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公益財団法人日本ユニセフ協会

インドネシア:2万5,000人以上がCOVID-19で養育者失う〜長期的な保護と家庭的ケアの取り組み強化【プレスリリース】

(PR TIMES) 2021年10月01日(金)17時15分配信 PR TIMES


[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1815/resize/d5176-1815-1e922cc878a8655bac75-0.jpg ]

【2021年9月30日 ジャカルタ(インドネシア) 発】

ユニセフ(国連児童基金)とインドネシアの女性のエンパワーメントと児童保護省(MoWECP)が行った全国的なマッピングによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが始まって以来、同国では2万5,430人の子どもが、片方または両方の養育者を失っています。

このマッピングでは、こうした子どもの過半数(57%)が男性の養育者を失い、3分の1以上(37%)が女性の養育者を失い、約5%が両方の養育者を失っていることがわかりました。現在、多くは女性の養育者が世話をしており、一部の子どもたちは親戚に世話されていますが、114人の子どもたちには、そばにいて世話をしてくれるおとなはいない状態です。

片方または両方の養育者を失うと、子どもたちの栄養、成長、発達に影響が及び、特に低所得の家庭の幼い子どもたちはネグレクトや暴力、搾取に遭うリスクが高まります。孤児となったり養育者を失ったりした子どもたちは、しばしば貧困や施設収容など厳しい状況に直面します。

また、残された一方の養育者や代わりに養育を引き受けた人々は、経済的・精神的な負担を強いられ、そのために女性や10代の女の子たちが学校を辞めるリスクが高まることもあります。

[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1815/resize/d5176-1815-ba0ea4c9276f37a8066c-1.jpg ]

ユニセフ、MoWECPおよびパートナーは、引き続きインドネシアにおいてCOVID-19が原因で孤児となった子どもたちを見つけ、そうした子どもたちや養育者をメンタルヘルスや心理社会的支援につなげるとともに、子どもたちが家庭的なケアを受け続けられるように取り組みを強化しています。

ユニセフ・インドネシア事務所代表のデボラ・コミニは、「COVID-19による孤児の数は、この1年半で急激に増加していますが、これは短期的な問題ではありません。今だけでなく、これから先も、孤児となった子どもたちを適切に保護していかなければなりません」と述べました。

COVID-19が原因で孤児となった子どもたちや、すでに施設で暮らす子どもたちを守るためには、以下のような長期的かつ協調的な取り組みが必要です。

COVID-19によって親や養育者を失った子どもを発見し、特定する取り組みを継続すること

家族の役割を強化し、子どもたちが家庭的なケアを受け続けられるようにするとともに、社会的養護の対象を拡大し、COVID-19によって養育者を失った子どもをケアする家族、特に弱い立場の女性や女の子が学校に通い続けられるようにすること

子どもが安全で保護された環境でケアされ、必要なサービスを利用できるようにするため、子どもの福祉とケアに関する定期的なモニタリングを実施すること

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/



プレスリリース提供:PR TIMES

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