• トップ
  • リリース
  • 自社初・100%内製のスパイラル開発で損保業界を支援。「事業を作るエンジニア」が育つ場所

プレスリリース

  • 記事画像1
  • 記事画像2
  • 記事画像3
  • 記事画像4
  • 記事画像5

コグニビジョン株式会社

自社初・100%内製のスパイラル開発で損保業界を支援。「事業を作るエンジニア」が育つ場所

(PR TIMES STORY) 2022年12月08日(木)14時58分配信 PR TIMES

損害保険業界を支えるシステムの一新に向けて、既存のやり方にとらわれることなく新たな開発体制を構築してほしい。そんなオーダーを受けてコグニビジョンへ入社し、自社では前例のなかったスパイラル開発を主導する2人のエンジニアを紹介させてください。


写真左:葛原(くずはら)、写真右:小林(こばやし)


コグニビジョンでは、事故車修理費見積りシステムをはじめ、さまざまなサービスを開発・提供して損害保険会社・共済組合さまと修理工場さまの業務を支援しています。


その柱の一つである画像伝送サービスは、2022年秋に「NEWコグニフォトベース」として大規模リニューアルを実施。ユーザー企業の要望を反映し、スピード感をもって形にしていくために私たちはスパイラル開発を導入しました。


自分たちでシステムのアーキテクチャや開発ルールを決め、要件定義し、試行錯誤の中でテストを繰り返していく。刺激的な開発現場で、2人が感じている成長感や手応えを知っていただけるとうれしいです。


<プロフィール>

葛原(くずはら)

コグニビジョン株式会社 商品企画部 主任

システム開発・運用を主とする会社で9年間、さまざまな企業の開発案件や保守、要件定義、業務分析、改善などに従事。自社サービスの開発に関わりたいという思いから2019年3月にコグニビジョン入社。「コグニフォトベース」の保守・運用を経て新サービス「NEWコグニフォトベース」の開発に携わる。現在は顧客導入推進チームリーダーを担当。


小林(こばやし)

コグニビジョン株式会社 商品企画部 主任

新卒で損保系システム子会社に入社し、内製での新規開発や保険契約関連の業務を担当する。自社で新規開発ができる環境を求めてネット証券会社へ転職するも、プロジェクト縮小を機に2021年4月、コグニビジョンへ転職。新サービス「NEWコグニフォトベース」の開発プロジェクトへ加わり、スパイラル開発を主導してテストリーダーなどを務める。



ニーズに応えきれなくなっていた「業界のインフラ」


事故などによって修理が必要となる自動車。損保・共済さまと修理工場さまの間で交わされる修理費見積りのやり取りは、長らくアナログな業務環境で進められていました。一昔前は専門スタッフが直接修理工場へ訪問したり、損傷箇所の写真を撮って郵送したりするのが当たり前でした。


そうした業務を効率化するために生まれたのが画像伝送サービス「コグニフォトベース」です。損傷箇所の画像データと見積り書類を簡単に確認できるシステムによって、損保・共済さまと修理工場さまのコミュニケーションを円滑化。現在では業界になくてはならないサービスとなっています。


葛原(商品企画部 主任)は2019年の入社後、コグニフォトベースの保守・運用を担当していました。その際に感じたのは「業界のインフラ」としての責任だったと葛原は話します。



「コグニフォトベースは損保業界のほとんどの企業にご利用いただいており、全国各地の5万社以上に上る修理工場とのコミュニケーションに365日活用されています。万が一システムに障害が発生すれば影響は甚大です」(葛原)


一方、長い歴史を重ねてきたシステムには課題も山積していました。


「伝送できる写真の枚数に限りがあったり、特定のブラウザにしか対応していなかったりと、システムの老朽化によってユーザー企業の現場のニーズに応えきれていない面もあったのです。


そこで、シンプルにこのシステムを作り直し、将来のニーズにも応えていけるようにするための大規模リニューアルプロジェクトが立ち上がりました。画面UIやデザインをモダンに刷新し、操作性を向上させ、対応ブラウザも拡大。さらにオンプレミスからクラウドに切り替えることでデータを蓄積できるようにし、他の基幹システムとのAPI連携も可能となるように開発を進めていきました」(葛原)


こうして動き出した「NEWコグニフォトベース」プロジェクト。その特徴は、自分たち自身が要件定義し、システムのアーキテクチャや開発ルールなども自前で作ってきた点にあります。


「古くなりすぎてしまった現行サービスを踏襲するメリットはほとんどありませんでした。技術面では以前のサービスを引きずることで幅が狭くなってしまいますし、今後どんどん機能を増やしていく前提で考えても、新しいプラットフォームが必要だったのです。すべて内製でサービス開発を進めていくのはコグニビジョンとして初のケースでした」(葛原)



このプロジェクトは単純なリニューアルではない


小林(商品企画部 主任)は、NEWコグニフォトベースの開発スタートがきっかけでコグニビジョンへ入社した1人です。



「損保各社や修理工場の重要インフラとなっているサービスにも関わらず、既存の方式に縛られることなく自分たちが中心となって開発できる。求人票で見たその案件内容が魅力的でした。かつ、ユーザーターゲットが明確なので、エンジニアとしてダイレクトに価値提供できそうだとも感じました」(小林)


2021年の入社後、まず小林はプロジェクトの全体像をつかむために要件定義チームへジョイン。その後異動した開発チームはスピード優先で、自分たちで開発ルールを定めながら、ドキュメントは後から整備していく方針でした。


「実を言うと私は、現行システムの仕様書をほとんど見ていません。NEWコグニフォトベースはユーザーサイドに立ち、『新サービスはこうあるべきだ』という明確な方向性のもとで仕様を決めていったので、今までの製品に縛られる必要がなかったのです。


そうした意味でも、このプロジェクトは単純なリニューアルとは一線を画しています。自由度が高い反面、大変な思いをすることも少なくありませんが、いずれも他の会社ではなかなか経験できないことだと感じています」(小林)


自由度は高いけれど大変でもある。その小林の言葉の背景には、コグニビジョンとして初めて取り組んだスパイラル開発のプロセスがありました。



ハードだけど「冒険ができる」スパイラル開発


世の中の大規模システムの大半がそうであったように、コグニビジョンでも従来のサービスでは、多数の外部パートナーを交えたウォーターフォール開発の手法で進めてきました。


しかしNEWコグニフォトベースではその慣例を破り、自社内製のスパイラル開発に転換しました。



「ウォーターフォール開発においては、サービスのリリース時に『実は5年前の要件で作られています』といったことが起きがち。それに対してスパイラル開発ではスピード感を持って最新トレンドを反映できます。新たなサービスを作っていく中でも、プロトタイプへのユーザー企業の反応を見て開発に生かせます」(葛原)


2022年秋のリリースに向けては、品質管理やコントロールのため、実際にかなりのボリュームのテストを実施。一連のテストは約20名のテストチームのリーダーを務める小林が主導しています。



「今回のスパイラル開発において、テスト品質は特に重要であると認識しています。要件チームが策定した要件をスピーディーに実際の画面上で動かせるようにし、その状態でのテストを繰り返すことで、開発部門内の認識の齟齬を早い段階で埋めていくことにつながりました」(小林)


最終段階で大きな齟齬が生まれないようにする。言葉にするのは簡単ですが、それを実行していくのは容易ではありません。テストを経て、ほぼ完成に至っていた機能を一から見直すこともありました。


「その意味では、エンジニアにとってスパイラル開発はハードな道だと言えるのかもしれません。だけどウォーターフォール開発では『冒険ができない』んですよね。たとえば画像をより直感的にアップロードできるようしたい、見栄えを良くしたいという要望があった際に、ウォーターフォールでは100パーセント対応するリスクを開発側は取れないかもしれません」(葛原)


「だからこそウォーターフォール開発では、最初に松竹梅の3パターンのプランを提示するなどして手堅く進めようとしますよね。しかしスパイラル開発なら、機能ごとに順を追って一つひとつの要件を追求できます。エンジニアとしては、より成長できる環境なのかもしれません」(小林)



ものづくりだけでなく、ビジネスそのものの価値を作っていく


スパイラル開発という新たな挑戦を続け、既存のやり方に縛られることなくNEWコグニフォトベースのリリースに向けて邁進する葛原と小林。2人はコグニビジョンへの転職によって、自身の成長にどのような手応えを感じているのでしょうか。



「大手企業や大規模システム開発では外部パートナーに頼ることが多く、誰がイニシアチブを取っているのかよく分からなくなってしまうこともあります。自社のサービスなのに、中身は外部パートナーのほうがよく知っているということも珍しくありません。私自身、そうした環境に身を置いて物足りなさを感じていたこともありましたが、コグニビジョンでは自分がイニシアチブを取って開発に向き合えている実感があります」(小林)


「コグニビジョンでは自分がコードを書くこともあるし、上流の企画に携わったり自らユーザー企業と向き合ったりする機会もあります。ものづくりだけでなく、ビジネスそのものの価値を作っていく貴重な経験を積めていると感じます」(葛原)


その言葉通り、葛原は開発チームを経て、現在はNEWコグニフォトベースの顧客導入推進チームリーダーを担っています。ユーザー企業へトライアル環境を提供し、新たなサービスの操作方法やデータ移行などを支援。その業務には、葛原の開発者としての知見が存分に生かされています。


「現場では営業担当とともにユーザー企業へ対応し、NEWコグニフォトベースを最大限に活用していただけるよう働きかけています。この場でユーザー企業から寄せられる質問や要望は、大詰めを迎えている開発チームへの改善フィードバックにもつながっているんです」(葛原)


ユーザー企業は本当に新しいサービスを使いこなすことができるのか。NEWコグニフォトベースが真の価値を発揮するために見直すべきところはないか。「開発者だからこそリリースの直前まで確かめなければならない」と葛原は力を込めて話します。



スパイラル開発の経験が新規事業提案につながるかもしれない


自動車業界の大変革期と言われる現在。IoTやビッグデータとの連動によって、自動車には運転支援や危険察知などの革新的な機能が搭載されるようになりました。損保業界でも新たなサービスが続々と生まれています。


NEWコグニフォトベースも、2022年秋のリリースをゴールと捉えているわけではありません。将来的にはさらに幅広い領域へとビジネスを拡大していくことを見据え、機能拡張を前提としたアーキテクチャを利用しているのです。


ものづくりを超えて、新たなビジネスの創出を目指すコグニビジョン。近年では社員が新規事業を提案できる場を設けるなど、アイデアの種を育てていく動きにも力を入れています。



「こうした環境だからこそ、ビジネスの広がりに興味を持てるエンジニアが求められていると感じます。新サービスを企画し、実際にものづくりを進めていく中では、企画段階でのアイデアを捨てざるを得ないことも。そんなときには『何のためにこのプロジェクトをやっているのか』というビジネスの目的そのものに立ち返り、自分たちがビジネスを生み出しているのだと再認識するようにしていますね。それがなければ、大変なプロセスと向き合っているだけだと感じて埋没してしまうかもしれません」(葛原)


「たしかに、仕事の目的が『目の前のテストを終わらせること』だけになってしまうと苦痛ですよね。何のためにやるのかを考えるのはとても大切だと思います。コグニビジョンの良いところは、損保業界や自動車業界を含め、さまざまなフィールドの経験を持つ人が集まっていること。システム関連でもインフラに強い人やAIに明るい人など多様な人材がいます。そうした人たちと関わることで、新たなビジネスの価値を作るという目的に立ち返れています」(小林)


今回のスパイラル開発の経験を生かし、ゆくゆくは小規模に開発チームを動かしてサービスを作りながら新規事業を会社に提案できるかもしれない。


そう企む2人の構想が実現する日は、遠い将来ではないはずです。



コグニフォトベースリニューアルのプレスリリース

コグニフォトベースが11月にリニューアル! 〜スマホからシームレスに写真をアップ。写真送信可能枚数も大幅に増え、作業効率化を実現!〜

このページの先頭へ戻る