プレスリリース
望月諒子さんの『蟻の棲み家』(新潮文庫)が、2022年啓文堂書店文庫大賞を受賞!社会派ミステリー×大どんでん返しの12万部突破ベストセラーが、さらなる注目を集めています!
啓文堂書店と、各出版社の推薦により選定された候補作を、啓文堂書店全店で1か月間販売し、最も売り上げの多い作品に与えられる啓文堂書店文庫大賞。ノミネートされた10作品の候補の中から、今年は望月諒子さんの『蟻の棲み家』が大賞を受賞しました。
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若い女性を狙った連続殺人と、企業恐喝事件。まったく無関係に見えた二つの事件に、意外なつながりがあることに気がついたのは、フリーライターの木部美智子でした。彼女が事件を追っていくと、第三の殺人を予告する脅迫状が届き……。
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本作は、貧困の連鎖や崩壊した家族など、目を背けたくなる社会の暗部を周到な仕掛けでえぐり出した“社会派ミスリー”ですが、最後に待っているのはまさかの“大どんでん返し”。翻訳家の大森望さんは、「底辺の犯罪を克明かつスリリングに描くノワールだが、それだけでは終わらない。最後の最後にすさまじいどんでん返しが炸裂し、ミステリーとして鮮やかに着地する。この周到な仕掛けには脱帽するしかない。そこらのイヤミスをまとめて蹴散らすパワーを持つ、年間ベスト級の衝撃作だ」とコメントしています。
本作は、売り上げに占めるリアル書店(実店舗)の割合が極めて高いという特徴もあります。ネットではなく、実際に書店に足を運んでいる人たちの目に留まることで売り上げが伸びており、それが今回の啓文堂書店文庫大賞の受賞にもつながったのでしょう。
啓文堂書店全店では、2023年1月31日まで受賞記念フェアを開催中です。各店の店頭には、望月諒子さんの直筆サイン色紙も飾られる予定ですので、ぜひ足を運んでみてください。
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なお『蟻の棲み家』は、2001年の『神の手』から始まる“木部美智子シリーズ”の5作目にあたりますが、それぞれの物語は独立しているため、シリーズ前作を読んでいなくても問題なく楽しめます。逆に、『蟻の棲み家』を読んだことで、シリーズの過去作品にふたたび注目が集まるという現象も起きています。今年11月1日には、2004年に発刊されたシリーズ2作目『殺人者』が加筆を経た新装版として新潮文庫から発刊されましたが、こちらも発売からわずか1か月で4刷・5万部突破のベストセラーとなっています。
■著者紹介:望月諒子
愛媛県生れ。2001(平成13)年、『神の手』(電子書籍)でデビュー。2011年『大絵画展』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。主な著書に『呪い人形』『腐葉土』『蟻の棲み家』『田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察』『ソマリアの海賊』『鱈目講師の恋と呪殺。 桜子准教授の考察』『フェルメールの憂鬱 大絵画展』『哄う北斎』などがある。
■書籍データ
【タイトル】『蟻の棲み家』
【著書名】望月諒子
【発売日】2021年11月1日
【造本】文庫
【本体価格】825円(税込)
【ISBN】978-4-10-103341-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/103341/
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