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株式会社地方創生推進協同機構

合言葉は「過疎地方再生のモデルケースづくり」。地域人と都会人とが共に未来を模索する職住体験ツアー「浜中ワーケーション」を立ち上げるまでの「志」のストーリー!

(PR TIMES STORY) 2024年02月29日(木)13時57分配信 PR TIMES

株式会社地方創生推進協同機構は、地域産業の販路開拓や事業承継、観光コンテンツ開発などを行う「地方創生総合プロデュース会社」です。

そんな私たちが出会ったのは、漁業と酪農の二大産業を持ち、国定公園の大自然に抱かれたポテンシャルあふれる街「北海道・浜中町」。しかし浜中も、人口減少と基幹産業の衰退、観光産業の出遅れなど、多くの課題に直面していました。

過疎地方において、このままだと町が無くなってしまう。そんな危機感から、

「過疎地方再生のモデルケースづくり」を合言葉にプロジェクトを立ち上げました。


そこで今回取り組んだのが、都会人と地方をつなぐ「浜中ワーケーションステイ」事業。様々な経歴を持つ人材が浜中町で「働く・暮らす」を体験し、地元の方々と交流し、浜中が持つ可能性を共に模索していく事業です。

多種多様な人材が過疎地方エリアでも活躍できるような可能性はないか?

過疎地方エリアが生き残るための新たな可能性はないか?

「待ったなし」の事態が迫る浜中町にて、都会人と地域人の出会いで生まれる化学反応が、どんな「新しい光」になるのか???そのドラマの裏側をご紹介します。

日本中の過疎地方で起こっている、課題を解決するモデルケースの創造。そんな志のドラマです。

ダイナミックな景観を誇る霧多布岬から浜中町市街地を望む


株式会社地方創生推進協同機構(略称JRC※注1)は「通販」「ふるさと納税」「インバウンド」「輸出」「DMO」といった、地方創生のための重要なファクターのソリューションをひとつに統合した「地方創生総合プロデュース会社」です。多くの関連会社と各分野の専門家チームにより、ワンストップで地域課題を解決しています。

注1)JRCとは

「Japan Regeneration Consortium」の略。「一つひとつの地域が再生すれば、日本そのものが再生する。」という想いを込め、日本を細胞レベルから再生していくという理念のもと、様々なステークホルダーと協同し、力を合わせて目的を達成しようとする組織集団を意味しています。


■「浜中に、新たな光を!」都会人と浜中をつなぐ「浜中ワーケーションステイ」始動!

ご縁があり浜中町と出会った我々は、町の方から人材不足や産業衰退の話を聞き、何とか出来ないかと思案していました。そこで着目したのが、経済産業省が牽引する「地域の人事部」事業。地域の自治体や企業が一体となって、将来の経営戦略実現を担う人材の獲得・育成・定着に取り組む事業です。

自然やグルメなどポテンシャルあふれる浜中を多くの方に知ってもらい、まずは関係人口を増やし、ゆくゆくは産業を興す人材との出会いを創出したいと、この事業に申請し見事採択を受け、JRCと浜中町との取り組みがスタートしました。


浜中を何とかしたい!という熱い想いをもった役場職員、霧多布湿原を保全し未来へつなぐNPO法人、漁師を生業としながら、カヌーガイド等で浜中の自然を発信し続ける地元の方など、様々な方が同じ目的のもと集まりました。浜中には、とにかく熱い人たちがたくさんいらっしゃいます!


■「地域の人事部」として、どのような取組にするか…

様々検討した結果、「地域外の人材を浜中に招き、就業体験で各種産業を知ってもらい、地域の人々との出会いを通して、浜中の可能性を共に探っていく企画」にたどり着きました。いきなり移住はハードルが高すぎるので、まずは浜中を知って、浜中のファン(関係人口)になってもらい、将来的には副業や起業で浜中の産業を興すような人材になっていく…。

ただの観光ではなく、自分の仕事をリモートで行うだけのワーケーションでもない、浜中で【働く・暮らす】を体験する「浜中ワーケーションステイ」構想が生まれました。


【浜中ワーケーションステイ】https://hamanaka-workstay.net/

12月4日〜8日までの4泊5日で、浜中町に滞在し、漁業、酪農、ネイチャーガイドの仕事を体験しながら、浜中の自然や人との出会いを創出。フリータイムは自身のリモートワークや、浜中を知る活動にあてる。滞在中には、研修会やワークショップ、地元の方との交流会も実施。最終日には、「浜中町でやりたいことや、事業の可能性」の提案を発表していただくという事業。

国定公園にも指定された「霧多布湿原」。人の生活の場と近いのも特徴


■選考会には100名を超える応募者がエントリー。バラエティ豊かな多業種・職種の方々から15名を選出

我々はまず、この事業を世間に発信するため、「浜中ワーケーションステイ」公式サイトを立ち上げました。それは、この企画内容のみならず、浜中町自体の魅力や、浜中でがんばる企業の魅力を伝えるものになりました。地方には、素晴らしい事業を行っていても自社ホームページを持っていなかったり、SNS発信もしていない企業があります。公式サイトは、そんな浜中の魅力あふれる会社と、その歴史などを発信する場ともなりました。

また、ふるさと副業や社会人インターンシップの募集サイトである株式会社リクルートの「サンカク」にも企画を打ち出し、結果的に100名を超える方々がエントリーしてくださいました。

主に首都圏を中心に、全国各地、はたまた海外からも応募があり、ありとあらゆる業種・職種のバラエティ豊かな方々と出会うことができました。

「地方創生に興味がある」「都会で暮らす意味を見失い、二拠点生活をしたい」「自分のスキルを地方で活かしたい」など、エントリー理由は様々。それでも皆さんに共通していたのは「浜中の可能性」や「この事業の可能性」を強く感じてくださっていたこと。書類や面談での選考を重ね、15名の方々の参加が決定しました。

【15名の一部をご紹介】

・各地の輝く人を取材するライター

・台湾在住のWEBマーケター

・企業ブランディングも手掛けるフォトグラファー

・元教員の地域活性コンサルタント

・第一次産業と第三次産業の格差に疑問を持つフルスタックエンジニア

・北海道大好き!観光を学ぶ現役大学生

そして、メンバーの中には株式会社遊行代表取締役、日本デジタルノマド協会幹事、日本ワーケーション協会顧問で金沢大学先端観光科学研究所の特任准教授を務め、世界中で活躍する大瀬良 亮氏や、日本全国で地域経済再興や経営コンサルタントとして活躍するReGACY Innovation Groupの井上謙三氏も。

大瀬良 亮氏

井上 謙三氏


■準備のただ中に起きた、39年ぶりの町長選挙!

「浜中にとって新たな可能性になること」だとしても、全てが順調に進むわけではありません。まずは「我々JRCは何者なのか」を丁寧に説明していくことから。人から人へつないでいただき、少しずつ理解者・協力者を増やしていきました。

そんななか、大きなニュースが飛び込んできます。この事業の最初のきっかけとなった現役町長が任期満了で退任することになり、なんと39年ぶりの町長選挙が行われることに!選挙渦中は、人も町も落ち着かず、我々も水面下で粛々と準備を進めていきました。


■そして迎えたワーケーションステイ!未知の出会いと可能性に期待大!

あらたに誕生した新町長にも応援いただき、12月、いよいよ浜中ワーケーションステイ本番を迎えました。

釧路空港に降り立ったのは、全国から集ったユニークな方々。事前のオリエンテーション等で、この事業の趣旨を理解して臨んでいただきました。

浜中に初めて訪れた方も多く、そのダイナミックな大自然に圧倒!最初に立ち寄ったのは、街中に忽然と建つゲル(モンゴルの遊牧民の移動式住居)。木工クラフト制作者の村林秀尚氏が制作したもので、中は薪ストーブも電気もWi-Fiもある快適空間。宿泊施設やワーケーション向けの拠点などの観光資源として、また、災害時の避難施設として活用する構想も。そんな可能性を秘めたゲルで、浜中の未来を語りました。


釧路空港での集合写真


浜中町の街中にあるゲルにて


夜は、全国で活躍する地域プロデューサー・かとうけいこさんによる講演とワークショップ。町長や副町長をはじめ、役場職員や町内企業、団体の方々と、ワーケーションステイ参加者が一堂に会し、交流を深めました。

そこには、日本の酪農界のレジェンド、石橋榮紀さん(JA浜中町顧問)の姿も!石橋さんの取り組みが浜中で良質な牛乳の生産を可能にしたからこそ、あの「ハーゲンダッツ」の原料に選ばれたのです。

都会人と地域人との出会いはもちろん、この事業は浜中町内の方々にとっても、普段なかなか関わりを持ちづらい地元の人との出会いと交流の場にもなりました。

斎藤町長からのご挨拶


ワークショップの様子


■職業体験を通し、浜中の基幹産業を学ぶ。夜は参加者と地域の方々が共に浜中の未来を考える「語り場」を設け、貴重な時間を過ごす

2日目からは、職業体験がスタート。浜中の基幹産業である漁業と酪農、そして霧多布湿原を保全するネイチャーガイドの仕事を学びます。漁業は、高品質でGI登録された「浜中養殖うに」漁を体験。漁船で養殖場まで出かけ、養殖カゴの引上げ、ウニの殻剥き、とれたてのウニを船上で賞味するなど、非日常の体験に参加者は大興奮。と同時に、冬の海の寒さやこの仕事の厳しさも体感。これはまさに、その場に行って体験しなければ分からないことです。

養殖ウニ漁体験


酪農は、全てが機械化された最新鋭の無人牧場を見学。想像していた酪農とは違う未来の姿に驚きと感動を覚えました。酪農に関する土壌・飼料・生乳を分析する「酪農技術センター」も見学し、消費者からは見えない、知らなかった酪農業界の仕組みや取り組みを学ぶ機会になりました。


職業体験の最後は「ネイチャーガイド」。霧多布湿原センターにて、霧多布湿原の素晴らしさや保全活動について学び、様々な木材を使ったカッティングボード作りを体験。ここでは、本事業を後援くださった日本航空株式会社釧路支店長の千里氏も参加。参加者同士が力をあわせて取り組み、楽しみながら自然に親しむこと、それを導くネイチャーガイドの仕事を学びました。

夜は、浜中町の特産品を使ったスペシャルディナー!花咲ガニ、北海しまえび、エゾシカのシチュー、浜中町産牛乳を使ったパン等、浜中町の海の幸、山の幸、酪農の幸を堪能しました。

カッティングボードづくり体験


浜中の名産品ディナー


フリータイムは、霧多布岬の野生ラッコ観察や、おぼろ昆布削り体験、廃校の利活用考察ツアーなど、浜中を知る活動へ。もちろん、宿や温泉で自身の仕事をリモートで行う人もいました。

昆布削り体験


廃校見学ツアー(利活用検討)


そして毎晩開催されたのが、参加者と地域の人たちが交流する「語り場」。参加者同士、地域の方を交えてそれぞれの想いを語り合いました。参加者は「浜中の持つ資源の価値」を語り、地域の方もそれをあらためて知る機会に。地元の「日常」は、地域外からすると「非日常」の連続。お互いの視点から、共に浜中の未来を考える、貴重な時間になりました。


毎晩開催された「語り場」


■ワーケーションステイ最終日は、参加者各自の視点で「浜中の未来のビジョン」を語る

最終日は、各自が「浜中でやりたいことや、事業の可能性」の提案を発表。各々の視野で観光、産業、自然などの切り口から提案しました。その場には、役場関係者や酪農の石橋氏、町会議員やお世話になった町の方々の姿も。

各自のスキルや視点を活かした内容の「プレゼン大会」


【浜中ワーケーションステイで生まれた、新たな連携・ビジネスの可能性】

・浜中町×不動産プロデューサー(佐藤 優樹氏/合同会社スリーピース代表社員)→廃校再生・新たなコミュニティハブ構想

・浜中町×マーケティングプランナー(橋塲 剛氏/スカイ椛纒\取締役)→首都圏エキナカ催事での浜中PR・特産品販売

・浜中町×フルスタックエンジニア(吉田 哲平氏/NARUHA代表)→浜中町の素材(動画・画像)ダウンロードサイト構築

・浜中町×観光プランナー(成瀬 勇輝氏/覚n the trip CEO)→オーディオガイドによる「物語」を楽しむ観光開発

・昆布漁師×大学生(佐々木 美羽氏/北海道文教大学)→1ヶ月間昆布漁手伝い(二拠点生活) 他多数


全国から集った15名のメンバーと、浜中町の海・大地と、そこに暮らす人々との出会いと交流の時間はあっという間に過ぎ、彼らは浜中町を後にしました。「またいつか、浜中で会おう」という想いを胸にー。


■ワーケーションステイ後も事業の取り組みは続く。過疎地方再生のモデルケースとなるべく、全国へ発信を続ける

そして今も、彼らと浜中町との物語は続いています。

年が明けた1月には、東京ミッドタウン八重洲にて、地域経済創発をテーマに展開するトークイベント「POTLUCK TALK」で報告会を実施(オンライン配信も)。本事業の取り組みを発信しました。会場には、町長はじめ浜中町の懐かしい方々と、ワーケーションステイ参加者の姿が。早くも再会の場となりました。そしてこの事業は、浜中町のみならず、全国各地へ広がる可能性が見えてきました。


出演者集合写真〜POT LUCK YAESU〜


「待ったなし」の浜中町で、新しい光を。

今回の試みをきっかけに、過疎地方再生のモデルケースの実現への物語が始まります。




【担当者からのコメント】

中山 英明/株式会社地方創生推進協同機構

■今後の展開〜日本各地の地方活性の起爆剤へ

国家課題でもある「人口減少を主とした地域活力の弱体化」は、どの地域にも当てはまり、同様の課題を抱えています。

そんななかで、何か起爆剤になれるような試みは無いか?

そう考えたときに、この「ワーケーションステイ」という切り口は大きな可能性を秘めています。


都会に住む人々が、自分の仕事をリモートで行いながら、地域の就業体験を行う。

地域の産業に触れるで、人と人との触れ合いが生まれる。

また、地域外の多種多様な人材から、各々の視点・知恵・知見で地域の産業などがバージョンアップするアイデアが出たり、人と人との何気ない会話から新しい価値の可能性が生まれていきます。

実際に、浜中ワーケーションステイでもこのような事象が起こりました。


人間は「慣れていく生き物」なので、その土地にずっといると、その土地の魅力に気づきづらくなります。全国津々浦々の地方に赴いて感じる、どの地域でも言えることです。

今こそ「よそ者」を受け入れる風土を各地で構築し、彼らの視点とスキルを地域に入れて、地域人とよそ者が協同で地方を創っていく―

そんな未来の種を、これからも各地で撒いていきたいと思います。

良い種をまき、良い花を咲かせる。「ワーケーションステイ」という切り口で、「地域を良くしていきたい!」と思う全国の同志の方は是非お声がけください。

多くの地域が活性化されれば、日本が元気になっていくと確信しています。




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