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株式会社アスコットジャパン

「コリビング」って何?新しい暮らし方をコミュニティ視点から考える特別対談

(PR TIMES STORY) 2022年12月13日(火)11時07分配信 PR TIMES

国内でも少しずつ増えてきているコリビング施設。そもそもコリビングって何?シェアハウスとの違いは?何が魅力なの?という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、海外発のコリビングブランド「Hmlet(ハムレット)」と「lyf(ライフ)」の国内運営に携わる二人が対談。二人のコリビングとの出会いから、その魅力、今後の広がりなど、運営者の視点からコリビングをひも解きます。近年の生活様式の変化とは切り離せない、あたらしい暮らし方の一つとなりそうです。



佐々木謙一 Hmlet Japan株式会社 代表取締役

島根県出身。1983年11月4日生まれ。 一橋大学経済学部卒業。三菱地所株式会社に2006年入社。法人営業、丸の内再開発事業、採用・研修・人事制度構築等に携わったのち、シンガポールで東南アジアでの不動産開発に従事。2019年アジアにおけるコリビングのリードカンパニーであるHmlet社と三菱地所のジョイントベンチャーでHmlet Japan社を創設。CEOとして日本での事業拡大を担う。


井上絵梨 lyf Tenjin Fukuoka lyfチャンピオン(支配人)

兵庫県出身。1981年11月5日生まれ。同志社大学文学部卒業。2005年より12年間、中国、韓国、シンガポールのホテルに勤務し、主にセールス&マーケティング、新規ホテル・リブランドホテルの立ち上げに従事。2021年6月株式会社アスコットジャパン入社、lyf Tenjin Fukuokaのlyfチャンピオンに就任。


― 大人数で過ごすのは苦手、一人の時間を大切にしたい。そんな二人が感じるシェアハウスとは異なるコリビングの魅力


井上:昔から団体行動は苦手で、個の時間を大事にしたいタイプなんです。飲み会ならお互いコミュニケーションがとれる限界の4名まで。なので、最初にコリビングと出会ったときは、まず怪しいと思いました(笑) 誰かといっしょに暮さないといけないの?と。だけど、飛び込んでみたらこれが結構楽しいんです。理由を考えた時に、若いころ旅行ではドミトリーなどに泊まって、自分のことを全く知らない人たちと交流するのは気楽だったのを思い出して。

コリビングは、それと似た人との程よい距離感が良いのだと思います。lyfでも、ゲスト同士が適度につながり、何かあれば声を掛け合って過ごされている。緩いつながりのコミュニティを作っています。適度な距離でカジュアルに仲間になれるのが従来にはなかった考え方だと思います。


佐々木:私もあまり人と一緒にいるのは得意ではありません。どちらかというと内向的なタイプで、一人の時間も欲しい。飲み会も、人数が多いと盛り上げないと、話題に乗っからないと、と思ってしまって疲れますよね。コリビングは、個人の空間があるのが魅力の一つだと思います。例えば、日本のシェアハウスは、時間と空間を共有することを半分強制されます。家賃を抑えるためにシェアするものを多くし、結果としてプライベートな時間や空間がある程度犠牲になります。

一方、コリビングは、プライベートな部分を確保したうえで、空間や時間、体験を「大人」な感じでシェアしているように感じます。30代くらいになると、時間やお金にも余裕が出てきて、付き合う友達や自分の暮らしを選びたくなってきますよね。少し安心して他者と付き合えるところもコリビングの良いところです。コリビングはコミュニティづくりを入居者任せにせず、ある程度ブランド側でファシリテートしてクオリティを担保できます。なので、そのブランドに集まってくる人も安心して参加できる。


井上:いうなれば「信頼できるコミュニティ」でしょうか。一定のブランドが作っているコミュニティなら入ることに安心感を覚えますよね。日本はコリビングの考えはまだ浸透していませんが、時間の問題だと思っています。緩いつながりとパーソナルな居場所の確保という、現代の暮らしで必要なバランスが取れていますから。


佐々木: Hmletは滞在期間が1ヶ月以上、長い方は2〜3年の方もいます。平均は12か月くらいで、賃貸住宅とサービスアパートメントの中間領域的な、中期滞在が多いです。賃貸住宅やホテルだと、壁で囲まれた自分だけのスペースがメインなので、他者との関わりがあまり生まれず孤立しがちです。コリビングは、他者との接点を作れるところも魅力だと感じます。



Hmletの賃貸住宅は、都心の駅近立地にあり、1カ月から利用できる。各住戸は家具付き・無しを選べるなど、入居後すぐに新生活スタートが可能。コミュニティ・マネジャーが日常的な相談に応じるほか、イベントなどを企画・運営し、入居者同士の交流・ネットワーキングをサポート。様々な国籍・職種の方と出会える場を提供している。


― 2018年と2021年。それぞれのコリビングとの出会い


佐々木:2018年春先にシンガポール駐在時に出会ったのが最初です。日本にいる人より出会いが早かったと思います。英語が話せると欧米の流行がすぐ入ってくるので、英語を使うシンガポールは情報が早い。当時、不動産の領域で新しい取り組みをしているシンガポールの面白い会社を探していて、たまたまHmletと出会いました。

シンガポールには、日本に進出したい外国のスタートアップなどが多いんです。ただ、日本で何かやりたくても言葉の壁が高くて入っていけない。そこで、可能性のあるものを見つけ日本でやってみようと、様々なスタートアップ企業を見ている中で、Hmletがありました。Hmletは2016年にスタートして、当時は200〜300室ほどをシンガポール国内で運営していました。創始者もいい人達で、日本語が話せるアメリカ人もいました。面白いことやりたいねと話していくうちに、日本でジョイントベンチャーを作りましょうかとなり、社内での様々なプロセスを経て1年かけて実現にこぎつけました。


井上:社内起業みたいな感じですね。


佐々木:三菱地所には、社内ベンチャー制度があり、そちらに応募しました。当時、コワーキングはWeWorkなどが入ってきていて、ある程度根付いていました。オフィスはコワーキングが来ている、住宅はこれからコリビングです!と説明できましたので、時期的にもタイミングもよく、運よく合格することが出来ました。


井上:私は実は、支配人になりたいからコリビングに出会いました(笑) コロナ真っただ中に転職先を探しているときでした。当時は大阪在住で、夫に相談し、全国で職を探していい?と聞いたらOKだったので、lyfへの採用決定後すぐに福岡へ引っ越しました。それまでザ・ホテルといった感じの企業で働いていたので、コリビングのことは全く知らず、当初はとても混乱しました。「暮らす・働く・遊ぶが一体」というコリビングのコンセプトがあいまいで、体験したことが無いので理解が難しかったですね。


佐々木:コリビングはハード面だけで説明できないところがありますよね。


井上:そこに「人」がいないと分かりにくいですよね。lyfは2019年にシンガポールで初めてオープンし国内では2021年開業の福岡が1号店なので、目新しすぎて説明にも苦労しました。普通のホテルじゃないホテルなので、lyfというブランドを知ってもらい、理解してもらうのに本当に苦労しました。



暮らす・働く・遊ぶが一体となった、新しい住環境を提案するコリビングホテル lyf Tenjin Fukuoka。施設内は、コワーキングスペースやソーシャルキッチンなどの充実したシェアスペースと、機能的なプライベート空間で構成。定期的に開催されるソーシャルイベントでは、ゲスト同士や地元とのつながりを作り、コミュニティの発展をめざす。1泊〜長期での利用が可能。


― 2ブランドの共通点と相違点、キーワードは多様性とコミュニティ


井上:今のところlyf Tenjin Fukuokaは日本人の利用が多いですが、2023年には外国人が約8割になると予想しています。lyfはシンガポール生まれなので、外国の方が多くなるのも自然かなと。ただ、どちらかに寄せすぎない方がいい気がしています。交流できるということを大事にしたいので、「○○だけ」にしない。


佐々木:Hmletは今の時点では、約7割が外国人です。外国人が多いという点では似ているかもしれません。Hmlet Japanでは、バックグラウンドが違う人と話すことで新しいことが見つかる、それをコミュニティで実現していきたいと考えています。国籍などミックスされた環境で、将来の多様性を確保して、提供していく。ダイバーシティとか多様性とか、そんな感じでしょうか。ゲストがそれぞれの言語を教え合い相互交流できる場も設けているのですが、海外の視点を入れることで新しい発想やプラスアルファが出ることありますよね。最近はイベントも人が集まり始めていますし、コミュニティの重要性がまた高まって、程よい距離感が戻ってくると思います。


井上:lyfでもイベントは月4回以上行っていますが、人と会い、話せる環境が戻ってきて参加者も増えています。交わる機会をきちんと設けるといった、作っていきたいコミュニティはHmletと似ている気がします。違いは、暮らす・住む方たちの期間かなと。Hmletだと期間も長く「住む、生活をする」が基本ですよね。lyfは短めの期間で「旅をする」が基本です。


― 利用者の暮らしの変化に合わせた、客室だけではない付加価値の提供


井上:若者向けでしょとよく言われますが、平日だと30〜50代の人が幅広くいらっしゃいます。共通しているのは考え方の特徴。50代のご夫婦で、旅が好き、いろんなところに泊まった経験もある方が、lyfにチャレンジして良かった!と仰ってました。チャレンジしたい方、人生を楽しみたい方、そういったマインドセットに共通項があるような気がします。某企業の70代の会長さんもいらっしゃるのですが、気持ちがお若い。お話していると、アイディアがどんどん出てきます。


佐々木:lyfで刺激をもらっているんでしょうか。


井上:lyfにくると頭が冴えると仰ってました。それって、宿泊や客室以外のシェアスペースなどでの付加価値を提供できているのかなと。これからは宿泊にとどまらず、lyfにいくとコミュニティがあって何かできるかも、見つかるかもというものを提供していきたいです。何かを成し遂げたい人たちが集まり、クリエイティブ、イノベイティブなことが生まれる「ホテル×コミュニティ」空間です。



佐々木:共用部分の充実、そしてそこに価値がある。アイディアや元気が出るというのは泊まる人にとってもベネフィットです。リモートワークが普及し家で仕事することが増えると、一人の時間も増えます。たまに刺激を求めてコリビングホテルなどへ行くと、アイディアが活性化されていいよねとなりそうです。滞在期間の違いの話もありましたが、lyfが1〜2日、Hmletが半年〜2年となると、ホテルの方が気軽でトライしやすい。コリビングホテルでトライしてみて、長く住みたくなったらコリビング賃貸へということもできます。

現在Hmletは約7割が外国人ですが、英語・中国語を話せるスタッフがいて、入居前から入居中のサポート、イベントを通じてつながれるコミュニティに価値を感じている人が来ています。日本人にはまだ認知されていないですが、海外から数年遅れで起こることは沢山あるので、泊まるだけ・住むだけじゃないというストーリーの中で、徐々にコリビングが選択される可能性があります。コミュニティに対する重要性が高まる中で、私たちは、コリビングのポテンシャルをまだ発揮しきれていないと感じています。


井上:日本でも複数を拠点として生活する、1か所にとどまらない人が増えてきています。私自身ももう自宅は買わないかもしれません。国境も越えて、今後も様々なところに行ってチャレンジしたい。そうなると、コリビングやサービスアパートメントは需要が高まってきそうです。


佐々木:海外のコリビングのターゲットは、シンガポールや東京、香港等で働く人で、そういった人への住宅ソリューションです。今までならまずホテルに滞在し、早く家を探す必要がありましたが、コリビングのオペレーターたちはDay 1から快適でフレキシブルな住宅を提供できますし、利用者にとっても楽ですよね。エグゼクティブなら充実したサービス付きのサービスアパートメントも検討できますが、ちょっと高い。コリビングは、もう少しカジュアルで価格も抑えられます。


井上:すぐに落ち着けて、長期的にそのままいられたら利便性も高いですよね。


― 日本のコリビング市場、今後は…


佐々木:2024年は、コロナ前とまではいかなくても、コロナ禍よりは需要は回復すると考えています。短期滞在は今年か来年には回復するでしょう。中長期滞在の数も、今後はコロナ前より増える予想なので、Hmletのゲストも来年再来年もっと増えると予想しています。施設数が増えたり、コミュニティという新しい価値を持つ住宅としてコリビングが広まっていくといいですね。


井上:確かに、コリビングを体験できる場所、お試しできる場所が少ないのが、今の国内の広がり方の課題と感じます。2023年にlyf Ginza Tokyoが開業予定なので、体験できる場所が増えます。コリビングは新しい考え方で、シェアリングエコノミーなどといった考えともつながっていて、投資家の中では盛り上がっているとも聞いています。今後は、新規参入も増えそうです。


佐々木:国内の事業者がコリビングを始める場合、国内向けマーケティングが主になると思います。円安も続くと、海外から日本へ来やすくなり、外国人が戻ってきたら、海外認知度のあるブランドの方が安泰かもしれません。Hmletも海外からの集客をしていますからそこを基盤として、結果的に国内に広がって新しい住まいを提供していければと考えています。今後は、協業などもできたら面白いですね。


井上:認知を広げるところが、一番根気がいりますよね。コリビングをもっと広げていきたい。パイオニアとして頑張りましょう。



撮影場所:Hmlet元浅草コミュニティルーム



  • lyf Tenjin Fukuoka

https://www.discoverasr.com/ja/lyf/japan/lyf-tenjin-fukuoka


  • Hmlet Japan

https://hmletjapan.com/

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