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老舗子ども家具メーカー大和屋が生み出した新しいベビーベッドのカタチ。添い寝ができるベビーベッド「そいねーる」が世の中に広まるまで

(PR TIMES STORY) 2023年07月13日(木)09時29分配信 PR TIMES

株式会社大和屋は、2024年に創業100周年を迎える、ベビー・子ども向け家具メーカーです。ベビーベッドやベビーチェア、キッズデスクや絵本棚など、子どもの木製家具を企画・設計・製造し、直営店をはじめ、全国各地の子ども用品店、家具販売店、インターネット販売店などを通じて商品を提供しています。


現在では大和屋のベビーベッドを代表する商品である「そいねーる」シリーズは、添い寝がもたらす親子のコミュニケーションを重視し、安全に添い寝ができるように機能やサイズ性を特化させたベビーベッドです。2015年より販売を開始し、改良を重ね、現在販売しているモデル「そいねーる ラージベビーベッド」「そいねーる ミニベビーベッド」となりました。



ベビーベッドは新生児の赤ちゃんが使うため、「特別特定製品」として国が定めた厳しい安全基準と検査がある製品です。


その基準の中で、それまでにあった一般的なベビーベッドとは異なる規格の「そいねーる」はどのように生まれたのか。このストーリーでは製品開発に込めた思いと、代表商品となるまでのあゆみをお伝えします。


時代とともに変化してきた商品と変わらない思い


もともと大和屋は1924年創業当時、「大和屋タンス店」として開業しました。そして1958年に育児家具の製造・販売を始め、1962年からは育児家具専業メーカーとして全国に販路を拡張してきました。その当時の「ベビー箪笥」といわれる形状を作った会社、とも言われています。時代とともに、子どもが産まれたら箪笥を用意する文化や風習も薄れ、現在の住宅事情ではクローゼットが主流となり、ベビー箪笥もなくなっていきました。



そのような時代の変化の中で、作るものは変わっても常に子どもの成長に関わる木製家具を提供していきたい、と木製品に対するノウハウを活かし、ベビー箪笥からベビーベッド、ベビーチェアなど提供する商品がシフトしていきました。


大和屋の企業理念は「コドモとツクルくらし」です。「yamatoyaは笑顔を作るために子どもと共に楽しむコトを創造・提案します。」としているように、暮らしの中で一緒に楽しみながら、子どもの成長を感じられる家具、子育てが楽しくなることをお手伝いできる家具作りを心がけています。


時代の変化に合わせ提供する商品を変えていくことに加え、常に子育てされている方の声に耳を傾け、子育てが楽しくなるように、少しでも子育てのお手伝いできるように、商品を改善、新しいものを提案していく社風は現在も引き継がれています。


「特別特定製品」であるベビーベッドの基準と課題


ベビーベッドは国の「特別特定製品」に定められており、柵の間隔、すき間、強度、対象年齢等、細かく基準があり、それらをクリアしているかどうか、国の指定した第三者機関で検査を受け、合格したものしか販売できない製品です。その印として「PSC・SGマーク」が貼られています。


ベビーベッドに敷く布団とベビーベッドの柵の間に、万が一赤ちゃんが挟まってしまうようなすき間があっては危険なため、赤ちゃんの寝るベビーベッドの床板のサイズは、一般的に市販されているベビー布団のサイズに合わせて作られているものがほとんどでした。

つまりベビーベッドのサイズは、ベビー布団のサイズに沿って作られていたのです。


その一方で、実際の子育て世帯からは「ベビーベッドが大きすぎて寝室に入らない」「大人のベッドと高さが合わないので赤ちゃんの様子がわかりにくい」という声が上がっていたのも事実でした。


また、「ベビーベッドに赤ちゃんを置くとせっかく寝ていたのに起きてしまう」「ベビーベッドで寝てくれない」「夜中の授乳のたびに何回も起きてベビーベッドでお世話するのは大変」など、さまざまな子育て現場での悩みも耳にしていました。



安全に子育てをするためのベビーベッドであるものの、その悩み、使いこなせるかどうかわからないという思いからベビーベッドを使用することを敬遠し、赤ちゃんが産まれてもベビーベッドを用意しない、という一定数のご家庭があることが分かってきました。


またベビーベッドを使っていたご家庭も、赤ちゃんの夜泣きや授乳、寝てくれないという問題から、ベビーベッドを使わなくなり、大人のベッドや布団などで一緒に寝てしまう、という状況が伺えました。


「添い寝」の安全性と、赤ちゃんとのコミュニケーションの両立


大人のベッドや布団で赤ちゃんと一緒にねる「添い寝」は、親子のコミュニケーション上、安心感やお世話のしやすさなど、良い効果が言われる一方で、大人の寝相や寝具の覆いかぶさりによる窒息事故や、大人のベッドからの赤ちゃんの転落事故等の報告もあり、「添い寝は危険」と言われていました。


また大人用の寝具は、赤ちゃんにとっては柔らかすぎるものが多く、特に寝返りができない月齢にとっては万が一、顔が敷き布団に埋もれるなどすると窒息の危険性もありました。


一方で、添い寝ができると、夜中の頻回授乳やおむつ替えなど赤ちゃんがすぐ手の届くところに寝ていることでお世話が楽になること、赤ちゃんもママもお互いに様子がわかることで安心感が得られ、結果的にお互いぐっすり眠れるようになるなど、子育ての上で良い効果をもたらし、そのコミュニケーションを希望するご家庭があることも事実でした。


「ベビーベッドの安全性」と「添い寝のもたらすコミュニケーション」、その両立ができないか。「そいねーる ベビーベッド」が誕生する開発へと進んでいきます。


条件は「6畳の寝室に入る」こと。添い寝に特化したベビーベッドの開発をスタート


大和屋にも子育てをする年齢層の社員がおり、実際にベビーベッドを使って「もっとこうだったらいいのに」という声があがりました。実際の子育て現場の声ほど参考になるものはありません。国の基準にとらわれるだけでなく、その基準をクリアした上でもっと使いやすい、子育ての役にたつものを開発したい、その思いから開発はスタートしました。


最初の条件は「6畳の寝室に入るベビーベッド」でした。一般的なベビーベッドのサイズが大きく、6畳の寝室にベビーベッドが入らなかったり、またはベビーベッドを置くと、クローゼットが開かない、人が通る導線がなくなる、などの問題を解決すべく、実際にベビーベッドに寝かせたい月齢に特化し、1才までの子どもが寝られる最小限のサイズ性を考えました。


また赤ちゃんの様子がわかり、お世話がしやすくなるよう、赤ちゃんの寝るベビーベッドの床板の高さが細かく調整でき、大人の寝具の高さと合わせられることを目指しました。



ベビーベッドとして製品化するためには、特別特定製品としての国の基準をクリアする必要があります。一般的なベビーベッドは対象年齢を2才まで、となっていたところ、1才までに限定し、サイズも特殊であることから、検査機関と何度もやりとりを行いました。


また、大人のベッドの横につけて使うことができても、四方柵で囲われる状態にできないとベビーベッドとしては認められません。お世話をする時は大人ベッドと接している辺は柵をない状態にしたい、一方で眠る時は柵を取り付けられる状態にしないといけない。


その結果、取り外しができる柵の構造を採用し、さらに柵を外した際も、大人のベッドとの間にすき間ができないよう、端が折れ曲がる特殊なサイズのマットレスを開発し、付属させることとなりました。


また、大人ベッドと離れないよう、固定するベルトも付属させ、いろいろな面から安全にこだわりました。


同じ高さで添い寝ができるけれど、寝具はあくまで大人と赤ちゃんが別々の空間で安全に寝ることができる。こうしてベビーベッドとして国に認定された「添い寝ができるベビーベッド」が誕生しました。


「そいねーる」が受け入れられるまで


2015年9月、初代「そいねーる ベビーベッド」を販売開始しました。2015年4月より一般の方が来場される展示会で試作品のヒアリングやアンケートを行い、「こういうベビーベッドがあったら欲しい」というお声はいただいていたものの、販売開始をしてもなかなか思っていたように売れることはありませんでした。


ベビー用品専門店でも、一般のベビーベッドと規格が異なるサイズ性のベビーベッドはベビー布団など他の付随するアイテムの販売が取り扱いしにくいことからなかなか受け入れられず、展示していただけるお店もあまりありませんでした。


少しずつ認知や販売網を広げ、さらに実際使われる方からのご意見を集め、改良を重ねていきました。また、改めて商品に込めた思いをわかりやすく伝えるリブランディングも行いました。


「ママがぐっすり眠れるベビーベッド」。


添い寝の安心感とお世話が楽になることで、睡眠不足になりがちで体力的にも大変な新生児期のママに少しでもぐっすり寝てもらえたら。そんな思いを込めました。



2017年7月、キャスター・収納スペースの付いた「そいねーる+moveベビーベッド」を、さらに対象年齢を4才までとした「そいねーる+longベビーベッド」を販売開始しました。「そいねーる+long」は、「そいねーる+move」に延長キットがセットになったもので、ベビーベッドして使用後も、キッズベッドのように大人のベッドの延長スペースとして使うことができます。


するとこの「そいねーる+longベビーベッド」が「そいねーる」シリーズが広まるきっかけとなりました。



今まで「ベビーベッドは使用期間が短い」と思われ、一時のことだからと購入を躊躇されていた方も、4才まで使えるならと、1才までの使用期間のものよりも高額ではあるものの、「そいねーる+long」を選ばれる方が多くなっていきました。


お問い合わせが増えることで、ベビー用品専門店や家具店でもお取り扱いいただけるお店が増えていきます。


「そいねーる」シリーズの進化。お布団への対応と、幅のアップデート


2020年11月、国のベビーベッドの基準が改定されたことにより、モデルチェンジをしないといけない状況となりました。


安全基準はクリアしつつ、さらにこの機会にお布団で寝ている方でもベビーベッドを使って添い寝ができるよう、床板の高さ調整を21段階調整できるようにしました。出産直後のお世話の頻度や高さが高くない方が子どもにとって安心だからと床寝(布団を敷いて寝ている方)も一定数いることも把握していました。布団で寝ているからベビーベッドはいらないと思われている方にも、寝返りで布団から出てしまったり、上の子やペットの問題などから赤ちゃんが安全に寝るためのベビーベッドを、高さを合わせて使っていただけるよう考慮した「そいねーるVベビーベッド」を2021年2月より販売開始しました。



「そいねーる」シリーズの開発の元のコンセプトとして、一般的な規格サイズのベビーベッドが置けない方でも「そいねーる」なら置ける、という省スペースの配慮から幅をコンパクトなサイズ性にしてきましたが、その一方で「赤ちゃんが狭そう」「長く使えるならもう少し広いものが欲しい」というお声や、寝室にチェストなど物を置かない様子がみられる現在の寝室の変化から、幅をもう少し大きく見直し、またお布団の汎用性を広げるべく、2023年3月より「そいねーる ラージベビーベッド」「そいねーる ミニベビーベッド」として販売を開始しました。



「そいねーる ミニベビーベッド」は一般的なベビー布団よりも一回り小さいものの、市販の規格サイズとして販売されているミニ布団が使えるサイズとしました。そのミニ布団を使って、さらにすき間ができないよう端が折れるマットレスがついた特殊なシーツが付属しています。市販の布団が使いやすいことで、専用のものだけではない、選べる選択肢、洗い替えなどの用意のしやすさなども考慮しています。

「そいねーる ラージベビーベッド」は6才まで使えることに特化し、床板の長さを135pのサイズに変更。専用のマットレスを付属させました。


また大人のベッドと接している柵が付け外しできることはもちろん、足元にも開閉扉がつき、おむつ替えや寝かせる時などお世話がしやすい2オープンタイプになったことでご好評をいただいています。



実際に使った方が「そいねーるがあってよかった」とおっしゃってくださる声がなによりの励みとなり、子育てのお役にたててよかった、と心から思える瞬間です。これからも常にお使いの方の声に耳を傾け、子育てに寄り添った商品の提供ができるよう、進化を続けていきたいと思います。



商品の詳細

https://www.yamatoya-jp.com/neru/soinel/


商品のご購先

https://www.shopyamatoya-jp.com/f/soinel

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