プレスリリース
Mアカという事業は、代表理事である大谷吉秀が、小中合わせて五年間不登校だった時に感じた感情から「これからを生きていく子供には外側の変化に流されず、自分の内側に軸を持って自分らしく生きるための学びを得てもらおう」という思いで立ち上げました。
Mアカ「プレスリリース対決」の企画概要
今回行ったプレスリリース対決(以下、PR対決)とは、二つのチームに分かれて約2ヶ月間にわたり、企画を開発から記事を配信まで行い、ウェブサイトへのアクセス数で勝敗を決める対決です。
今回のPR対決について、代表理事でもあり、この企画の企画者の大谷吉秀と川近充の二名にインタビューを行いました。
<大谷吉秀>
今までのMアカは思春期の小中学生にとって”安心安全な場”であることをテーマにやってきました。しかし、大人に守られて安心安全でいるだけではなく、自分の持っている力を使って欲しいという思いもありました。そこで、”安心安全”とは逆の”勝ち負け”を経験して欲しいと思って、企画をしました。
<川近充>
自分にとってのMアカはお祭りのような場所です。
みんなで楽しむには、協力することも競争することもあっていいと思いました。Mアカにとって大切な広報の一つであるプレスリリースを利用したこの企画を、協力も競争もある、まさに『お祭り』のような企画にしたくて、この企画を行いました。
企画背景
今回このPR対決の企画を行う上で、2チームに分かれ、子供たちに感情を知ってもらう場所としてそれぞれ「道徳の授業」、「図工の授業」を制作しました。
PR対決プロジェクトを進めていく中で、授業をするための資料に送付ミスが発生してうまく渡らなかったり、企画の詰め合わせがうまく出てきてなかったりして、かなりの困難を要求されました。また、各チーム全員が忙しい中でコンタクトが取りづらい状況にあったり、SNSの運用方法について悩んだ時期があったり、本当にさまざまな状況を乗り越え、プレスリリースの配信を行いました。
企画制作や進行・その後のレポート記事まで、互いに互いを刺激しあってより完成度を高められたプロジェクトになったと思います。
リリース完了後、ありがたいことに「道徳の授業」、「図工の授業」の記事を二つ合わせて、3000以上の閲覧数、500以上のシェア数をいただき、多くの方に存在を認知してもらえたかと思います。
困難や苦労を乗り越えた上で、こんなにもたくさんの方々に見ていただいて「諦めずにやれてよかった」という声も上がっています。
PR対決を振り返って、各授業の担当者にインタビューを行いました。
「道徳の授業」を企画してみた感想を聞きました
<大谷吉秀> 29歳
歳の離れた中学生と一緒に企画を進めていく中で、「光璃ちゃんができるだけの体験を邪魔しないようにしたい」と思いながら一緒に企画を行いました。失敗も良くないこともそのまま伝えるようにしましたが、「子供扱い」をするのでは無くフェアにやっていくにはどうしたらいいのかが難しかったです。
今回の企画で一つ明確になったことがあります。それは、Mアカで行きたい世界で自由に生きることを実現して欲しいということです。
今回は、光璃ちゃんが”自分のやりたいこと”をやっていたからやり切れたと思います。そして、リリース後に関係のない人からもシェアをしてもらえたことはとても報われました。
<光璃> 中学1年生
自分達で何か作ることは初めてだったから、学ぶことがすごく多かったです。
初めての中でも一番難しかったのは、難しい言葉や表現を簡単に誰にでもわかるものに変えることでした。企画を進める中でミーティングのzoomを2回連続ですっぽかしたことがありました。その時は大人だし、すっぽかしたしで「怒られる」と思いながらzoomに入ったけれど、「すっぽかしちゃったんだね」だけで話が終わったので、びっくりしたし逆にもうすっぽかさないよう、より気をつけるようになった。新しい発見もできたので、”PR対決”にチャレンジしてよかったと思います!!
「図工の授業」を企画してみた感想を聞きました
<川近充> 48歳
旧アカウントの方で配信しちゃった時は「やっちまったぜ!!」と思いました。
そこで、ちゃんと集中しきれてなかったことを実感しました。感覚的には片手で運転してるイメージ。改めて、気合いが入り直されました。
途中、「こっち側に持ってた方がいいんじゃないの?」という大人の意図を色々言ったけど、凛さんと柚樹さんがちゃんと自分達の意見を通してくれてよかったです。
正直、2人から意見を聞いた当初は「イライラを妖怪にする」っていうことがピンと来なかったです。
しかし、どんどん形にしていくうちに、目にも止まらないくらいのちょっとしたイライラを言語化することが、自己需要として重要だと思いました。そのイライラを妖怪として、自分の感情を表現することはすごくよかったです。
自分もそうですが、大人は心配して先回りするけど、それはそこまで気にすることじゃないなって気づきました。
<神谷柚樹> 高校2年生
思ったよりも、イライラから生まれる妖怪をみんなが考えてくれて心底安心しました。
最初全然来なかったらどうしようかなとか考えてたけれど、普段のイライラを思い返してそこから連想させた妖怪が結構生まれてきてたと思います。。自分はみんなが書いてくれた妖怪の清書担当だったけれど、子供の想像力はバカにできないなと様々な場面で思わされました。
「ありのまま」や「素直」という言葉は、今回の「図工の授業」という企画にとってとても大切なキーワードでした。小中学生がどんなふうに感情を表現してくれるのか、高校生の自分たちにも気づきを与えてくれることが多くありました。
「こんなことを考えちゃ・言ってはダメだ」など、結構身の回りに日頃から言葉や思考の制限がある中で、マイナスな感情を自分の力で楽しむ方向に持っていけることを、知ってもらえてたら嬉しいです。
<岩井凛> 高校2年生
小中学生のみんなが出してくれたイライラは「あー!確かに!」と自分たちも、きっと大人の人たちも共感するだろうなというものがいくつも出てきました。しかし、考えてくれた妖怪は、私たちがどんなに頭を捻らせて考えても全く思いつかなかったようなもので、小中学生のみんなの感性の豊かさを感じることができました。
この企画を立てた時に、「ありのまま」の感性で感じて欲しいというテーマを掲げていましたが、今回の企画はまさに、感性そのもので楽しく企画に取り組んでもらえてよかったです。また、これからもイライラというマイナスな気持ちを面白く捉えてもらえてたらいいなと思います。
・最後に…
今回インタビューしてみてわかったことは「代表理事の2人が持ってるMアカへのイメージが違う」ということです。Mアカでは様々な多様性を尊重しています。代表理事の2人がお互いの価値観を尊重しあっていることが、Mアカのような想像力豊かで多様な場を生みだしているのではないでしょうか。
Mアカでは今後も、自分の意思で・自分の感情で、自分の「やりたいこと」を見つけられる場所であり続けられるよう、一人一人の感情に向き合いたいと思います!
そして、私たち広報部も子供から大人まで興味がそそられるような企画や記事を発信していきます!