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株式会社エイチ・アイ・エス

HIS年末年始 海外旅行予約動向

(PR TIMES) 2023年11月28日(火)14時15分配信 PR TIMES

前年同期比263.8%と大幅に増加、上位はアジアとビーチが占める

 株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区 以下、HIS)は、今年の年末年始(2023年12月23日〜2024年1月3日出発)の海外旅行予約状況から、旅行動向について下記のとおりにまとめました。
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【調査方法】
調査日:2023年11月15日
調査対象:HISにて対象出発日(2023年12月23日〜2024年1月3日)の旅行をお申込みの方
対象商品:HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(宿泊のみは除く)
※順位は調査日時点でのキャンセル数などを省いた予約人数から算出

市場環境
 新型コロナウイルスがもたらす直接的な経済への影響はなくなったものの、世界的な高インフレによる生活費上昇は沈静化しておりません。また、ウクライナ侵攻の長期化とイスラエルでの武力衝突などの地政学リスクは、今後も各国の経済への影響が考えられ、依然として社会不安が残ります。また、原油価格高騰への影響により燃油サーチャージの上昇にもつながり、円安進行とあいまって2023年12月以降の海外航空券の発券は大幅に値上がりすることが発表されております。
 なお、殆どの国で新型コロナウイルスに係る入国条件は撤廃され、コロナ前同様にご旅行いただける環境になっております。

HIS年末年始 海外旅行 予約者数ランキング
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サマリー
1.前年同期比263.8%と、昨年より大幅に増加するものの、2019年同期比では5割と回復は弱含み。
2.平均単価は前年同期比98.0%の192,700円。復便が進むも運賃水準は高止まり傾向。
3.出国ピークは2023年12月29日、帰国ピークは2024年1月3日。

コロナ前から二桁増加している韓国旅行
 海外旅行予約者数全体では前年同期比で263.8%と、昨年に引き続き大幅に増加しているものの、コロナ前の2019年比では5割となっております。昨年は2019年同期比で2割程度であったため、この1年で約3割以上改善しました。旅行先ごとに回復具合は大きく差が出ており、韓国、オーストラリアのケアンズ、香港、トルコ、サイパンなどは2019年同期比を上回る予約者数となっております。特に市場の大きい韓国においては、ソウルが2019年同期比で113.7%、プサンが同145.6%と二桁の増加をしております。背景には、2019年は日韓関係の冷え込みがあり相互交流が停滞していたことや、韓国からの訪日需要の増加を受け、地方空港を含めた復便・増便がされたことによる座席供給数の増加と、最寄り空港から行きやすくなった環境の改善が考えられます。
 平均単価は192,700円で前年同期比のほぼ同水準(98.0%)となっております。2019年同期比では112.2%となっており、復便が進むも燃油サーチャージの高騰などにより高止まり傾向にあります。

台北の需要回復と存在感高まるLCC就航都市
 2位には台北が大きく順位を上げてランクインしております。昨年時点の台湾は、1日の入境者数に15万人の上限を設けており、隔離検疫は廃止となったものの7日間の自主防疫が必要でありました。制限下ではレジャー目的での渡航は少なく、構成比でみると約9割が航空券手配となっておりましたが、今年は航空券手配が65.7%、ツアー手配が34.3%と、2019年とほぼ同水準(参考:2019年航空券手配59.5%、ツアー手配40.5%)にまで戻っており、水際対策撤廃により台北へのレジャー需要の回復が見受けられます。
 8位のセブ島、9位のケアンズが昨年から大きく順位を上げております。それぞれ、LCCが就航する中距離路線のビーチリゾートという共通点がございます。燃油サーチャージが高騰する今、燃油サーチャージのかからない(一部除く)LCCの需要は高くなっております。食事や座席指定、預け荷物など必要なサービスは有料で追加し、効率化・簡略化することにより運航コストを抑えて提供しているLCCは、多様化するニーズや価値観とも相まって新たな選択肢として、旅行者にとっても有効に捉えられていると考えております。

HIS年末年始 海外旅行 出発日ランキング
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HIS年末年始 海外旅行 帰国日ランキング
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 平均旅行日数は6.3日間で前年同水準。出国ピークは2023年12月29日、帰国ピークは2024年1月3日となっております。一般的には6連休(2023年12月29日〜2024年1月3日)となる企業が多いですが、1月第2月曜が「成人の日」の祝日となるため、ピークを避け、帰国日を1月9日までずらすといった傾向もみられました。

<まとめ>
 今年は5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、感染対策の考え方や対応が大きく変化した年でした。コロナ禍期間中に見送られていたイベントなども再開し、この半年ですでに通常の生活様式に戻ってきております。旅行業界においても、出入国に係る陰性証明書提出などの水際対策が撤廃され、ネックとなっていた国際線航空座席供給数も回復してきております。また、コロナを経て、世界各地でオーバーツーリズム対策や持続可能な観光(サステナブルツーリズム)など、旅の価値観にも注目が集まっております。旅行者が一方的に旅行先のコンテンツを消費するのではなく、その土地の暮らしに敬意を払うことができるよう、現地に住む方、自然、文化などを大切にし、相互に良い影響を与え、全ての関係者一人ひとりが各々の意識や行動に責任を持つことにつながるよう、持続可能な観光の実現のための取組みに注力していきたいと考えております。

HIS年末年始特集 https://www.his-j.com/season/newyear/
コロナ前の参考データ:2019年〜2020年 年末年始ランキング https://www.his.co.jp/news/7490.html
1位ホノルル、2位台北、3位グアム、4位ソウル、5位バンコク、
6位シンガポール、7位上海、8位セブ島、9位バリ島、10位ダナン

データ使用について:出典元として「HIS年末年始 海外旅行予約動向」を記載ください



プレスリリース提供:PR TIMES

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