのかと思ったことがきっかけとなり、2023年6月に「マルチLED停止表示灯ピカッ灯」を新発売するに至りました。


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今回は、開発者の宇田に「マルチLED停止表示灯ピカッ灯」の誕生秘話や、商品にかける想いについて話を聞きました。

高速道路で車外に出るのは非常に危険。車内から、安全に非常停止表示器材を設置したい

三角停止表示板は、反射板によって他車のヘッドライトを反射する特性上、少しでも自車から離れた位置に置くことで効果を発揮します。(故障車の後方50〜100mに設置が推奨されています)


その為、高速道路で使用する際は、他車が常に走行している状態の中、設置しにいかなければなりません。



しかし、最近ではドライバーが後続車と接触してしまう痛ましい事故も増えています。

安全の為に三角停止表示板を正しく設置することが、別の事故の原因になってしまう現状に私たちは悩んでいました。


そのような中、2017年2月に経産産業省より産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」により、LEDを使用した停止表示灯に係る道路交通法の取扱いが明確になったのです。

https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/press/170208_press1.pdf




従来の停止表示灯


「停止表示灯」は三角停止表示板と同じ、非常用停止表示器材として認められた器材です。従来の「停止表示灯」は自動車用の電球を用いて継続して発光を行う必要性から、車の電源を使用しており、自車から離れた位置に置くために6m以上の電源コードが必要でした。


しかし、光源にLEDを使用することで、消費電力を大幅に抑えることが出来るので、車の電源を必要とせず、停止表示灯単体での運用が可能になるのではと考えました。

また、電源以外にも本体を小型化することが可能となり、車内から簡単に車の屋根等に設置が可能なことが分かり、車内から安全に停止表示器材を設置できる準備が整ったのです。

停止表示器材だけでは、備えてもらえない

非常用停止表示器材は、警察庁管轄の道路交通法により、高速道路での停車時に表示義務がありますが、車両への積載は義務付けられていません

同じ非常用信号器具として、「発炎筒」は国土交通省が定める道路運送車両の保安基準により、車両に設置が義務付けられています。

こうした違いから、「三角停止表示板」も「停止表示灯」も中々備えていただけない状況が続いています。


もちろん法規の問題だけでなく、車の購入時に付属していない為、非常用停止表示器材は別途購入が必要でした。加えて、積載するためのスペースが必要なこと、用途が停止表示器材としかない事などが原因と考え、今回のLEDを用いた停止表示器材では様々な工夫を加えています。光源の色を切替ることで、作業灯にもなるようにすること、さらに携帯性に優れた製品サイズにすることで、収納スペースの少ない2輪車にも携帯していただけるような特徴を備えるなど開発を進めました。

車内保管時の温度上昇対策と遠くからの視認性

車内に常備する非常用停止表示器材として、車内温度対策も当然必要でした。近年地球温暖化の影響か異常な気温が多くなっていますが、当社の試験で、最高気温36度の日で車内温度はダッシュボードの表面温度が79.4度に達し、車内は56.7度・グローブBOXで50.4度になることが分かりました。


そのような状況下では、私たちが現状で持ち合わせているリチウムイオン電池では安全性の確保が難しいと判断し、アルカリ乾電池での駆動を採用することになりました。

視認距離を延ばす為、当初はレンズ方式での採用を検討していましたが、COB(チップオンボード)を採用することで、光源を増やして広い角度からダイレクトに光を放出させ、視認距離の向上を図っています。


ただ、COBを採用したものの、当初は指定の紫色でCOBの採用例がなく、色づくりには時間が掛かってしまいました。

苦労した分、COBでの視認距離は確かなもので当初想定していた夜間800mを超える1,000mを実現することが出来ました。

三角停止表示板が、夜間ヘッドライトで200m程の視認性に対し、より早く自車の存在を伝えることができ、好評をいただいております。




「マルチLED停止表示灯ピカッ灯」の特徴

@高速道路上の停止時に三角停止表示板の代わりに使用できる「停止表示灯」

ACOB LEDによるダイレクト紫色発光により高い視認性を発揮

B安心の視認性 夜間約1,000m 昼間約400mから

C車内からルーフに設置可能

D緊急時に取り出しやすい(運転席回りに収納できるコンパクト設計)

E作業灯・懐中電灯としても使用可能

FIPX3相当 防滴仕様

G底面&クリップ部のダブルマグネット

Hスイベルクリップ(回転式クリップ)で取付自在

I携帯しやすい収納ケース付き


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今後の展望

おかげさまで、発売以来今まであまり反響が無かった2輪車のユーザー様からも反響をいただいております。自動車の性能進化や、社会での自動車の立ち位置が変化していく中、お客様のニーズも変化しており、当社としても様々な視点から製品を見直しお客様のご要望に応えるべく開発を行い、少しでもお客様の安心・安全を提供できるように精進してまいります。

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