• トップ
  • リリース
  • TIMEに「最高の発明品」として選ばれたスマホ用顕微鏡レンズの開発者が語る、"microHunter"のストーリー

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

合同会社KaraSeed

TIMEに「最高の発明品」として選ばれたスマホ用顕微鏡レンズの開発者が語る、"microHunter"のストーリー

(PR TIMES STORY) 2023年03月13日(月)21時26分配信 PR TIMES

合同会社KaraSeedは、スマホを顕微鏡に早変わりさせる顕微鏡レンズ「ミクロハンターレンズ」を販売しています。指先サイズで財布の中にも収納可能。スマホ機能と合わせてなんと最大800倍率。卓上顕微鏡にも匹敵する光学性能を有する顕微鏡レンズです。



輸入総代理店である合同会社KaraSeedは、この製品が教育現場、フィールド調査、研究などに役立ってほしいと願い、国内での認知度を高めるため国内クラウドファンディングサイトやSNSを通じて広報活動を行っています。


ミクロハンターレンズは、光学技術を学び様々な研究に携わってきたリー・キュイ氏と顕微鏡専門家、愛好家たちが開発してきた製品です。


これまで世界70ヵ国以上の人々に、累計約5万個もの数が提供されてきました(2022年12月時点)。これは携帯型顕微鏡の中でも記録的な数字です。 


ミクロハンターレンズの1つが2022ベスト・インベンション で「A Smartphone Microscope」と題して紹介されています。



レンズの開発者リー・キュイのストーリー


上海を拠点にした「Shanghai Qingying E&T LLC」は顕微鏡写真を楽しんだり、ミクロの世界を探索したりするための新しい顕微鏡ツールを開発・提供することを目的に活動しており、商品開発には顕微鏡愛好家や専門家も協力しています。



2012年に最初の特許を登録して以来、スマホの顕微鏡ツールの開発には長い道のりを歩んできました。製品ユーザーの提案や感想に耳を傾け、ミクロハンターレンズ のアイデアを形作り、磨き上げました。 度重なる試作品の製作、試験、改良を繰り返し、コストパフォーマンスの非常に高い顕微鏡レンズを製造しています。


ミクロハンターレンズの誕生は、リー・キュイというひとりの人の情熱から始まりました。子ども時代、学校の理科の授業をきっかけにミクロの世界に魅了されたリー・キュイ。しかし、当時リーの家族には経済的な余裕がなく、高額な顕微鏡を買ってもらう事できなかったという経験がありました。


ミクロの世界への情熱は大学卒業後も消えることはなく、電子産業に就職。そこで最先端の光学技術を学び、様々な研究に携わりました。その後、「誰もが気軽に使える高性能な顕微鏡をつくろう」という信念をもと、優れた電子技術や光学技術を持つ仲間たちを結集し、2012年に「Shanghai Qingying E&T LLC」を設立しました。


(上画像:ミクロハンターレンズでオシロイバナを観察している様子)

ミクロハンターレンズの開発者リー・キュイ氏が語る、開発秘話


(リー・キュイ氏)子供の頃にミクロの世界に魅了され、それが今の製品づくりにつながっています。中学生の頃、生物実習の授業で、生きているカエルの手のひらの血液(赤血球)の流れを初めて観察したことがあります。肉眼では見えないものが「見えた」ときの衝撃は大きかったです。ミクロの世界のすごいところは、肉眼では見えないのに、私たちの身の回りに「存在している」ということ。


(上写真は、microHunter X100で撮影した人の血液標本)


バクテリア、ウイルス、菌類などの微生物は、信じられないほど小さいですが、私たちの世界にとって不可欠な存在です。有機物を分解したり、酸素を生産したり、消化を助けたり・・・。また、顕微鏡で世界を見ると、細胞の複雑な内部構造や蝶の羽の複雑な模様など、生物を構成する複雑な構造も見ることができます。


(上画像:microHunter X100で撮影した蜂の脚)


それにより、私たちは自然界やその仕組みをより深く理解することができるんです。ミクロの世界は、医学、生物学、材料科学などの分野で応用されています。例えば、病気の診断、物質の性質の研究、さらには新しい技術の開発にも顕微鏡が使われています。


このようにミクロの世界は、私たちを取り巻く世界の複雑さと美しさを全く新しいレベルで見せてくれます。そして私たち人間社会に計り知れないほどの恩恵を与えてくれています。それがミクロの世界の魅力的だと思います。


(上画像:生地繊維の観察)

「指先サイズの顕微鏡レンズ」の開発を始めたきっかけとは


(リー・キュイ氏)私は、これまでの研究や仕事の経験で、顕微鏡をはじめとする多くの機器を使用してきました。顕微鏡は大型なものが多く、一番小さいものでも卓上型です。しかし、フィールド調査のように「現場」で行う作業では、携帯できる顕微鏡道具が必要でした。2010年頃にはカメラ付き携帯電話(スマートフォン)はすでに普及し始めていました。そこで、所有していたスマホに顕微鏡の接眼レンズを付けて試作してみたところ、予想以上の出来栄えで、これが最初の試作でした。これは趣味で作った道具でしたが、世の中にもかなりニーズのあるものだと確信し、市場に投入できる製品の開発を始めました。


(上画像:クラウドファンディングを活用して市場投入された初期のミクロハンターレンズ)


指先サイズの顕微鏡レンズを開発することで、以下のようなさまざまな利点や用途が期待できました。

ポータブルで身近な医療診断

指先サイズの顕微鏡レンズがあれば、医師や医療従事者は、高価な機器や専門的な環境を必要とせずに、患者の皮膚の病変やその他の異常を迅速かつ容易に検査することができるようになります。

環境モニタリング

研究者や環境の専門家は、指先サイズの顕微鏡レンズを使って、土壌や水のサンプル中の小さな生物や粒子を調査し、生態系の健康や人間活動の影響に関する洞察を得ることができます。

教育や科学研究

指先サイズの顕微鏡は、学校や研究所でも使用できます。学生や科学者が微生物やその他のミクロの構造を研究するのにお手軽で使いやすいからです。

品質管理&製造

製造業では、指先サイズの顕微鏡レンズを使って小さな部品や製品の欠陥を検査することで、高品質な規格を確保し、無駄を省くことができます。

このように、医療診断、科学研究、品質管理等の方法を大きく変える可能性を「指先サイズの顕微鏡レンズ」に感じ、研究開発を始めました。


(上画像:ミドリゾウリムシ)

開発中に乗り越えた、画質と解像度の壁、全てのスマホとの互換性


(リー・キュイ氏)ミクロハンターレンズの開発には、以下のような課題がありました。まず、画質と解像度です。主な課題の一つは、正確な診断や分析に十分な解像度で高品質の画像を撮影できるレンズを開発することです。レンズのサイズが小さいため、大型で高価な顕微鏡と同レベルの画質を実現するのは難しいのです。そのために、さまざまなレンズの試作品を作ってはテストを繰り返し、長い道のりを歩んできました。



また、モバイル機器との互換性にも苦心しました。レンズの最初のバージョンでは、「私のスマホに対応していますか?」という質問をよく受けました。現在、最新バージョンではほぼすべてのスマホに対応しているため、そのような質問をされることもほとんどありませんが、このデザイン設計にも難しさを感じました。


THE BEST INVENTIONS OF 2022受賞をユーザーが知らせてくれた


(リー・キュイ氏)製品ユーザーから多くのフィードバックや提案をいただきました。これらの貴重な情報は、製品開発の大きな支えとなっています。2022年1月、ミクロハンターレンズの1つがTimes Magzineの「2022年の最高の発明品」のひとつに選ばれたことを、ユーザーの一人が大喜びで伝えてくれました。受賞した事ももちろん嬉しいですが、何よりも製品ユーザーが興奮しながらそのニュースを教えてくれたことが、とても嬉しかったです。


この場をお借りして、すべてのお客様、特にご意見やご感想をお寄せいただいたお客様に、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。私たちの製品を選んでくださり、また私たちの製品開発を支えてくださってありがとうございます。


ミクロハンターレンズの仕組み



対物レンズと接眼レンズを組み合わせた光学顕微鏡とは違い、ミクロハンターレンズは3段階の倍率を組み合わせて高倍率を実現しています。

これにより最大800倍もの倍率を可能にしています。


光学技術とスマートフォン技術の進歩、そして過去数年間に蓄積された努力と専門知識により、ミクロハンターレンズ は低コストで優れたパフォーマンスを達成することができました。 


ミクロハンターシリーズのご紹介

microHunter X100P


特殊な顕微鏡「偏光顕微鏡」をご存知ですか?

なんと、ミクロハンターシリーズにこの偏光顕微鏡レンズが加わりました!

これがあれば、岩石薄片・鉱物や結晶、プラスチックなどの形や構造、性質、ひずみなどを観察でき、顕微鏡観察の楽しさが大幅に広がります。




光というものは透明な物質を通過するとその進み方が変化します。しかも、その変化は通る物資の性質や状態によって違ってきます。偏光顕微鏡は物質の性質や状態を色やコントラストで観察する事ができ、物質の様々な情報を得ることができるのです。


偏光顕微鏡はアナライザーとポラライザーという2つの偏光板を利用して観察します。

下画像は、左がポラライザーなしでの撮影(普通の光学顕微鏡に近い)、右が両方使用しての撮影です(microHunter X100Pで撮影)。 



microHunter X100



X100は偏光機能の付いていないシンプルな高倍率レンズ(倍率は約100〜800倍)です。

透明なフレームをしているのでX100Pより明るく撮影できる上、レンズ自体を透過する光で撮影できるので不透明な物体なども観察できます。X100Pよりも X100 の方が汎用性は高いです。


下の写真は、microHunter X100で撮影した写真例です。




microHunter X30



microHunter X30の撮影距離は約4mmと長めです。またピントの合う範囲が比較的広い(被写界深度が深い)です。そのため、回路基板上の電子部品、結晶内部の欠陥、ガラス越しにある物体など、microHunter X100では撮影が難しいものも鮮明に撮影できます。


iPhone11+microHunter X30で撮影した画像をご覧ください。 


持ち運びに便利で、複雑な設定も必要ないので、様々なシーンで利用可能



自然は感動と好奇心を揺さぶる存在の宝庫です。素晴らしいミクロの世界を子どもたちと一緒に探索し、楽しみながら子供たちの好奇心を育てる事ができます。キャンプで昆虫や微生物を子どもと観察したり、アウトドアでの過ごし方にも新しい楽しみが加わるかもしれません。


また、ミクロハンターはミクロの世界を楽しむだけではなく、その性能の高さから多くの職業の現場でも役立つ製品です。 実際に、教育機関、研究機関、医療機関だけでなく、魚の鮮度検査や樹木医の仕事といったニッチな職種の方からもご購入があります。


ミクロハンターレンズは、ミクロの世界をより身近にします。普段目にすることができない神秘・非日常の世界に大人も子どもも、きっと目が輝くはず。

ミクロの世界の感動を子どもたちともぜひ一緒に味わって頂きたいです。 


CAMPFIREにて2月15日から3月31日まで受け付け

(CAMPFIRE販売ページ:https://bit.ly/3ln0Biy


公式製品ページ

https://microhunter.karaseed.com/

このページの先頭へ戻る