プレスリリース
〜エネルギー安定供給と環境負荷低減の両立を目指す〜
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:高原 一郎)は、エルエヌジージャパン株式会社(以下「会社」)の子会社であるLJ Scarborough Pty Ltd(以下「LJS社」)が参画する豪州スカボロガス田開発プロジェクトについて、資産買収出資・債務保証対象事業として採択しました。
LJS社は、2023年8月にWoodside Energy Group Ltdの子会社(以下「ウッドサイド社」)と、西オーストラリア州沖合のスカボロガス田開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)権益の10%を取得することを定めた権益売買契約(以下「売買契約」)を締結し、JOGMECも本プロジェクトについて同年同月に資産買収出資・債務保証対象事業として採択しました。JOGMECは、LJS社が負担する開発費等の50%を上限に同社に対して出資を行うとともに、同社の借入金額の50%を上限に債務保証を行います。 本プロジェクトにて生産される天然ガスは、海底パイプラインを経由してプルートLNG基地まで輸送され、同基地にてLNGが生産されます。同基地におけるLNG生産量は最大で800万トン/年が見込まれており、LJS社は権益相当分(最大約80万トン/年)のLNGを引き取る予定です。 天然ガスおよびLNGは、石油や石炭と比較するとCO2排出量が少なく、脱炭素化への移行に向けたトランジションエネルギーとして重要な役割が期待されており、特にアジアにおける需要の増加が見込まれます。また、昨今では地政学リスクに起因してエネルギーセキュリティの重要性が再認識されています。
スカボロガス田の天然ガスのCO2含有率は0.1%未満と非常に低いため、LNG生産段階での温室効果ガス排出量が少なく、したがって環境負荷も小さいと考えられます。また、豪州は地理的に日本から比較的近く、豪州から日本へのLNG輸送にあたってはチョークポイントを経由する必要がないといった利点もあります。
本プロジェクトはエネルギー安定供給と環境負荷低減の両立を目指すトランジションエネルギープロジェクトとして、我が国のエネルギーセキュリティの向上、および脱炭素化の推進に貢献することが期待されています。■出資先会社の概要
名称:LJ Scarborough Pty Ltd
設立年月日:2023年7月31日
本社所在地:西オーストラリア州パース
Director:岡安 謙治 氏
株主構成(予定):会社:50.1%、JOGMEC:49.9%■権益保有比率(2024年3月26日時点)
ウッドサイド社(オペレーター): 90.0%
会社:10.0%■採択の内容
採択年月日(採択条件充足日(注)):2023年8月1日(2024年2月23日)
出資見込額:4.21億米ドル
債務保証見込額:2.5億米ドル
採択理由:本事業については、(1)技術的事項、(2)経済的事項、(3)政策的事項、(4)事業実施関連事項等の観点から構成されるJOGMECの採択審査基準を満たすと判断されることから、出資対象事業・債務保証対象事業として採択することとした。なお、本件の採択に際しては、経済産業大臣と協議し、同意を得ている。(注)2024年2月23日に売買契約の先行条件を全て充足したことに伴って、JOGMECの採択条件も充足したため、今般プレスリリースすることとしたものです。【参考:鉱区位置図】
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12624/789/12624-789-d04e3213d7c4ceb773e7f111b3148640-500x501.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00170.html?mid=pr20240326
d12624-789-1c9486fde835cd1636d09aec21c40733.pdf
プレスリリース提供:PR TIMES