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公益財団法人日本ユニセフ協会

エチオピア北部:子ども含む民間人への襲撃に強い危機感【プレスリリース】

(PR TIMES) 2021年08月10日(火)18時15分配信 PR TIMES

地域では栄養危機悪化、人道的停戦を


[画像: https://prtimes.jp/i/5176/1781/resize/d5176-1781-bbeb00efdfa7b2738281-0.jpg ]

【2021年8月9日 ニューヨーク 発】

エチオピア北部のアファール州で子どもを含む数百人の民間人が殺害されたとの報道を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは下記の声明を発表しました。

* * *

8月5日(木)、アファール州の保健施設や学校に避難していた家族が襲撃され、100人以上の子どもを含む200人以上が殺害されたとの報告を受け、ユニセフは強い危機感を募らせています。また、すでに緊急レベルの栄養不良と食料不安が発生している地域で、重要な食料供給が止まったとも報告されています。

アファール州をはじめとするティグライ州に隣接する地域での戦闘の激化は、子どもたちに悲惨な状況をもたらしています。これはティグライ州での数カ月にわたる武力衝突の結果であり、少なくとも16万人の子どもを含む約40万人が飢饉のような状況に置かれています。ティグライ州と隣接するアファール州、アムハラ州では、400万人が危機または緊急レベルの食料不安に陥っています。また、すでに家を追われていた200万人に加え、今回の戦闘によって新たに10万人以上が避難を余儀なくされました。

ユニセフは、ティグライ州では今後12カ月間で命に関わる栄養不良に陥る子どもの数が10倍になると推計しています。子どもたちや地域社会の命に関わる保健サービスやその他のサービスが広範囲にわたって組織的に破壊されていく中で、食料安全保障と栄養の危機は起こっています。ユニセフは、地域当局や人道支援パートナーと協力して、エチオピア北部に緊急支援物資や移動式の保健・栄養チームを展開し、緊急支援を行っています。

エチオピア北部に広がる人道的大惨事は、武力衝突によって悪化しており、当事者によってのみ解決することができます。ユニセフは、すべての紛争当事者に対し、戦闘を終わらせ、直ちに人道的停戦を実施することを求めます。何よりも、子どもたちを危険から守るために全力を尽くすことをすべての当事者に求めます。

* * *

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。 https://www.unicef.or.jp/
※ ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます
※ ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国33の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

プレスリリース提供:PR TIMES

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