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株式会社キューズ

最後に行き着く焚き火台「TAKIBISM JIKABIシリーズ」と石巻の金属加工会社のコラボで生まれた「TAKIBISM×ISHINOMAKI」を企画したプロデューサーが語る開発ストーリー

(PR TIMES STORY) 2024年04月10日(水)22時06分配信 PR TIMES

株式会社キューズ(以下、キューズ)は、「あったらいいな」を実現するプロダクトおよびサービスを展開している会社です。過去の事例として農園遠隔監視サービス全天候型IoTカメラ「ミエファーム」、ウイルス除菌に特化した空気清浄機「AIR MONKEY The Sterilizer」を企画、開発しました。

このストーリーでは「TAKIBISM×ISHINOMAKI」プロジェクトの防災にも役立つ焚き火台シリーズ(焚き火台、五徳)の開発ストーリーをお届けします。



三陸地方への思いとブランド力に苦しんだ過去

今回の「TAKIBISM×ISHINOMAKI」プロジェクトのプロデューサーであるキューズ代表の上條は、震災前から10年以上、毎年松島ハーフマラソンに参加するなど、三陸地方への思いは一方ならぬものがありました。2021年にはコロナ禍の需要に合わせて、ウイルス除菌に特化した総ステンレス製の空気清浄機を発売。ご縁あって製造は東日本大震災から見事に復活を遂げた宮城県石巻市の工場にお願いしました。評判は上々だったもののブランド力に苦しみ販路に悩まされていたところ、石巻市の工場でひとつひとつ手作りしていることが評価され、石巻市のふるさと納税の返礼品として採用いただくことができ、少しずつ認知度を上げ販売につながっていきました。

アウトドアライフアドバイザーとコラボ企画へ

この経験を活かし、2023年4月、コロナが落ち着いたのを機に石巻市のふるさと納税の返礼品として次の一手を探るべく、空気清浄機のステンレス加工を依頼した金属加工を専門とする三和工業に共同企画を持ちかける形で今回の企画が立ち上がりました。何度も企画会議を重ねた結果、東日本大震災の被災地である石巻が発信する防災グッズとしても役立つアウトドア用品に決定。とは言え、すでに有名なアウトドアブランドは多く存在し、おまけにアウトドア用品の知識については専門外の人間ばかりのお手上げ状態で、途方に暮れる日々が続きました。

ところが運命とは突然訪れるもので、2023年6月、たまたま出かけた香川県高松市のコワーキングスペースで香川出身のアウトドアライフアドバイザーの寒川一(さんがわはじめ)さんを紹介していただき、とんとん拍子で話がすすみ、なんと7月には寒川氏のご自宅へ伺うことに!

焚き火をライフワークとし、災害時にも役立つアウトドアスキルの普及に取り組まれている寒川氏。ご自身がディレクションされている焚き火台「TAKIBISM」とのコラボレーションを快諾していただき、今回の「TAKIBISM×ISHINOMAKIプロジェクト」は一気に進み出しました。



突然のふるさと納税制度改定、自社ECサイトの構築など販路を確保

最後に行き着く焚き火台と言われている「TAKIBISM JIKABI シリーズ」とコラボレートさせていただくからには本当によいものを作りたい。その一心で、ISHINOMAKI版の本体デザインやロゴには力を注ぎました。本体のデザインには某有名プロダクトデザイナーからアドバイスをいただくなど多くの方々に携わっていただいています。また、石巻の名産でもある金華サバをモチーフにしたロゴのレーザー加工は何度も試作を繰り返しブラッシュアップを重ねました。ステンレスなど材料費の高騰にも悩まされつつお客さまにも工場にも還元できる適正価格を目指して各所の調整に明け暮れました。

そんな2023年のふるさと納税返礼品への登録に向けて順調に進んでいた9月下旬、総務省からの突然の制度改定の通達により、返礼品の登録にかかる時間が大幅に延びてしまうことに。これにより、2023年内の返礼品としての登録は絶望的となり、かと言って、せっかく完成目前の「TAKIBISM×ISHINOMAKI」の焚火台を数ヶ月も眠らせておくのはやるせない。こうなったら自分たちでやれることをやりきろうとの思いで、自社のECサイトを猛スピードで構築、さらにはAmazonでの販路確保に奔走することになりました。(結局、ふるさと納税返礼品の登録は2024年2月に実現しました。)


良い設計を実現させる技術力

石巻の三和工業株式会社 浅野さんはこう語ります。

「今回の焚火台で最もこだわったのは、見た目を美しくするために加工の仕方を0.1mm単位でギリギリを攻めたところです。また、五徳の脚先に代表される「曲げ」部分の精度を出すために熟練の技術者が手作業で行っています。製作する際に一番大事なことは、良い設計をすることです。イメージから図面を起こしただけでは物にはならないんです。加工機の性能や精度、後工程や量産に耐えうるか等あらゆることを考えた設計が必要です。会社としてはコストも大事で、材料を無駄にしない工夫や工数なども考慮しながら設計しました。」


三和工業株式会社 浅野徳男さん

五徳の脚(先端部分)の曲げの精度を出すのは職人技

順調なすべり出し、いずれは海外を視野に

企画から7ヶ月経った2023年11月、「TAKIBISM×ISHINOMAKI」プロジェクトの焚火台と五徳を何とか世に送り出すことができました。寒川氏や槇塚鉄工所の方々をはじめとする様々な方のお力添えもありご好評をいただいており、よいスタートを切れたとの実感を抱く一方で、前述の通り当初の目標だったふるさと納税返礼品としては2024年2月にやっと登録できたばかりなので、被災地が発信する防災グッズの一つとして「TAKIBISM×ISHINOMAKI」の焚き火台を石巻市の返礼品の定番として広く認知していただけるように努力を続けていきたいと思っています。


その一環として、防災のプロであるアウトドアライフアドバイザーの寒川氏のワークショップや講演会などの開催を企画したり、石巻の工場やクリエイターの方々と周辺アクセサリや更なる高みを目指すオリジナル製品の企画なども続けていきたいと考えています。

先日プレスリリースした、石巻の作家 福田美里さんとコラボさせていただいた焚火台用キャリーバックもその一つです。


実は夢があって、日本人によるハンドメイドで作られたアウトドアグッズを海外の方にも広く知っていただきたいと思っていて、いつか海を渡りたいと、いや、渡ります。


キューズ代表 上條哲也

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