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公益財団法人日本ユニセフ協会

ソマリア:深刻な干ばつ被害〜140万人の子どもが急性栄養不良の可能性【プレスリリース】

(PR TIMES) 2022年03月02日(水)05時10分配信 PR TIMES


[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1901/resize/d5176-1901-63ad6c576299a2ca835e-0.jpg ]

【2022年2月15日 モガディシュ(ソマリア)発】

ソマリアでは、現在も続く干ばつにより410万人に深刻な被害が出ており、5歳未満の人口の約半分にあたる、140万人以上の子どもが急性栄養不良に苦しんでいる可能性があることがわかりました。

先週発表された最新の『ソマリア 食料安全保障・栄養評価(原題:Somalia Food Security and Nutrition Assessment)』によると、この140万人の子どものうち、約4分の1にあたる32万9,500人の子どもが、今年、重度の栄養不良に陥ると予測されています。

ユニセフ(国連児童基金)・ソマリア事務所代表のアンジェラ・カーニーは「このような大規模な人道的緊急事態によって、子どもたちがあまりにも大きな影響を受けることは、想像に難くありません。今年の栄養不良の子どもに関する数値はかなり高く、緊急の対策がとられなければ、何千人もの子どもたちが命を落とす危険に晒されます」と述べました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1901/resize/d5176-1901-71ff8649c4494b17ce8c-1.jpg ]

3期連続の雨不足とソマリア各地で続く紛争の影響が相まって、人口の4分の1が緊急の食料支援を必要としています。すぐに支援の規模を拡大しなければ、都市部や農村部の貧困層や避難民の人道状況は、6月までにさらに悪化することが予想されます。

特に牧畜を営む人々への影響は深刻です。紛争と気候変動によってすでに避難民となっている290万人に加え、危機的な水不足によって、多くの家族が人と家畜に必要な水を求めて、都市や都市近郊の中心部への移住を余儀なくされています。昨年11月以降、最も被害が大きかった地域の一部では、水の価格は72%も上昇しました。

昨年7月以降、政府や他のパートナーによる大規模な人道支援によって、危機の程度はかなり緩和されたものの、次の雨季(4月〜6月)にも多くの降雨は見込めないことが予測されており、食料・栄養事情は悪化する可能性が高いとされています。

ユニセフは、重度の急性栄養不良の子どもたちのためのすぐに食べられる治療食(Ready-to-Use Therapeutic Foods)10万4,000箱を調達するため、3月末までに700万米ドルの緊急の資金支援を呼びかけています。供給が途絶えてしまった場合、6月以降に治療食の深刻な不足が生じ、10万人以上の子どもたちの命が危険にさらされかねません。

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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