プレスリリース
瀧内公美がひとり芝居に初挑戦、奥山和由が約30年ぶりに劇映画を監督。
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芥川賞作家・中村文則による短編小説「火」を原作とする映画『奇麗な、悪』が、2025年2月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開されることが決定しました。
「火」は、株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)より刊行中の『銃』(河出文庫)に収録。本作の映画化は2016年8月公開「火 hee」(監督・脚本・主演:桃井かおり)に続き2回目となります。
新たに公開が決定した『奇麗な、悪』では、主演・瀧内公美さんの卓抜した演技力によるひとり芝居、約30年ぶりに劇映画の監督を務める奥山和由さんの常識を覆す演出に、大きな期待が集まっています。
■映画『奇麗な、悪』
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(C)チームオクヤマ 2024
原作|中村文則 「火」(河出文庫『銃』収録) 出演|瀧内公美 脚本・監督|奥山和由
製作|チームオクヤマ よしもと総合ファンド シー・アンド・アール RON ナカチカ
プロデューサー|豊里泰宏 音楽|加藤万里奈 撮影監督|戸田義久 照明|中村晋平
録音|伊藤裕規 美術|部谷京子 編集|陳詩 音響効果|大塚智子
衣裳デザイン|ミハイル ギニス アオヤマ ヘアメイク|董氷 劇中絵画「真実」後藤又兵衛
制作協力|シンクイ 制作プロダクション|チームオクヤマ 配給|NAKACHIKA PICTURES
2024年|カラー|日本|78分| (C)2024 チームオクヤマ レイティング|G
公式サイト: http://kireina-aku.com
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X:@kireina_aku
Instagram :@kireina_aku2025
■中村文則さん、瀧内公美さん、奥山和由監督よりコメント到着!
映画は、小説よりもどこか「前」を向いている印象がある。
瀧内さんによる、奥に芯の見える主人公像もそうだった。
この映画はこのように完成したことで、「火」の主人公を救ったのかもしれない。
あらゆる文化が平均化していく中で、このような作品が日本映画にあることが、嬉しい。
――中村文則(原作)
2022年6月28日、とっても不思議な映画の企画が届きました。
ひとりの女性が延々と喋り続けている。果たしてこれは映画として成立するのか?
突飛な企画過ぎるけど、ひとり芝居の経験がない私は挑戦してみたいと思いました。
そしてこの女性はこれだけ喋り続けているけれど、このひとが“言わないこと”、“言えないこと”ってなんだろう? を探し続けることとなりました。奥山監督をはじめ、スタッフの皆さんと大勝負に出たこの作品をどう受け取ってくださるのか楽しみにしています。
――瀧内公美(主演)
20世紀を代表する映画監督、イングマール・ベルイマンは晩年「A SPIRITUAL MATTER」という女優の一人語りの脚本を仕上げ、映画化を熱望した。にも関わらず、あまりにも突飛なコンセプト故に出資者が見つからず実現出来なかった。
自分の才能はかの巨匠の足元にも遥かに及ばないが、最後にそのような映画を作りたいと思ったベルイマンの想いは相似形のものとして痛いほど理解できる。
幸運なことに自分は中村文則の魅惑的言葉と瀧内公美の演技力に恵まれ、実現出来た。さらに撮影監督の戸田義久さん、口笛奏者の加藤万里奈さん始め才能豊かなスタッフ方々が集まってくれた。本当に幸せな映画だと思う。
そして我が映画人生の最後にこのような我儘を許してくれた全ての方々に心底感謝している。
――奥山和由(監督・脚本)
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(C)2024 チームオクヤマ
■著者紹介
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中村文則(なかむら・ふみのり)
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。
04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選ばれる。14年David L. Goodis賞(米)、16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞、20年中日文化賞を受賞。
他の著書に『何もかも憂鬱な夜に』『去年の冬、きみと別れ』『教団X』『R帝国』『列』など。エッセイ集に『自由思考』、対談集に『自由対談』がある。
*中村文則公式サイト(新刊情報など)
http://www.nakamurafuminori.jp/
■書誌情報
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書名:銃(河出文庫)
※映画『奇麗な、悪』原作短編小説「火」を併録
著者:中村文則
仕様:文庫判/並製/224ページ
発売日:2012年7月6日
定価:594円(本体540円)
ISBN:978-4-309-41166-8
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309411668/
プレスリリース提供:PR TIMES