プレスリリース
朝井リョウさんの新たな代表作から伊与原新さんの本屋大賞ノミネート作まで、話題作が続々! 新潮文庫6月新刊の超充実ラインナップをご紹介します!!
株式会社新潮社は5月29日、新潮文庫の新刊を発売します(地域によって異なる場合があります)。全国の書店、各ネット書店にてご予約を受付しています。以下、ラインナップをご紹介いたします。
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朝井リョウ『正欲』
自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな――。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがそのがりは、”多様性を尊重する時代“にとって、ひどく不都合なものだった。読む前の自分には戻れない、気迫の長編小説。
https://www.shinchosha.co.jp/book/126933/
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伊与原新『八月に銀の雪』
憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤……。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい――地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。
https://www.shinchosha.co.jp/book/120763/
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梨木香歩『やがて満ちてくる光の』
作家として、旅行者として、そして生活者として日々を送るなかで、感じ、考えてきたことーー。読書に没頭していた子ども時代。日本や異国を旅して見た忘れがたい風景。物語を創作するうえでの覚悟。鳥や木々など自然と向き合う喜び。未来を危惧する視点と、透徹した死生観。職業として文章を書き始めた初期の頃から近年までの作品を集めた、その時々の著者の思いが鮮やかに立ちのぼるエッセイ集。
https://www.shinchosha.co.jp/book/125346/
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織守きょうや『リーガルーキーズ!―半熟法律家の事件簿―』
法律のプロである弁護士や検事や裁判官……になる一歩手前の「法律家の卵」、それが司法修習生。初々しい新人たちがそれぞれの熱い想いを胸に過ごす、一年間の研修の日々。理想と現実の狭間で葛藤し、恋と青春の苦悩を乗り越え、さまざまな謎を解き明かしながら成長してゆく。さあ明日から法律家デビュー! 元弁護士の著者による爽快なリーガル青春ミステリ。『朝焼けにファンファーレ』改題。
https://www.shinchosha.co.jp/book/104581/
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三好昌子『室町妖異伝 あやかしの絵師奇譚』
妻を救うため、絵師は〈京の闇に踏み込んだ――。 異界が見える絵師土佐光信は、都の空に不気味なひび割れを見た。そんな折、妻が囚われの身に。光信は心優しき友箕面忠時や、不思議な女〈つづれ〉の力を得て、見えざる戦いに挑んでいく。幽鬼が群れ、地上に慟哭が満ちた時、謎の神獣が姿を現した。瓦解に瀕した都を守るため、光信が取った命がけの最終手段とは……。感動を呼ぶ傑作。
https://www.shinchosha.co.jp/book/103862/
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はらだみずき『やがて訪れる春のために』
入院中の祖母から、庭の様子を見てきてほしいと頼まれた村上真芽。彼女が目にしたのは、荒涼とした景色だった。花が咲き誇った庭に、しっかり者の祖母に、いったい何が起きたのか? 庭を復活させようとする真芽は、怪しげな隣人や家の売却計画など様々な困難に直面するが、幼なじみたちの力を借りながら奮闘する。バラ、クレマチス、ミントなど植物が彩る庭を舞台に描く、あなたのための物語。
https://www.shinchosha.co.jp/book/121382/
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村上春樹『村上T―僕の愛したTシャツたち―』
本や雑誌、LPレコードやちびた鉛筆など、亀を助けてしまう浦島太郎みたいに、つい色んなものを集めてしまう村上さん。なかでも偏愛してきたのは、そうTシャツ。安くてイージーで、ちょっと反抗的なワルの気分も味わえる村上的コレクションをお披露目。カレッジものから定番のバンドT、謎だらけのメッセージものまで。いつまでもTシャツの似合う大人でありたい人のためのファン・ブック。
https://www.shinchosha.co.jp/book/100177/
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ロス・トーマス『愚者の街〔上〕』(訳:松本剛史)
「街をひとつ腐らせてほしい」諜報員としての任務の過程で何者かの策略により投獄され失職したダイに持ち込まれたのは、不正と暴力で腐敗した街の再生計画。1937年の上海爆撃で父親を失うも、娼館のロシア人女性に拾われ生きのびてきた。度重なる不運から心に虚無を抱えるダイは、この無謀な計略に身を投じる――。二度のMWA賞に輝く犯罪小説の巨匠が描く、暴力と騙りの重厚なる狂騒曲。
https://www.shinchosha.co.jp/book/240311/
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ロス・トーマス『愚者の街〔下〕』(訳:松本剛史)
元悪徳警官、元娼婦に、元秘密諜報員。街を丸ごと腐らせる計画を託されたダイたちは、賭博や買春を黙認し賄賂を受け取る警察や風紀犯罪取締班の不正を訴え、スワンカートンの要人たちを次々に排斥していく。弱体化した街には各地のマフィアが群がり、かくして悪党どもの凄惨な共食いがはじまる――。予測不能な展開に一癖も二癖もある輩たち。濃密なる悪の神話”も、ついにクライマックス!
https://www.shinchosha.co.jp/book/240312/
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喜友名トト『余命1日の僕が、君に紡ぐ物語』(新潮文庫nex)
おれの記憶は一日しかもたない――。ある朝、小説家の岸本アキラは、自分の書いた文章から衝撃的な事実を知る。事故で前向性健忘を患ったため、昨日の出来事をすべて忘却してしまうのだ。記憶の死は、小説家の死に等しい。絶望の中、彼は一人の女性・翼(つばさ)と出会い、希望を求め、再び小説を書き始めるが……。これは、けして明日(きみ)を諦めない物語。『僕は僕の書いた小説を知らない』改題。
https://www.shinchosha.co.jp/book/180264/
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