プレスリリース
刊行記念エッセイ&武田砂鉄さん書評も!
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デビュー作『ブラザーズ・ブラジャー』で注目を集め、3作目の『人間みたいに生きている』で大ブレイク。多数の連載を抱える注目作家、佐原ひかりさんの最新作『鳥と港』を2024年5月29日に小学館より刊行いたします。図書館司書と小説家、兼業の経験も活かして描いた、新しい時代を生きる世代の働き方の物語です。
書誌情報
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鳥と港
著者: 佐原 ひかり
定価: 1,870円(税込)
発売日: 2024年5月29日
判型・頁数: 四六判・320ページ
発行:小学館
https://dps.shogakukan.co.jp/toritominato
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仕事とはなんなのか、なんのために働くのか、好きなことは仕事にできるのか……仕事観を見つめ直すきっかけになる一冊です。
そして、作品の中に描かれる手紙のやりとりもとても魅力的です!
《便箋、インク、封筒、切手、気持ち、話題、ことば。すみずみまでこだわって、整理して。手紙を書くときに覚えるのは、心の手入れをしているような感覚だ》
読後、誰かに手紙を送りたくなるかもしれません。文通、しませんか?
武田砂鉄さんの書評掲載!
発売に際し、小学館の文芸サイト「小説丸」にて、著者による刊行記念エッセイ、ライター・武田砂鉄さんの書評を公開しました。
・『鳥と港』刊行記念エッセイ「ジョブホッパーの祈り」
https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/toritominato
・『鳥と港』書評「働くのって、ずっと難しい」
https://shosetsu-maru.com/review/oshiteke/48
働くのって難しい。ずっと難しい。難しさを楽しめる日もあるけど、楽しめない日もあるから難しい。堂々巡り。本作は、働く難しさと真正面から向き合っている。向き合ってかすり傷を作るけど、治りも早い。心が通っている。真正面に立ったからだ。――武田砂鉄(書評より)
『鳥と港』内容紹介
大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
著者紹介:佐原 ひかり(さはら・ひかり)
1992年兵庫県生まれ。2017年「ままならないきみに」でコバルト短編小説新人賞受賞。19年「きみのゆくえに愛を手を」で氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、2021年、同作を改題、加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー。他の著書に『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』、共著に『スカートのアンソロジー』『嘘があふれた世界で』がある。
プレスリリース提供:PR TIMES