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カルチャーブランドAy(アイ)の群馬活性化への想い。工芸から学ぶサステナブルなものづくりを通して、”文化を織りなおす”

(PR TIMES STORY) 2022年05月25日(水)10時05分配信 PR TIMES

 初めまして。株式会社Ay代表/慶應義塾大学4年(23歳)の村上采です。大学3年で起業し郷里の群馬県から世界へ挑戦をするため、Ayというブランドを経営しています。




 Ay(アイ)は、ヴィンテージ銘仙の着物をアップサイクルした衣服を販売するカルチャーブランドです。“文化を織りなおす”をミッションに日本文化の新たな価値を添え発信します。本ストーリーでは私のバックグラウンドとともにブランド立ち上げの背景をお伝えします。

 


Ay公式Webサイト 【https://www.ay.style/


群馬県伊勢崎市に生まれ、中学生で出会った着物「銘仙」

 私は群馬県伊勢崎市に生まれ育ち、中学生の頃に授業で出会った「銘仙(めいせん)」に私は魅了され、文化交流の活動をはじめました。「地元にこんなに可愛い着物があったのか」という衝撃は今でも忘れません。銘仙とは明治〜昭和初期に北関東で生産された普段着の着物で、シルク100%・先染めの平織もののことです。私の郷里である群馬県伊勢崎市は最も生産量が多く高度な技法があった地域です。

15歳、アメリカ留学で世界を志す

 15歳、1年間のアメリカへ単身留学をした際に世界各国からの留学生と交流する中で、自分の意見を持ちコミュニケーションを取ることで存在意義が生まれると知りました。アメリカではアジア人として見られる度に「自分は何者か」と悩んでいた時期がありました。自分から私自身について発信しなければ伝わらないと思い、銘仙の着物を着て文化発信を行いました。文化を目に見えるかたちで伝えることで、私自身も郷里・群馬県伊勢崎市をルーツとしてアイデンティティに気がつきました。

19歳、アフリカ・コンゴ民主共和国へ

大学では、国際協力やアフリカ諸国に興味があった私は、長谷部葉子研究会・コンゴプロジェクトというアフリカ・コンゴ民主共和国へ渡航し、日本とコンゴのより良い社会を目指すゼミに所属し活動を始めます。2019年3月初渡航では、銘仙の着物を10着持っていき歴史や文化を伝え、着付け体験をする着物ワークショップを開催しました。参加者のコンゴ人が着物を着た瞬間パッと笑顔を浮かべた時、文化は国を超えて人々を魅了すると可能性を感じました。 


20歳、アフリカでソーシャルビジネス立ち上げ

 2019年の1年間、個人活動としてシングルマザーやストリートキッズに職業支援をする現地NGOと協業しアフリカ布を使ったアパレルを製作・日本で販売するソーシャルビジネスを立ち上げました。銀座マロニエゲートでの催事では全ての商品を完売することができました。

 

21歳、群馬に立ち帰り学生起業

 その経験を活かし郷里である群馬県に立ち返り、文化を発信し還元できるビジネスをしようと2020年6月(大学4年時)株式会社Ayを創業しました。Ay(アイ)とは愛の意味で、作り手と使い手ともにものを長く愛してほしいという想いを込めています。


 日本伝統産業は日々縮小し職人の減少・教育費不足による後継者不足により日本文化が衰退の危機にあります。海外で大量に安く生産することで国内のものづくり力も低下、輸入に頼っています。そんな状況に対し、若い世代を中心に地球にもわたしたちにも優しいエシカル消費を心がける意識変革も起こっています。(消費者庁 サステナブルファッションに関する消費者意識調査から引用) 




 私の郷里の伝統工芸「銘仙」も然り、すでに衰退し半世紀以上経っており職人もおらず誰も作れない状況です。私のおばあちゃんもひいおばあちゃんも銘仙を織っていた織子だったご縁もあり、文化をどうにか残していきたいと強く思いました。地域で継承活動をする方々からも、応援をいただきました。

「着物では着ない、けれど日常に取り入れたい」

 そんな思いから、銘仙をアップサイクルした衣服を製作しブランドAyを立ち上げ、群馬県をものづくりの拠点とし世界へ発信しています。銘仙のテキスタイルデザインは唯一無二で、着物であるにもかかわらず和柄が少なく、モダンです。幾何学模様や抽象柄が多く、洋服にした時もおしゃれです。


アップサイクル 着物から洋服へ

 「アップサイクル」とは、使われなくなったものや廃棄されるものにアイディアや付加価値をつける手法でエネルギー排出量が少ないとサステナブルな手法として注目されています。ヴィンテージ銘仙の着物を一つ一つ丁寧にほぐし、きれいにしたものを布として活用し、服として再び市場に流通させます。

 日本文化はいいものを長く使い、何世代にも引き継いでいく文化です。着物は、解くと反物に戻る設計なので成長に合わせ大きさを変え仕立て直すことができ、娘、孫へと伝えていくことができます。日本文化こそが、サステナブルなのです。


 

 着物は36cm幅という服を製作するには狭かったり、ヴィンテージ着物は耐久性が低い物が多かったりはぎも多く商品開発には苦労し、何度も試行錯誤して、型紙を修正し耐久性を出せるデザインや裁断方法を探しました。現在は群馬県内の縫製工場と一つ一つ丁寧に職人の手による生産をしています。


 一番最初に製作した商品を購入してくださった方が今でもなお新作が出るたびに購入してくださり「本当に素敵なお洋服」とお声をいただきます。また継承活動家の方々から「銘仙を広げてくれてありがとう」というお言葉もあり、地域の応援に支えられ2年間継続してきました。銘仙の着物をアップサイクルすることで、環境負荷を少なくものづくりを行うことはもちろんですが、忘れ去られていく文化を新しいかたちで紡いでいきたいです。

サステナブル素材の起用

 銘仙の生地(シルク100%)と合わせる素材も環境負担が少ないものを起用しています。レイヤードスカートには使用済みペットボトルからできた生地、ティアードスカートにはオーガニックコットン100%、スクエアネックブラウスにはユーカリ由来の再生繊維を使用しています。伝統工芸と現代技術のコラボレーションで、私たちができる循環するものづくりを目指しています。


クラファンやオンラインショップ、ポップアップストアで販売

 2021年3月クラウドファンディングでは200万円のご支援をいただき、オンラインショップでの販売やポップアップストアの開催ではご来店多数です。雑誌・テレビなどにも多数取り上げていただいております。

 現在、継続して銘仙アップサイクル服を製作し、従来の着物ではなく新たなかたちでお届けしています。2022年春には、新たに職人とコラボレーションも果たし、銘仙着物の美しい紋様を古来からある木工技術「組子」で立体的に表現したイヤアクセサリーを制作・販売しています。



 このように”文化を織りなおす”というミッションへ向けて、地域文化に向き合い、現代に生きる文化として紡いでいきたいです。Ayが広がることで文化を知る・触れる・伝えるきっかけになり、地域の活性化につながる循環が生まれることを目指しています。これからも、より多くの人にAyを纏っていただけるよう努力して参ります。


■代表 村上采について

村上采/あや (23歳)

株式会社Ay代表 / 慶應義塾大学4年(休学中)

1998年、群馬県伊勢崎市生まれ育ち。高校生でのアメリカ留学を機に海外での教育や文化的活動を行う。大学では教育から取り組むソーシャルトランスフォメーションを実践的に学び、2年生の時にアフリカのコンゴ民主共和国で現地素材を使った衣料品の現地生産・日本販売をきっかけにブランドを立ち上げる。2020年、国内に目を向けはじめ、郷里である群馬県伊勢崎市の地域文化の可能性を発信しようと銘仙をアップサイクルした衣料品を手がけ、ブランドを展開中。NHK/テレビ朝日出演、AERAやソトコト、JJなどメディア出演多数。

■カルチャーブランドAy(アイ)について

Ay(アイ)は”文化を織りなおす”をコンセプトに、紡がれた文化に向き合い新たな価値を添えて発信するカルチャーブランドです。かつて殖産産業の中心であった群馬県を拠点に、全国そして世界へ日本をお届けします。

銘仙の着物をアップサイクルした洋服や小物、職人とコラボレーションをした絣組子イヤアクセサリーなどを開発・販売する。


Ay公式Webサイト 【https://www.ay.style/

オンラインショップ【https://shop.ay.style/


■会社概要

株式会社Ay (読み:アイ)

代表取締役社長:村上采

本拠点:群馬県前橋市千代田町

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