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「使えるものがあるなら、あるものを長く使える方法を考える」。セミオーダーでつくる本革ボトルホルダーの誕生秘話

(PR TIMES STORY) 2023年06月12日(月)17時51分配信 PR TIMES

株式会社SKLOは5月12日(金)より、本革ボトルホルダー「Just Size Your Bottle Holder」を発売しました。革を取り入れた”ぬくもりのある暮らし”を提案すること、それがSKLO(スクロ―)のコンセプトです。できるかぎり余分なデザインやパーツをなくした「シンプルで、つかいやすいプロダクト」を建築・空間デザイン分野での経験をもとに、「日々の生活から」創り出していきます。


本ストーリーでは、代表の齊藤倫平から、商品開発にかける想いや秘話をお伝えします。


デザイナー(SKLO 代表) 齊藤倫平(サイトウロンペイ)

1980年神奈川生まれ。建築学科を卒業後、都内建築設計事務所に勤務。7年在籍の後退職。より身近な「ものづくり」を仕事にしたいと思い2011年6月レザーアイテムの企画・製作を中心とした SKLO(スクロー) を設立。

株式会社SKLO とは

1979年4月、現代表取締役の父・齊藤壽治が電球及び電子管製造を行う株式会社ワールド光源を川崎市高津区に設立しました。2011年7月、現代表取締役の齊藤倫平が同会社の1部門として革製品の企画・設計製作を行う部門を立ち上げ、様々な会社の革製品の製作(OEM)や革の製作体験ができるワークショップを実施。


2015年4月自社ブランドとしてSKLOを開始しました。革を取り入れた「ぬくもりのある暮らし」を提案できるよう、シンプルで機能的なレザーアイテムを製作・販売しています。2018年1月、会社名を株式会社SKLO(スクロー)に変更し、革製品の製造及び販売、革製品の製造スクールの経営をメインとする会社となりました。さらに製作工房を1階に移動し、SHOPを併設。店頭での販売をスタートさせました。現在は主に4つの事業を行なっています。


・OEM

・ワークショップ

・自社ブランド(2ブランド:Lifestyle+Leather、Camping+Leather)

・SDGs challenge(Design Upcycle)


SKLOは、東京と横浜の間にある工都、川崎にアトリエを持っています。工都、川崎で特殊な電球の中心部を作る町工場を営みながら、吹きガラスアーティストとして感性を表現する父の背中をみて育ったことが代表齊藤の原点でもあること、そして父のものづくりの精神を受け継ぎたいという想いから、ガラス工房につけていたSKLOという名前を使っています。SKLO(スクロー)とはチェコ語でガラスを意味しています。


2021年7月、SKLOは川崎市より「かわさきSDGsゴールドパートナー」の認証を受けました。SKLOが掲げたSDGs目標達成に向けて様々な取り組みをしています。

https://www.pb-sklo.com/information/categories/sdgs



プロジェクトを実行したSKLOメンバー(左から羽田、齊藤、山本)


SKLOのSDGs Challenge「Just Size Your Bottle Holder」開発に至るまで


川崎市が主催するSDGsフォーラムに今回のプロジェクトメンバーが参加した際に、マイボトルを社員に配っている会社が多いことを知りました。一方、会社で全員が同じボトルを使っているのでマスキングテープを貼っている方がいること、会社で配られたボトルが持ち歩きにくいため、通勤でも持ち歩きたいけれど会社に置いたままにされていることなどを知りました。


SDGsフォーラムに参加したのは昨年の6月頃。大きな企業がSDGsの取り組みを発表する中で「マイボトルの促進のためマイボトルを配布しました」と発表されているのを聞きました。プロジェクトメンバーのひとりも前職で会社の環境活動の一環でマイボトルを配られたことがありました。マイボトルの促進を図ることは環境にとってはとても良いことだと思います。ただ、配布されたボトルは社員が使いやすいボトルなのだろうか?もし自分でマイボトルを持っているとしたら、配布されたボトルは使われないままゴミになってしまうのではないか? という疑問も生まれました。


開発当初の想いは革製品をつくるメーカーだからこそ、革を使って環境にプラスになる取り組みをしよう!という感じでした。革を扱う私たちができるSDGsな取り組みはなんだろう。ボトルを売ること配ることではなく、持っているお気に入りのボトルを長くたくさん使えるホルダーを作ることなのではないかというところに行き着き商品開発がスタートしました。






さまざまな大きさのボトルに合わせて計測してつくるボトルホルダーですが、当初はマイボトルを販売している会社に「専用のボトルホルダーを作ります!」というような営業もしていました。ワークショップで作れるように簡単な仕様にしたこともありました。全く反応がなく企画だけで終わってしまいました。



丁度同じ頃、弊社で販売中のカップホルダーやタンブラーホルダーを見た方から「ストレートボトルに対応する商品はありませんか」というお問い合わせをいただきました。また、炭酸飲料の持ち運びができるグラウラーが多く販売されていて、そのホルダーを探されている方からもご相談をいただきました。


ボトルメーカーに専用のボトルホルダーを提案するよりも、お客様のニーズを汲み取り個別に計測をしてオリジナルのホルダーを製作・販売するように徐々に方向性が決まっていきました。


いくつか試作を行いながら、持ち手の長さ、支えるパーツの位置などを数式化しストレートボトルに対応した「Just Size Your Bottle Holder」が完成しました。



2022年に行われた夏のイベント出展の際、まだ販売前でしたが、新しい試みにチャレンジしました。ものづくりをする現場をそのままイベント会場に持って行き、ライブ製作をしたら面白いのではないかと考えたのです。そのイベントは実現することができ、Just Size Your Bottle Holderのライブ製作販売を行いました。結果、予想を超えて多くのお客様にご注文いただきました。



その後自社サイトやECサイトにて販売を検討しましたが、より多くの方に認知していただく必要を感じ、先行販売としてMakuakeにてプロジェクトを公開することにしました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000080679.html



イベント出店時には特殊な形のボトルをお持ちいただく方、またタンブラータイプ(テーパードのあるボトル)をお持ちになる方もいました。計測が難しいため、Makuakeで出品の際には当初ストレートボトルのみに限定、テーパードのあるボトルの場合には、当社で販売中のタンブラーホルダーをおすすめしようと考えていました。


タンブラーホルダー

https://www.pb-sklo.com/product-page/tumblerholder


しかし、自宅にあるボトルや販売しているボトルを見ると、約5割のボトルにテーパードがあることがわかったのです。そこで全てのボトルに対応できるよう、テーパードタイプのボトルの計算式も試作を重ね、作り出すことができました。ただ、一番の問題は、お客様にご自身で計測してもらわなくてはならない、ということでした。


この取り組みは、お客様自身でボトルを計測していただく必要があり、どこまで協力していただけるかと不安があったのです。さらに計測方法などを説明するための写真撮影にとても苦戦しました。しかしプロジェクトがスタートして少しずつ、皆様からボトルのお写真、計測数値が届いており、実現することができています。


SKLOならではの取り組みと展望

SKLOの商品はすべて代表の齊藤がデザインしています。企業様からご相談いただいてデザインする機会も多くあります。機械の修理やメンテナンスができるので、さまざまな機械、工具を使って、革以外の素材もデザインに取り入れることができます。コースタースタンドや照明も、金属加工は齊藤が行いました。革以外にも、電車の床材を活用した製品製作も行いました。

https://www.pb-sklo.com/upcycle




齊藤は幼い頃から材料、資材を余すところなく大切に使う親の背中を見てきました。「もったいない」という気持ちが強く、革においてもハギレや床革も活用した商品を開発しています。また、Upcycleという意識は、今から約20年前の建築設計を行なっていた頃からありました。現在協業で行っているKeyballder/キーボルダーの取り組みは、スポーツUpcycleに取り組む企業様からご相談いただき、製品完成に至りました。

https://www.pb-sklo.com/keyballder


Design Upcycle事業では革以外の資材、素材を使って商品をデザイン・企画する取り組みを行なっています。これは革職人の方、皆様ができるわけではありません。機械の扱い方をよく知り、素材を生かせる技術があり、新しいことにもチャレンジしようと思う探究心と、もったいないという考えを併せ持つSKLOならではの取り組みだと思っております。


また、ご相談いただくものの中で多くを占めるのは、「何かに合わせたカバーを作って欲しい」というご依頼です。

椅子の座面・背面の張り替え、バイクのサイドバッグ、キャンプアイテムに合わせたレザーカバーなどです。また自社商品のハンドルカバー以外に企業様からフライパンのハンドルカバーの依頼がありました。

https://www.pb-sklo.com/product-page/handle-leather-cover


何かに合わせて計算して、ぴったりフィットするように製作できるのは、建築設計で習得した知識、技術が生きています。

SKLOの今後の展望

昨年からスタートしたDesign Upcycle事業拡大を考えています。Design Upcycleとは余ったもの、廃棄するものに手を加えて新たな製品をつくる取り組みです。


例えばイベントや展示会、コンサートなど1度限りで捨てられてしまう装飾品などと革のハギレを組み合わせたノベルティー製作やグッズ製作を企画しています。


私たちだけでは小さな取り組みですが、多くの企業やスポーツチームなど連携していくことで、多くの人を巻き込む取り組みになればと思っています。

https://www.pb-sklo.com/upcycle


【会社概要】

社名:株式会社SKLO

本社所在地:神奈川県川崎市高津区溝口5-12-3 G108 MB1F

代表取締役:齊藤倫平

事業内容:製造業

HP:https://www.pb-sklo.com


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