• トップ
  • リリース
  • チョコレートの新ブランド「Murir(ミュリル)」。ブランド担当者とシェフパティシエが語る「大人のためのミルクチョコレート」の開発秘話

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

株式会社 エーデルワイス

チョコレートの新ブランド「Murir(ミュリル)」。ブランド担当者とシェフパティシエが語る「大人のためのミルクチョコレート」の開発秘話

(PR TIMES STORY) 2023年03月30日(木)09時48分配信 PR TIMES

株式会社エーデルワイスは、『世代を超えて愛され続ける“本物”を通して、夢のある豊かな生活に貢献する』という企業理念のもと、洋菓子とベーカリーのブランドを展開しています。「アンテノール」「ヴィタメール」「ル ビアン」をはじめ、こだわりの7つのブランドから、おいしい幸せをお届けしています。

2022年10月、エーデルワイス初のD2Cブランドが誕生しました。“おとな”のミルクチョコレートをコンセプトにしたオリジナルミルクチョコレート専門店「Murir(ミュリル)」です。健康志向の高まりとともに、ハイカカオや機能性チョコレートが人気を集める昨今、なぜあえてミルクチョコレートに着目したのでしょうか。


今回は、ブランド担当者の友田祥加さん、シェフパティシエの橋口将輝さん、早田忠博さんにMurir誕生の舞台裏や、商品にかける想いについて話を聞きました。

「お客様に直接商品をお届けできる」モデルとして、新たな事業の柱を築きたい



この新規ブランド立ち上げは、お客様との新たなコミュニケーションの機会を開拓することを目的としたプロジェクトです。基本的に百貨店を通じてブランドを展開してきた当社にとって、このコロナ禍の影響は甚大でした。今でこそ街の人出は戻ってきましたが、休業や時短営業など、お客様へ思うように商品をお届けできず、厳しい状況が続きました。仮に、今後この状況が終息し、落ち着いたとしても、予測不可能な変化の大きいこの時代に、どうすれば我々のお菓子でお客様に永続的な笑顔と幸せをお届けできるだろうか。そう考えたときに、既存の店舗展開に加え、お客様へダイレクトに商品をお届けできるビジネスモデルの基盤を築くことが急務だと考えたのです。より多くの人々の豊かな生活に貢献するために、新たな事業の柱を築くという選択に至りました。

「かっこいい大人」のためのミルクチョコレート「Murir(ミュリル)。ブランド名の由来は

ブランド名の『Murir(ミュリル)』は、「熟す、実る、成熟する、熟成する、熟させる、練り上げる、円熟させる」といった意味を持つフランス語「mrir」に由来する造語です。「大人のミルクチョコレート」という位置づけのブランドなので、“成熟”をキーワードにしました。子どもの頃に慣れ親しんだミルクチョコレートのホッとする甘さは、どこか懐かしく温かい気持ちにさせてくれます。そんなミルクチョコレートのやさしい記憶をたどりながら、成熟した大人の味わいを楽しんでほしいという願いを名前に込めています。また、頭文字の「M」をモチーフにしたロゴマークには、なだらかな曲線を施して、チョコレートを口にしたときに感じるノスタルジックな一面や衝動、そして、新しいミルクチョコレートとの出会い、心のときめきを示す“バイブレーション(振動)”を表現しました。


ゆったりとした自分時間を楽しんでもらいたい。ブランドに込めた想い

ブランドのコンセプトは「自分軸を持つ『かっこいい大人』に向けた、おいしいミルクチョコレート専門店」です。近年ハイカカオや機能性チョコレートに焦点が当たっていますが、大人のみなさんが疲れたときに口にしてホッとするのは、やはり子どもの頃から親しみのあるミルクチョコレートではないかと思います。毎日が忙しく過ぎていく生活の中で日々頑張っている方々に、上質なミルクチョコレートでくつろぎのひとときをお過ごしいただきたい、ゆったりとした自分時間を楽しんでもらいたい、そんな想いを込めました。

「かっこいい大人」とは?

自分の時間や自分らしさを大切にされている方、もしくは大切にしたいという価値観をお持ちの方です。Murirというブランド自体、素材そのものを生かし「飾らない・そのままのおいしさ」を魅力の一つとして掲げていますので、素材やデザイン、生活の質にこだわっている、こだわりたいという方にこそ、ぜひ召し上がっていただきたいと考えています。

そもそもなぜチョコレートにフォーカスしたのですか?

お客様が真に求めているものは何なのか?という視点で、消費動向や市場調査の資料をもとに検討を重ねていく中で、みんなに愛されるお菓子として浮上したのがチョコレートでした。また、当社では「ヴィタメール」という別のチョコレートブランドを展開してきた実績があり、これまで長年にわたって培ってきた技術力や強みを最大限に生かせるという確信があったことも大きいです。誰もが小さい頃から親しみのあるミルクチョコレートを、“おとな”が楽しめる新しいカテゴリーのチョコレートとして、提案していくことにフォーカスしました。

ミュリルのチョコレートを購入することがサステナブルな選択にもなります

今回、原材料の手配にご協力をいただいたのは、スイスで100年以上の歴史を持つ老舗チョコレートメーカーのフェルクリン社です。フェルクリン社では独自のガイドラインを設けており、カカオ豆の生産地と農地の環境を厳しくチェックして、生態系を守りながら、サステナビリティの実現に寄与されています。地球環境に対する意識が高まる中、「同じような商品を買うなら社会貢献につながるものを選びたい」という方が増えてきました。Murirはそうした時代のニーズにもマッチしたブランドだと自負しています。



ユニセックスなパッケージデザイン

男女問わず召し上がっていただきたいので、男性が持ち歩いても違和感のないパッケージに仕上げています。大人向けということで、派手な装飾で飾るというより、飾らない日常に溶け込みながらも存在感を発揮できるようグラフチェックを採用しました。部屋のインテリアにも自然になじむシンプルなデザインです。空き箱もおしゃれにリユースしやすいのではないかと思います。



どんな大人にどんなシチュエーションで食べて頂きたいか

1人で考えごとをしながら静かな時間を過ごすときはもちろん、心おきなく話せる家族や友人とゆったりした時間を共有するときも、みなさまのリラックスタイムに少しでも寄り添えたらと思っています。仕事や家事、育児などで忙しいときこそ、ほんのひととき自分を甘やかす時間も必要です。自分の心地よさを大切にしたい、そんな気持ちを大切にされている方こそ真の大人だと思います。自分を甘やかす時間に、Murirのミルクチョコレートをお供にしていただけたらうれしいです。





シェフパティシェの橋口将輝さん・早田忠博さんが語る「Murir(ミュリル)」の開発の裏側

続けて、開発を担当したシェフパティシェの橋口将輝さん、早田忠博さんに話を聞きました。素材の一つ一つにこだわり、細部まで計算し尽くされたミルクチョコレートはどのようにして開発されたのか、詳しく伺いました。



橋口シェフ: 私は2005年の入社以来、17年勤続しています。最初は現場のスタッフとして従事し、2009年から商品開発部に配属されました。弊社では「アンテノール」をはじめとした洋菓子ブランドとベーカリーブランド「ル ビアン」の7ブランドを展開しており、そのうち私が担当しているのは4ブランドです。商品開発部は少数精鋭のチームなので、洋菓子や焼き菓子など、バラエティに富んだ数多くの商品に関わらせていただいています。



早田シェフ: 2007年に入社し、現場で経験を積んだのち、7年ほど前にチョコレートのメイン担当を任されました。チョコレートブランド「ヴィタメール」をはじめ、チョコレート商品の開発と製造を一手に担っています。


新商品の開発担当者に任命された当初のお気持ちは?

橋口シェフ: これまで10年以上、開発部門に籍を置き、新しいブランドの立ち上げにも携わってきました。しかし、今回はお客様とダイレクトにつながるD2C事業という初の試みで、主に百貨店で展開してきた既存ブランドとは大きく異なります。商品を直接見ることなく、サイトから画像を通して購入する形になるので、味の構成から、商品のデザイン、パッケージ、心に響くブランドストーリーに至るまで、すべてを紐づけてお客様の購買意欲をかきたてなければなりません。当初は、楽しみよりも不安の方が大きかったですね。


「“おとな”のミルクチョコレート」という新たな試みへの挑戦

橋口シェフ: 最近では、ハイカカオチョコレートや機能性チョコレートの人気が高まっています。大人ならハイカカオ、ミルクチョコレートは子ども向けといったイメージが広く浸透している中で、そうした固定概念を覆して「“おとな”のミルクチョコレート」という新しいカテゴリーを定着させるのは安易なことではありません。そこに、やりたいことと現実のギャップを感じました。


早田シェフ: 話し合いの過程で「ミルクチョコレートを大人らしく、カッコいいイメージに」というゴールは見えていたのですが、簡単には形にならなくて悩みましたね。いろいろなミルクチョコレートを組み合わせてみても、大人にフィットするものになかなかならなくて。最終的に、そのまま召し上がっていただいても、アレンジしてもおいしいミルクチョコレートを自分たちの手で作ろうという話になりました。

半年以上、素材の組み合わせや配合の調整を繰り返した

早田シェフ: 素材の調達から製造・開発まで手がけるのは初めての経験だったので、手探りの部分が多かったですね。何十種類もの組み合わせを試し、配合にも微妙な調整を加えながら何度も作り直して、トータルすると半年以上を費やしています。ミルクチョコレートにおいて大きな役割を担うミルクは果たしてどうやって選ぶか、そのミルクにどのようなカカオを組み合わせたらいいか試行錯誤しました。その結果、1枚でも満足感がありながら、2枚3枚と手が伸びるようなミルクチョコレートを完成させることができました。


橋口シェフ: 従来のミルクチョコレートは甘みが強く、口の中が甘ったるくなりがちです。口内に残った味をリフレッシュするために、コーヒーや紅茶などの飲み物に頼らざるを得ないところがあります。お酒やスパイスを使って甘さを抑える方法もあるのですが、そうすると本来の良さが損なわれかねません。それらの力を借りずに、カカオの風味をしっかりと感じながらも、後味はすっきりしたミルクチョコレートを生み出すことに苦労しました。


早田シェフ: 大人を意識してカカオを強くしすぎるとミルクの香りがなくなってしまいますし、かといってミルクを強くすると子どもっぽくなってしまいます。両者の味の違いを明確に出すのが難しかったです。繊細な味わいをイメージしていたので、大味にならないよう、素材のやさしい甘さや香りを生かすことに苦心しました。


素材へのこだわり

橋口シェフ: ミルクチョコレートの新しい価値を創造するため、素材の選定には時間をかけました。最終的に選んだのは、ユネスコ生物圏保存地域でストレスなく育った乳牛由来の稀少なメドゥミルクと、渋みが少なく花のような繊細な香りが特徴のエクアドル産カカオです。今回の開発で一番驚いたのは、ミルクのポテンシャルの高さです。チョコレートに使うミルクは全脂粉乳や脱脂粉乳が多く、水に溶いたときにダマになったり、加熱すると乳の成分が焦げついて風味が変わったりするのがネックでした。ところがメドゥミルクは、水で溶いてもコクや風味はそのままに元の牛乳に戻り、雑味のない自然な味わいが持続します。おいしいものを探して行き着いた材料は、いずれも環境や生態系を破壊しないよう配慮されており、結果的にサステナブルな選択につながっています。

厚さ一つをとってみても、それだけで口溶けが変わる

橋口シェフ: 味はもちろん、大きさや厚さ、切り込み線の深さ、ロゴマークの位置までこだわりました。たとえば厚さ一つをとってみても、それだけで口の中で溶ける時間が変わってきます。あまりに分厚いチョコレートだと、いつまでも口の中に残って少々くどい印象になるので、スッと溶けて食べやすい薄さにしました。何度も試作を重ねて、くちどけや風味、食感など、細部に至るまで綿密に計算しつくしています。口に入れたときに違和感がなく、おいしいと思っていただければ、それが私たち開発者にとって最大の褒め言葉ですね。


商品のラインナップ

早田シェフ: 余計なものをまったく加えず、ストレートに本来の味わいを楽しんでもらうものから、ミルクチョコレートの可能性を引き出したものまで、それぞれ異なる目的を持った多彩なミルクチョコレートを作りました。「ミュリル」「パヴェ・ドゥ・ミュリル」「ミュリル・オン・ビスキュイ」「バトン・ドゥ・ミュリル」「エタージュ」の5種類からニーズに合わせてお選びいただけます。ブランド名を冠した「ミュリル」は、こだわり抜いたミルクチョコレートだけを使ったシンプルな作りで、そのままお召し上がりいただきたい一品です。見た目にもこだわり、表面にグラフチェックを施して、大人らしさとかわいらしさを融合させた存在感のあるデザインになっています。


橋口シェフ: 「ミュリル・オン・ビスキュイ」は、「ミュリル」にクッキー生地を重ねたチョコレートサブレです。ゲランドの塩をきかせることによって、甘さやコクを引き出しました。プラスアルファの味わいとサクッとした軽快な食感を楽しめ、何枚も食べ進めたくなります。「エタージュ」は唯一冷凍で配送するチョコレートケーキです。濃厚なガトーショコラにまろやかな口当たりのガナッシュクリームや、ラムの芳醇な香りが加わり、立体的な味わいを醸しています。


早田シェフ: 「パヴェ・ドゥ・ミュリル」は、「ミュリル」本来の香りを大切にした生チョコレートです。口にすると体温でスッと溶けて、アロマが口いっぱいに広がります。メドゥミルク本来の乳味を生かすために、通常入れる生クリームの脂肪分を可能な限り減らしました。キューブ型のフォルムが特徴で、かんだときの食感も楽しめます。「バトン・ドゥ・ミュリル」は、他の素材とのペアリングを楽しめるショコラ・バーです。しっとり濃厚でありながら心地よい軽さのあるガトーショコラと、カリッとしたナッツの異なる食感を味わっていただけます。



Murir(ミュリル)の開発を振り返って

橋口シェフ: 今までミルクチョコレートについて熱く語らせていただきましたが、実をいうと個人的にはハイカカオ派なんです(笑)。ブランドを立ち上げるにあたって、初めてミルクチョコレートと正面から向き合ってみると、奥深い世界でびっくりしました。素材の組み合わせや配合バランスによって、新しい味わいを創造できるのが魅力です。あらためてミルクチョコレートの良さを見直しました。


早田シェフ: バトン・ドゥ・ミュリルを制作する過程で、全体の味がまとまらず試行錯誤していたときに、ふとお客様がお召し上がりになるシーンを想像してみたんです。週末の夜のホッとする時間に、ワインと一緒に召し上がっていただくのはどうかと思って、材料にワインをちょっと加えてみたら、味の橋渡し役を担ってくれて。素材一つで絶妙なハーモニーを作り出せることに驚きましたね。それ以来、ペアリングを強く意識するようになりました。


シェフパティシエおすすめの食べ方

橋口シェフ: 自分へのご褒美や気兼ねなく過ごせる仲間との集まりにお召し上がりいただければと思います。先ほどご紹介した「エタージュ」は、記念日のお祝いにもぴったりなケーキです。大切な時間を過ごす際に、ミュリルのミルクチョコレートをお供にしていただけると幸いです。


早田シェフ: 大人は仕事にプライベートに何かと忙しいもの。緊張の糸が切れたときに、ミルクチョコレートをゆっくり嗜み、心癒される贅沢なひとときを過ごしていただきたいです。ミルクチョコレート特有のくどさがなく、しっかりカカオを感じられるので、コーヒーや紅茶はもちろん、お酒にもよく合います。お気に入りのマリアージュをお楽しみください。


橋口シェフ: ハイカカオがお好きな方は、ミルクチョコレートの子どもっぽい甘さを懸念されるかもしれませんが、既存のものとは一味も二味も違った味わいになっています。商品によってそれぞれ特色があるので、個性豊かな食感や味わいを体験してみてください。味、形状、パッケージ、ストーリーのすべてがブランドの世界観を伝える重要な要素です。トータルで楽しんでいただければと思います。


早田シェフ: ハイカカオや機能性チョコレートは、どちらかというと頭で考えて食べるチョコレートではないかと考えています。ミュリルは、贅沢な大人の嗜みとして、心と体で感じられるチョコレートです。理屈抜きで、リラックスしてお召し上がりください。



The Milk Chocolate of Murir.

おとなになった。

私も、ミルクチョコレートも。



CONCEPT

味わい深く生きる。

おとなになった

ミルクチョコレート。

悲しいことは、悲しむためにあるのではなく、次へ進むためにあるって知った。

嬉しいことは、自分のためだけにあるのではなく、誰かを喜ばすためにあるって知った。

おとなになった。

口の中で溶ける甘い幸せは、誰かと分かち合えることも知った。

甘く優しい香りは、心を包んでくれることも知った。

人生もミルクチョコレートも、味わい深い。

おとなになった。

わたしも、ミルクチョコレートも。


https://shop.murir.net/

このページの先頭へ戻る