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  • 「芳林堂書店と、10冊」企画 第4弾 飛鳥部勝則先生のデビュー作第9回鮎川哲也賞受賞作『殉教カテリナ車輪』を復刊。12月22日(金)18時から予約開始です。

プレスリリース

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株式会社アニメイトホールディングス

「芳林堂書店と、10冊」企画 第4弾 飛鳥部勝則先生のデビュー作第9回鮎川哲也賞受賞作『殉教カテリナ車輪』を復刊。12月22日(金)18時から予約開始です。

(PR TIMES) 2023年12月23日(土)10時15分配信 PR TIMES

株式会社東京創元社/株式会社書泉


[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/16756/4978/16756-4978-b7b25a06a3b80bdfe237cac02daa940e-685x965.jpg ]


 「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「書泉と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉と出版社のみなさま、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けしていくものです。
(※企画概要は参考資料の前回リリース内容をご覧ください)


 当企画では、かねてよりミステリファンの間で名作と噂され再販希望の声が非常に高かった『堕天使拷問刑』(著者:飛鳥部 勝則/早川書房刊)を復刊し、現在までに4,200冊を販売しております。次いで飛鳥部先生がご自身で『堕天使拷問刑』とあわせ“ゴシック復興三部作”と位置付ける2作『黒と愛(早川書房刊)』『鏡陥穽(文藝春秋刊)』を復刊し、この度12月22日(金)より店頭販売を開始いたしました。こちらの2作に関しても、それぞれ約1,500冊の事前予約を頂戴しております。

 今までの復刊取り組みから飛鳥部勝則先生のことを新たに知ってくださった読者様や、さらなる他の作品も名著としてずっと復刊を要望されていた多くのファンの方々へ向けまして、株式会社書泉では、次なる取り組みとして文庫版『殉教カテリナ車輪(東京創元社)』を復刊致します。こちらの取り組みは「芳林堂書店と、10冊 第4弾」という位置付けとなります。
 飛鳥部勝則先生は本作品にて第9回(1998年度)鮎川哲也賞を受賞し、デビューされました。応募の原稿には「作中人物の作品」として自作の絵画が添えられており、小説を読み進めるとともに絵画に秘められた謎を同時に解き明かしていく図像解釈学(イコノロジー)を盛り込んだ稀なミステリーです。
 この機会に多くの方に飛鳥部作品をデビュー作から味わって頂きたく、お求めやすい文庫版を復刊致します。前3作と同じく当作品は電子化されておらず、長い間市場在庫の少なさから価格が高騰していた希少本で、新たな読者との出会いが閉ざされていた作品となります。


<この企画を起案した、芳林堂書店高田馬場店 店長 山本さん>
 企画を進める中で、ファンの方から多くのさらなる飛鳥部作品の復刊要望を頂くようになりました。挙がったタイトルの中で三部作の次に多かったのが本作『殉教カテリナ車輪』です。
 今はデジタルで文字情報と一緒に音を聞いたり、映像と共に楽しむなど表現の自由度は広がっていると感じます。しかし1998年に、公募の新人賞へ何枚もの自作の絵画と共に渾身の小説を送った飛鳥部先生の全身全力で小説世界を作り出そうという貪欲さは、きっと令和の現在にも、読者が新鮮に楽しめる斬新な取り組みだと感じます。今回絵画をお借りしてポストカードを作らせて頂きました。どうぞ隣に置いて小説を読み、絵と小説の世界を横断しながらこの総合芸術を楽しんで下さい。

<東京創元社 編集部コメント>
 本書は、絵に描き込まれたものの解読(図像学)を謎解きに組み込んだ、世界でも滅多にない本格推理です。同じ試みに挑もうとすると、書き手はまず謎を込めた絵を用意しなくてはなりません。自身で絵を描く作家だからこそ完成させられた作品なのです。
 ユニークな作家の、ユニークなデビュー作--しかも仕上がりも緻密かつ端正--ということで、埋もれるのは勿体ないと考えていましたが、それが今回こうして甦ることが決まり、喜びに堪えません。令和の読者にも、広く愛していただけますように。

<著者 飛鳥部 勝則さん コメント>
 デビュ-作の復刊、真に感無量です。私の長編の生みの親は島田荘司・綾辻行人・有栖川有栖、短編の生みの親は井上雅彦といった方々ですが、どうしたことか日本ミステリーの正当伝承者にはなり得ておりません。そんな私の長編の中で、唯一安心してお勧めできる『殉教カテリナ車輪』を、どうかお手元に置いていただけますように。


今回は当企画限定にて、有償特典版といたしまして物語内で解き明かされる飛鳥部勝則先生の絵画をポストカードにしてセット販売いたします。12月22日(金)18:00より芳林堂書店・書泉各店と、書泉オンラインにて予約を開始。予約締め切りは1月25日(木)までとなっています。(商品のお届けは2月下旬となります)

【商品情報】
『殉教カテリナ車輪』(著者:飛鳥部 勝則/東京創元社刊)
判型:文庫版
ISBN: 978-4-488-43501-1
あらすじ:
憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。彼が遺した2枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか? 彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、20年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった――緻密な構成に加え、図像学の導入という新鮮な着想が話題を呼んだ、鮎川哲也賞受賞作。


1.通常版 価格 1,320円(税込)
文庫のみ
2.有償特典版 価格 2,200円(税込)
文庫に加え、作中に登場する絵画のポストカード4枚をセットにして販売いたします。


■ 予約開始日:2023年12月22日(金) 18時より
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/?mode=grp&gid=2932286
書泉オンライン楽天市場店:https://item.rakuten.co.jp/shosen/c/0000000999
芳林堂書店高田馬場店/芳林堂書店みずほ台店
書泉グランデ/書泉ブックタワー
■ 予約〆切日:2024年1月25日(木)
■ 商品お届け予定日、店頭発売日:2024年2月25日(日)


株式会社東京創元社
国内外のミステリ、SF、ファンタジイ、ホラーなどのジャンル小説を主に扱っています。2022年には一般文芸の文庫レーベル「創元文芸文庫」を創刊し、オールジャンルを網羅する文芸系の専門出版社です。


株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。

<参考>前回リリース「書泉と、10冊」企画概要と、これまでの販売実績数


昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。


そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、などご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。


この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本をお届けしていきます。


第1弾:『鉄腕ゲッツ行状記-ある盗賊騎士の回想録-』白水社刊も順調にご予約いただき、933冊の予約に店頭販売分を含め1,400冊の重版となりました。
第2弾:『復刻版バスジャパンハンドブック 東京交通局』『同 神奈川中央交通』『同 東急バス』も3冊累計で600冊を超える販売数となっております。
第3弾:『堕天使拷問刑』早川書房刊は、3,440冊のご予約で5,000冊を重版。既に4,200冊以上が読者の方にお届けできています。また、ここから「芳林堂書店と、10冊」というスピンオフの企画に発展し、同作の著者である 飛鳥部勝則先生 の『黒と愛』 早川書房刊、『鏡陥穽』文藝春秋刊の復刊、今回の『殉教カテリナ車輪』の復刊に繋がっております。
第4弾:『影の獄にて』 復刊ドットコム刊 は戦場のメリークリスマスの原作本の完全復刊。BDやサントラCDも一緒に販売中です。
第5弾:『人間をお休みしてヤギになってみた結果』 新潮社刊、『少数言語としての手話』東京大学出版会刊は、人気Youtubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」とのコラボ企画で展開しました。


引き続き、企画に賛同いただける出版社・著者のみなさまからのお声かけをお待ちしております。

<掲載記事リンク>
長年の「重版未定」から2カ月で2万冊 奇跡を生んだ書店員の情熱(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR616T0YR5ZULLI001.html?iref=pc_extlink
ファン熱望の品切れ本、書泉が復活計画 書店員の目利きで魅力再発見(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASR664DR4R65ULLI006.html
人文書「中世への旅」復刊でヒット 書店員の推しに共感(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD09BFI0Z00C23A6000000/
重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん(じんぶん堂)
https://book.asahi.com/jinbun/article/14965068
書泉を「来る理由」がある場所にする(文化通信デジタル)
https://www.bunkanews.jp/article/343123/
「この本を再重版してください、全部買って売り切ります!」 書泉グランデの名作復刊企画が実現したワケ(ねとらぼ)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2309/13/news035.html

プレスリリース提供:PR TIMES

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