プレスリリース
重要文化財の「冬木小袖」を中心に東博所蔵のきものを3DCGで着用再現 期間限定で、きもの着用来場で鑑賞料無料キャンペーンも実施
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:大美 慶昌、以下 文化財活用センター)とTOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、江戸時代を代表する絵師・尾形光琳の直筆の重要文化財「小袖 白綾地秋草模様(通称:冬木小袖[ふゆきこそで]、以下:冬木小袖)」のデジタルアーカイブを行い、その魅力を伝えるVR作品『冬木小袖 光琳が描いたきもの』を製作しました。2023年10月4日(水)から12月24日(日)まで東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で初公開します。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=QgHMmT0DGj0 ]
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1239/33034-1239-22cb3a224feb546b07da7b4280a1a6ed-1000x434.jpg ]
今回、東京国立博物館所蔵の重要文化財「冬木小袖」の修理が行われるにあたって、修理前・修理後それぞれにおいて、きものの糸1本1本まで見える超高精細デジタルアーカイブを実施しました。取得したデジタルデータを活用しVRで再現、尾形光琳が描いた繊細な筆致をつぶさに鑑賞することを可能にしました。
本VR作品中には、「冬木小袖」の修理の様子を取材した映像や、「冬木小袖」も含めた東京国立博物館所蔵の小袖の名品7件を江戸時代当時の人物が着用した様子の再現CG等が登場。それらを通して、現代のきものの原型である小袖への理解を深め、その魅力を伝えます。
2023年10月3日(火)〜12月3日(日)の期間には、同館の総合文化展(本館10室)で、「冬木小袖」が修理後初めて展示されます。同期間中は、展示室とシアターを併せて鑑賞することで、尾形光琳直筆のきものとして非常に貴重な「冬木小袖」の魅力を、リアルとデジタルのどちらも楽しむことができます。
また、2023年11月1日(水)から、本VR作品をシアター公式のニコニコチャンネルで配信し、場所や時間を問わずに「冬木小袖」の魅力に触れる機会を提供します。さらに、2023年11月8日(水)から11月19日(日)の期間、きものを着て来場するとシアター鑑賞料が無料になる、「きもの着用でVR鑑賞料無料キャンペーン」を実施します。
■「冬木小袖」について
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1239/33034-1239-073042638b3b95edbdd929d30b442cc1-750x1000.png ]
正式名称は重要文化財「小袖 白綾地秋草模様」(江戸時代・18世紀)。江戸時代に活躍し琳派の語源としても知られる絵師・尾形光琳(1658-1716)が、寄宿した江戸・深川の材木商、冬木屋の夫人のために描いたといわれるため、〈冬木小袖〉という名称で親しまれています。白い絹地に、藍や墨などで菊、萩、桔梗、芒(すすき)といった秋草が描かれています。
経年などによる劣化に加え、旧修理によって絵柄の鑑賞が損なわれる状態にあったため、2020年に東京国立博物館と文化財活用センターが共同で修理プロジェクトを立ち上げ、集められた寄附により、本格修理が実現しました。
■ VR作品『冬木小袖 光琳が描いたきもの』について
・「冬木小袖」の高精細VRを鑑賞
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1239/33034-1239-1947605a62c08f0b490bb2e0dc8189ad-1000x563.png ]
重要文化財「冬木小袖」を4億画素の高精細撮影データを用いて再現したVRデータを使い、その見所を鑑賞します。尾形光琳直筆の秋草模様に迫り、その筆致や淡く繊細な色彩を大画面に映し出します。
・「冬木小袖」誕生と再生のストーリーを紹介
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1239/33034-1239-04c1333acf16dbe4f31ea6adefae8b66-1000x563.png ]
約2年3ケ月にわたって行われた本格修理の取材映像やイラストなどを通して、「冬木小袖」がどのように生まれ、また修理プロジェクトでどのように蘇ったのか、その歩みを紹介します。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/33034/1239/33034-1239-8d224720122bf764dc8a00afd9353aa9-1000x407.png ]
・江戸時代の小袖を着用した人物を再現
江戸時代前期の人々は小袖をどのように着こなしていたのか、「冬木小袖」を含む東京国立博物館所蔵の小袖7件で再現します。普段は文化財の保護のため、着用の再現が難しく平面的に展示されている小袖が、VR作品の中でCGキャラクターに着用されることで、実際に着用されたときにどのように見えるかを鑑賞することができます。
■「きもの着用でVR鑑賞料無料キャンペーン」について
2023年11月8日(水)〜11月19日(日)の期間中、きものを着用して来場するとシアターの鑑賞料が無料になるキャンペーンを実施します(別途、博物館入館料が必要です)。現代まで長く続く日本文化であるきものを着ながら、その源流である小袖の魅力に触れる機会を提供します。広くきものに親しむ人に本キャンペーンを楽しんでもらえるよう、きものだけでなく、浴衣や、洋装と和装を組み合わせるコーディネートなど幅広い服装を無料の対象とします。
■ 『冬木小袖 光琳が描いたきもの』上演案内
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1239_1_8f7d318ea2ed9c1a47e90ad4a8eb82e0.jpg ]
■VR作品『冬木小袖 光琳が描いたきもの』ニコニコチャンネル映像配信について
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33034/table/1239_2_4172cfbdf5ba9e483f8a9b53b0057c35.jpg ]
■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターウェブサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/
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以 上
プレスリリース提供:PR TIMES