プレスリリース
―LNGバリューチェーンの低炭素化に寄与―
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(以下、「JOGMEC」)とインドネシア国営石油会社PT Pertamina (Persero) (以下、「プルタミナ」)、およびプルタミナ関係企業であるPT Pertamina EP(以下、「PEP」)、JOB PERTAMINA - MEDCO E&P TOMORI SULAWESI(以下、「JOB Tomori」)は、2024年8月21日にジャカルタで開催されたアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)閣僚会合サイドイベントにて、インドネシアの天然ガス生産施設におけるメタン排出量の測定・定量化に関する協力の推進を目的とした共同研究契約(JSA)を締結しました。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12624/806/12624-806-5a0435cb478db74f674fd7f417a15bd1-2566x1084.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)閣僚会合サイドイベントにて行われたJSA交換式の様子(左から Atep Salyadi Dariah Saputra, Director of Strategic, Portfolio and New Venture, Pertamina、 森裕之JOGMECエネルギー事業本部長、齋藤健 経済産業大臣、Mr. Rosan Perkasa Roeslani, Minister of Investment, Republic of Indonesia and Mr. Andry Sehang, General Manager, JOB Tomori)
メタンは二酸化炭素の28倍程度の温室効果があり、天然ガス生産施設からのメタン漏洩を減らすことはLNGバリューチェーンにおける低炭素化に寄与することが期待されることから、JOGMECはメタン排出量の測定や排出対策に取り組んでおります。
JOGMECはプルタミナと、2023年12月にインドネシアの天然ガス生産施設におけるメタン排出量の測定・定量化に関する協力の覚書(MOU)を締結しました。このMOUに基づき、インドネシア中央スラウェシ州のドンギ・マーティンドックガス田とJOBトモリガス田を事業対象として検討することから、この度JOGMEC、プルタミナに加え、PEP、JOB Tomoriの四者で、メタン排出量削減に向けた協力関係を推進するプロジェクトを実施するためのJSAを締結しました。本JSAの下、四者は天然ガス上流事業(注1)を対象としたメタン排出管理事業の計画策定と炭素集約度(注2)(Carbon Intensity)算定を行い、メタン排出管理手法の実装に取り組んでまいります。
本事業は日本政府が主導するアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)構想の一環で、アジア地域でのカーボンニュートラルに向けた各国の協力を示すものです。今般のAZEC閣僚会合では、ジャカルタにアジア・ゼロエミッションセンターを始動させ、プロジェクトの実施から政策協調のステージへと取組を強化することが確認されました。またJOGMECは、「ネットゼロに向けたLNGからのメタン排出削減のための連携(Coalition for LNG Emission Abatement toward Net-zero、以下「CLEAN」)」を関係国と進めており、本事業は、このCLEANの考えに基づき、インドネシアと共同で実施する案件となり、LNGバリューチェーンの低炭素化における重要な課題にJOGMEC、プルタミナ、PEP、JOB Tomoriが取り組むことを示すものです。
(注1)原油の探鉱・開発・生産までの原油の開発段階と、それ以降の精製・販売・輸送その他の段階の二つに大別することができるが、前者を石油業界では上流事業という。
(注2)単位当たりのエネルギー製造時等に発生する GHG排出量をCO2に換算した指標。
d12624-806-297d6e5341570fc25ef678f81860bc74.pdf
リリース本文
JOGMRCの公式サイトへ遷移します
プレスリリース提供:PR TIMES