プレスリリース
世界的に大きな転換期を迎えたプラスチックの利用とリサイクル、再生プラの利用について、政策、技術、LCAの観点からまとめた書籍!
材料科学や化学の先端技術やその市場動向に関するレポート発行やセミナー開催を行う(株)シーエムシー・リサーチ(東京都千代田区神田錦町、https://cmcre.com/)では、このたび「サステナブルなプラスチックの技術と展望」と題する書籍を2024年7月29日発行いたしましたので、お知らせします。
書籍の定価は、90,000円(税込 99,000円)(書籍)、書籍とCDセットの定価はセット110,000円(税込 121,000円)(書籍+CD)となっており、ご購入受付中です。書籍目次の詳細や販売については以下の弊社サイトをご覧ください。
https://cmcre.com/archives/126049/
【新刊案内】サステナブルなプラスチックの技術と展望
Technology and Prospects on Sustainable Plastics
【本書の特徴】
● 世界的に大きな転換期を迎えたプラスチックの利用とリサイクル、再生プラの利用について、政策、技術、LCAの観点からまとめた!
● 欧州・米国、中国のプラスチック対策と、OECD等による予測と提言を紹介!
● 技術編1では、注目される各種リサイクル技術を紹介!
● 技術編2では、バイオマスや都市ごみ、CO2利用によるプラスチック製造を解説!
● LCA編では、欧州委員会の政策を科学技術面のデータでサポートするJoint Research Sentre(JRC)によるLCAに関するレポート「Environmental and economic assessmentof plastic waste recycling」の概要を紹介!
◎刊行にあたって
1950年代にプラスチックの材料革命が興った。木製であった風呂場の桶や洗面器、ブリキのバケツは、あっという間にプラスチックに代わり、包装に使われていた新聞紙は、ビニール袋や包装フィルムに替わった。瓶類が使い捨てのプラスチックボトルに変わった時には、使い捨て容器の使用は、米国の文化で日本の文化ではないと疑問に持ったことを覚えている。それがいつの間にか、使い捨てが、当たり前になってしまった。世界的には、廃棄されたプラスチック製品が海洋汚染を引き起こし、廃プラスチックが分解したマイクロプラスチックは、魚類や生物にまで、蓄積し始め、人類の生存を脅かすかもしれない事態を引き起こしている。環境先進国であった日本は、廃プラスチックは、回収して焼却することによって環境汚染を防いできた。しかし、焼却処分すれば、海洋汚染は防ぐことはできるが、排出されるCO2はエネルギー産業や自動車から排出される量と比べると少ないが、廃プラスチックの持っている炭素資源は、焼却処分されればなくなってしまう。「もったいない」のである。炭素資源は有効に用いられなければならない。そのためには、プラスチックは再利用されなければならない。更に、盲目的にプラスチックリサイクルを推進するのではなく、実際的にLCAの観点から使用されたプラスチックによりどのようなリサイクル法がベストであるかを解析し、対策する必要がある。欧米では、環境保全への意識が高く、官民一体で、プラスチック汚染対策を打ち出している。そして、プラスチックを製造している石油化学各社は、生産者の責任の元に、廃プラスチックのリサイクルを促進し始めた。日本の石油化学のメーカーは、従来、プラスチックを生産し、販売することにのみ注力し、廃プラスチックの回収や処理には、ほとんど関心を持たなかった。生産者責任が欠如していたと思われても仕方がない。欧州では、廃プラスチックの回収率だけでなく、再生プラスチックを、ある一定の割合で使用することが義務付けられる法案が提出された。さらに、国連環境総会は、2024年までに国際的な法的拘束力のある国際プラスチック条約を作成する作業に取り掛かっている。これには、有害プラスチックの製造禁止を含むプラスチックのライフサイクル全体の改善策やリユースとリサイクルの可能な製品と材料の設計も含まれている。世界的に、プラスチックの利用とプラスチックのリサイクルは、大きな転換期を迎えている。日本は、国民全体の意識とリサイクルに関して欧米に遅れていると言わざるを得ない。資源の乏しい日本こそ、世界に率先してプラスチックの再利用に取り組まなければならない。プラスチックの再利用に関して、この本が、何らかの指針を示すことができれば幸いである。
アイシーラボ 室井 高城
■ サステナブルなプラスチックの技術と展望
■ 発 刊:2024年7月29日発行
■ 監修:室井 高城
■ 定 価:本体価格 90,000円(税込 99,000円)
本体 + CD セット 110,000円(税込 121,000円)
■ 体 裁:A4判・並製・323頁
■ 編集発行:(株)シーエムシー・リサーチ
ISBN 978-4-910581-57-6
詳細、お申し込みはこちらから!↓
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[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12580/2676/12580-2676-cda56ecd01e74100e1a1e4c13be5baf1-1910x2700.jpg ]
【執筆者一覧】
室井 高城 アイシーラボ
吉田 優香 (株)シーエムシー・リサーチ 取締役
府川 伊三郎 (株)旭リサーチセンター シニアリサーチ
Wu Peter 長瀬産業(株) ポリマーグローバルアカウン
渡辺 壱 フロンティア・ラボ(株) 代表取締役
樫村 京一郎 中部大学 工学部 工学基礎教室 准教授
池永 裕一 三井化学(株) グリーンケミカル事業推進室 リサイクルグループリーダー
平野 康雄 神戸技術オフィス 代表
調査部 (株)シーエムシー・リサーチ
【本書の構成および目次概要】
☆本書の詳細な目次はこちらから!
https://cmcre.com/archives/126049/
第I編 政策編:プラスチックリサイクルの現状と欧州政策との比較
第1章 プラスチックの使用・廃棄・リサイクルの現状と予測 吉田優香
第2章 欧州・米国における2030年プラスチック対策と日本の対応 府川伊三郎
第3章 製造大国・中国の「プラスチックリサイクル」事情 Wu Peter
第II編 技術編 1:プラスチックリサイクル関連技術
第1章 プラスチックの化学的手法によるマテリアルリサイクル 室井高城
第2章 廃プラスチックの液化によるナフサ製造 熱分解,超臨界,接触分解,など 室井高城
第3章 廃プラスチックのケミカルリサイクル 室井高城
第4章 廃プラスチックの熱分解分析技術と装置例 渡辺 壱
第5章 プラスチックのマイクロ波加熱 樫村京一郎
第III編 技術編 2:バイオマスや都市ごみ,二酸化炭素の利用によるプラスチック製造
第1章 バイオマス原料プラスチック
第1節 バイオマスナフサからのバイオマスプラスチック製造とマスバランス方式 池永裕一
第2節 バイオマスからの芳香族製造 室井高城
第2章 都市ごみを原料としたプラスチック 室井高城
第3章 二酸化炭素(CO2)を原料としたプラスチック 室井高城
第IV編 LCA編
第1章 Environmental and economic assessment of plastic waste recyclingの概要 平野康雄
第2章 国内情報が得られるLCAの項目についての比較 平野康雄
第V編 今後の展望
第1章 今後の展望 室井高城
第VI編 付録:参考資料
1. ポリエチレンテレフタレート(PET) シーエムシー・リサーチ 調査部
2. ポリ塩化ビニル(PVC) シーエムシー・リサーチ 調査部
3. ポリスチレン(PS) シーエムシー・リサーチ 調査部
4. ポリオレフィン(ポリエチレン・ポリプロピレン) シーエムシー・リサーチ 調査部
☆目次の詳細とお申し込みはこちらをご覧ください↓
https://cmcre.com/archives/126049/
◎CMCリサーチ刊行関連書籍のご案内
●世界のリサイクルPET 最新業界レポート
・リサイクルPET(rPET)に焦点を合わせ、プラスチックリサイクルの
業界・企業・世界の動向などを調査したレポート!
・発 行:2024年7月17日
☆ 詳細とご購入はこちらから↓
https://cmcre.com/archives/125404/
●PETボトルの最新リサイクル技術動向 ‐ マテリアル・ケミカル・バイオ ‐
・世界に先駆けた日本でのケミカル・マテリアルリサイクルの実用化実績から、
欧州を起点とした現在の国際的動向までを掲載。
・発 行:2024年5月30日
・監 修:加茂 徹
☆ 詳細とご購入はこちらから↓
https://cmcre.com/archives/124074/
☆書籍の詳細一覧、ご購入はこちらから!↓
https://cmcre.com/archives/category/cmc_all/
☆続々追加中!
☆開催予定のウェビナー一覧はこちらから!↓
https://cmcre.com/archives/category/seminar/semi_cmcr_f/
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