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JCB、IDEMIAとSoft SpaceとCBDC向け決済ソリューションの実証実験「JCBDC(TM)」の第2フェーズプロジェクトを開始

(PR TIMES) 2023年12月09日(土)11時40分配信 PR TIMES

〜オフライン環境下のCBDC送金(P2P送金)取引を可能に〜

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役兼執行役員社長:二重 孝好、 以下 JCB)は、アイデンティティ技術の世界的リーダー企業の一つであるIDEMIA(本社:フランス パリ、グループPresident & CEO Pierre Barrial/日本法人:アイデミア・ジャパン株式会社、本社:東京都 渋谷区、代表取締役 :根津 伸欣)、グローバルに決済ソリューションサービスを提供するマレーシアのフィンテック企業Soft Space Sdn. Bhd. (本社:クアラルンプール、CEO Joel Tay、以下 Soft Space)と提携し、中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency、以下 CBDC)向け決済リューションの実証実験「JCBDC(※)」第2フェーズプロジェクトを開始しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11361/890/11361-890-0c9afb387e0b4f9f69a6597fa72eaec4-674x89.png ]

※JCBDCはJCBによる造語で、「Japan CBDC」(日本のCBDC)と「JCB Digital Coin / Currency」(JCBによるデジタル通貨向けソリューション)を表しております。

背景・実施内容


現在、世界各国にてCBDCに関する検討や実装が進みつつあり、日本でも、日本銀行がCBDCの検討および実証実験等を行っております。
JCBでも2022年10月、IDEMIA・Soft Spaceとの協業により、CBDC向け決済ソリューションの実証実験「JCBDC」プロジェクトを開始し、JCBの提供するタッチ決済インフラの活用、CBDC向けのカード形状インターフェイスの提供、疑似的なCBDC取扱環境を構築し、2023年3月までの実証を行いました。

ここ数年において、世界各国におけるCBDCの議論は一層活発化してきているものの、社会的実装に至るまでにはまだまだ多くの課題(セキュリティ、スケーラビリティ、利便性など)を残した状態にあります。
それらの状況を踏まえ、JCBはこの度、引き続きIDEMIA・Soft Spaceと協力し、実証実験「JCBDC」第2フェーズプロジェクトを実施することといたしました。

今回開発・実証する決済ソリューション


今回プロジェクトでは、オフライン環境下におけるCBDC送金(オフラインP2P送金)を主要テーマとしつつ、その実現に向けて、JCBが保有するタッチ決済インフラ等(EMV(R)ベースの技術仕様、セキュアエレメントが内蔵されたタッチ決済搭載カード、NFC技術を用いたスマートフォン連携)の活用、ならびに、協業パートナーが提供する先端テクノロジーの活用により、新たなソリューションの開発および実証を進めて参ります。

JCBDC フェーズ2では、以下2パターンでの開発・検証を進めて参ります。

1. オフライン環境下における、スマートフォンを媒介にしたカード間での送金
2. オフライン環境下における、スマートフォン間での送金

1. オフライン環境下における、スマートフォンを媒介にしたカード間での送金
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11361/890/11361-890-82b5de09f6bf523427658cbf10ff4af0-819x370.png ]

オフライン環境下において、送金者がタッチ決済搭載カードを、スマートフォンにタップ。さらに受取者のタッチ決済搭載カードを同じスマートフォンにタップ。送金者のタッチ決済搭載カードから受取者のタッチ決済カードへバリューを移転(送金)
スマートフォンがオンライン接続したタイミングで、スマートフォンからクラウド上の検証用台帳システムへの同期・連携を実施。

2. オフライン環境下における、スマートフォン間での送金
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/11361/890/11361-890-77132dcf4917b9d906cca49c041ff26f-612x397.png ]

オフライン環境下において、送金者のスマートフォンを、受取者のスマートフォンにタップ。
NFC通信により、スマートフォン間のバリュー移転(送金)を実行。
スマートフォンがオンライン接続したタイミングで、スマートフォンからからクラウド上の検証用台帳システムへの同期・連携を実施。

JCBとIDEMIA、Soft Spaceは、共同で実証システムの構築を行い、2024年初よりパイロット実証を行う予定です。

JCBは、これらのプロジェクトを通じて、今後登場が見込まれるCBDCが、利用者・取扱店舗双方にとって負荷なく、安全・安心にご利用いただけることを目指し、課題解消に向けた取り組みを行って参ります。

IDEMIAについて


IDEMIAは、拡張アイデンティティの世界的リーダー企業の一つです。市民や消費者が日常生活における重要な活動(支払い、インターネット接続、旅行など)を、物理的な空間やデジタルな空間で行うことができる信頼できる環境の提供に努めています。IDEMIA は、今日の世界では、アイデンティティを保護することが極めて重要な使命と考えており、プライバシーと信頼を確保し、安全で認証された検証可能な取引を保証する拡張アイデンティティを支持することで、アイデンティティについて、考え方、生産、使用、保護の方法を再構築しています。
IDEMIA は、金融、通信、アイデンティティ、公共セキュリティ、IoT 分野の国際的な顧客に拡張アイデンティティを提供しています。世界中に15,000 人近くの従業員を擁するIDEMIA は、180 カ国のクライアントにサービスを提供しています。

Soft Spaceについて


2012年に設立されたSoft Spaceは、マレーシアのクアラルンプールに本社を置くグローバルなフィンテック企業です。金融業界の複雑な構造を簡素化するソリューションを生み出し、23ヶ国で50以上の金融機関で導入されています。
また、Soft Spaceはマレーシアデジタルエコノミー公社(MDEC)が将来性の高いフィンテック企業を対象に実施している支援プログラムを受けました。2018年にはイギリスのファイナンシャルタイムズ紙が選定するアジア太平洋地域の高成長企業1,000のうち66位に位置づけられ、2020年にはInternational Data Corporationが選定する急成長企業のひとつとして認められています。2022年1月には、JCBと資本業務提携を開始しました。

 JCB は、「おもてなしの心」「きめ細かな心づかい」でお客様一人ひとりのご期待に応えていきます。そして「便利だ」「頼れる」「持っていてよかった」と思っていただける、お客様にとっての世界にひとつをめざし続けます。

PDF版プレスリリースはこちら
https://prtimes.jp/a/?f=d11361-890-12bfb90fb5666fb8669f1c46f389049b.pdf



プレスリリース提供:PR TIMES

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