プレスリリース
『このミス』大賞受賞、2021年より発売の「元彼の遺言状」シリーズ早くも累計100万部突破!
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株式会社宝島社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:蓮見清一)が主催する第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作『元彼の遺言状』の続編『倒産続きの彼女』の文庫版を10月6日(木)に発売します。同書の発売をもって、「元彼の遺言状」シリーズは累計100万部を突破します。 著者の新川帆立氏は『元彼の遺言状』で2021年1月にデビュー。同書刊行後、テレビ、新聞、雑誌、WEBニュースなど多数のメディアで取り上げられ、2022年4月には綾瀬はるかさん主演、大泉洋さん共演で連続ドラマ化されるなど大変話題になりました。 『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・ 作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞です。『このミステリーがすごい!』大賞は、これからも新しい作家・作品を発掘・育成し、業界の活性化に努めてまいります。
「元彼の遺言状」シリーズ ベストセラーの理由とは?
1.『このミス』大賞受賞の理由にもなった魅力的なキャラクター造形
『このミステリーがすごい!』大賞選考時、「強烈にキャラの立った女性弁護士もの」 「とにかく主人公の人物造形に魅了されました」「人間関係もよく練り込まれていると思った」と各選考委員がキャラクター造形を絶賛!周りに忖度せず我が道を突き進む強い女性・剣持麗子や、ぶりっ子に見えて実は芯の強い2作目のヒロイン・美馬玉子など、強く優しい女性たちが読者から支持されています。
2.法律に詳しくなくても楽しめる!企業法務弁護士が活躍
弁護士といえば法廷が舞台。本シリーズはそんなイメージを覆す、企業法務弁護士たちが活躍します。物語の事件にも大企業から中小企業まで、様々な企業で働く人が絡み合い、経済ミステリーとしての楽しさも特徴です。
3.ポトラッチ、醜いアヒルの子定理…知識が自然に残る読後感
『元彼の遺言状』には文化人類学の「ポトラッチ」、『倒産続きの彼女』には理論物理学の「醜いアヒルの子の定理」など、示唆に富んだストーリーも特徴。ストーリーの面白さはもちろん、これまで知らなかった学びが残る読後感も新川作品の魅力です。
新川帆立プロフィール
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。 東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。他の著書に『剣持麗子のワンナイト推理』(以上、宝島社)、『競争の番人』(講談社)、『先祖探偵』 (角川春樹事務所)などがある。
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デビューが決まったときに、次の目標は「累計100万部突破」と決めていたので、とても嬉しいです。
『倒産続きの彼女』は、人を殺すミステリーはよくありますが、法人(会社)を殺すことはできるだろうか?と考えた結果、会社が死ぬ(=倒産)の局面を題材にとろうと思いました。本作執筆時は執筆経験が浅かったため、果たしてシリーズ2作目を書き上げることはできるのだろうかと不安で、今回文庫化にあたって2作目を読み返した際にも、当時のプレッシャーを思い出して胃がきりきりしました。
本シリーズは働く女性の群像劇であり、一風変わったミステリーでもあります。著者の筆力向上に伴い、しり上がりに面白くなっていく予定ですので、ついてきてくださると嬉しいです。
強く優しいヒロインを描きたい―― 新川帆立が『倒産続きの彼女』に込めた思い
■新ヒロイン・玉子の誕生背景と「醜いアヒルの子の定理」
『元彼の遺言状』の刊行後、有難いことに「続編を読みたい」というお声を多く頂き、お話を考え始めました。新ヒロインの人物造形を考えている際に「もっと人に頼る感じの子を出したら」という意見を複数の方から頂きました。エンタメの手法としては正しい意見だと思いつつも、内心引っかかりを覚えました。それがきっかけで、むしろ私は「女性がひとりで生きていってもいい」ということを伝えたいのだなと気づき、今回のお話の軸にしました。
強く優しいヒロインを描きたいというのは前作から共通しています。前作では「女性弁護士」という属性だけを見て、著者と主人公を同一視するレビューなども拝読しました。当然ながら女性弁護士といっても色々な人がいます。前作と異なるタイプの女性弁護士を描くことで、一定の属性でテンプレート的に人を見る見方にNOを突きつけたい思いもありました。
また、「醜いアヒルの子の定理」というものを作中で紹介しています。テーマと呼べるほどのものではありませんが、劣等感が強い玉子の思考を解きほぐす一要素です。多様性が叫ばれる時代に、そもそも多様性とは何かを考えさせる定理なので、個人的にも面白いと思っています。
■結婚や家庭を理由に自分のキャリアに限界を設定するのはもったいない
私も婚活をしたことがあるので焦る玉子の気持ちは分かります。学歴や年収が高いことが理由で結婚相談所への入会を断られた経験もあり、キャリア女性ならではの婚活の難しさも感じました。他方で、結婚や家庭を理由に自分のキャリアに限界を設定するのはもったいないし、本当はもっとうまい折り合いのつけ方があるのではないかとも思います。同じような悩みを抱える方がいるのではないかと思って、玉子の悩みについて丁寧に描きました。
『元彼の遺言状』あらすじ
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「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。 学生時代に彼と3カ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家が主催する 「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げ ようと奔走する。他方で、彼女は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、軽井沢を訪れて手続きを 行ったその晩、くだんの遺言状が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害されてしまう……。
『元彼の遺言状』(宝島社文庫)
発売日:2021年10月6日/定価:750円(税込)
『倒産続きの彼女』あらすじ
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山田川村・津々井法律事務所に勤める美馬玉子。地方出身で、懸命な努力をして弁護士になった玉子は、容姿端麗、首都圏出身で恵 まれた家庭環境で育った一年先輩の剣持麗子に苦手意識を持ちながらも、ボス弁護士・津々井の差配で麗子とコンビを組むことになってしまう。クライアントである倒産の危機に瀕する老舗のアパレル会社・ゴーラム商会を救うため、二人は会社を倒産に導く女と噂される 経理課の近藤まりあの身辺調査を行うことになった。ブランド品に身を包み、身の丈に合わない生活をSNSに投稿している近藤は、会社の金を横領しているのではないか? しかしその手口とは? ところが調査を進めるなか、ゴーラム商会の「首切り部屋」と呼ばれる小部屋で死体が発見され……。
『倒産続きの彼女』(宝島社文庫)
発売日:2022年10月6日/定価:750円(税込)
『剣持麗子のワンナイト推理』あらすじ
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森川栄治が残した遺言状の騒動に巻き込まれ、亡くなった村山弁護士のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。都内の 大手法律事務所で忙しく働く麗子は、業務の合間(主に深夜)にクライアントからの相談に乗る羽目になり……。次々に舞い込む難題を、 麗子は朝までにどう解決する?
『剣持麗子のワンナイト推理』
発売日:2022年4月8日
定価:1540円(税込)
『このミステリーがすごい!』大賞とは?
ミステリー&エンターテインメントブックガイド『このミステリーがすごい!』を発行する宝島社が、新時代の新しいミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設した新人賞。大賞賞金は文学賞最高額である1200万円。受賞作はすべて書籍化。第153回直木賞を受賞した東山彰良氏や、累計1080万部突破の『チーム・バチスタの栄光』シリーズの海堂尊氏などの作家を輩出している。受賞作品からは多数のベストセラーが生まれ、『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』(梶永正史・2016年テレビドラマ化)、『一千兆円の身代金』(八木圭一・2015年 テレビドラマ化)、『がん消滅の罠 完全寛解の謎』(岩木一麻・2018年テレビドラマ化)など、映像化作品も多数世に送り出している。また、受賞には及ばなかったものの、将来性を感じる作品を「隠し玉」として他の受賞作と同様に書籍化しており、「スマホを落としただけなのに」シリーズ(志駕晃・2018年、2020年映画化)などの話題作も生み出している。
プレスリリース提供:PR TIMES