プレスリリース
パイオニア株式会社
2022年8月31日
報道資料
パイオニア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役 兼 社長執行役員:矢原 史朗、以下「パイオニア」)と株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:高山 善司、以下「ゼンリン」)は、EVソリューションに関する技術基盤の構築に向けて、パートナーシップ契約を締結しました。
本パートナーシップ契約は、EV利用時の課題解決と利便性向上に特化したソリューションを開発できる技術基盤の構築およびソリューション/サービスの提供を目的としています。具体的には、パイオニアのルート最適化技術と特許取得済みのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)により車の移動に伴うCO2排出削減をサポートするクラウドプラットホーム“Piomatix for Green”と、ゼンリンが有する標高・勾配データを含む高精度・高鮮度な地図データや全国を網羅するEV充電施設POI※1データとその提供ノウハウを活用し、EV向けのソリューション/サービスを開発、提供していきます。
※1 POI…Point Of Interest の略。位置情報の意。
脱炭素社会の実現に向け、先進国を中心にEVシフトが顕在化し、日本でも電動化への取り組みが加速しています。消費者の興味関心が高まる一方で、EV特有の航続距離や充電インフラへの不安など、利用環境への懸念事項が普及への課題となっています。両社は、EVの課題解決につながる高精度な航続距離情報の提供、電欠不安を解消するソリューション、EV導入シミュレーションサービスなどを開発・提供し、EVの普及をはじめ、モビリティ/エネルギー分野における脱炭素社会の実現に向けた取り組みを支援します。
[画像: https://prtimes.jp/i/5670/748/resize/d5670-748-f1e74dc5fc943f19d9c2-0.jpg ]
【本協業の具体的な取り組み】
EV向けの幅広いソリューションの開発が可能な技術基盤を構築し、以下をはじめとするソリューション/サービスを提供していきます。
1. EV向けクラウドナビゲーションサービス
全国を網羅する約3万箇所を対象とした「EV充電施設検索」機能をはじめ、高精度な電力消費率推定による航続可能範囲の表示、最適なEV充電施設を経由するルート案内機能を搭載するクラウド型ナビゲーションサービスを提供することで、EV利用者の電欠不安を解消し、企業や自治体のEV導入推進に寄与します。また、車載ディスプレイオーディオ機器と連携が可能なスマートフォン向けナビゲーションサービスの商用提供を2023年中に開始し、自動車メーカー向けをはじめとする次世代車載IVIシステムへのシームレスな統合、発展につなげるほか、EVの利便性向上と課題解決につながる幅広いソリューション/サービスを提案していきます。
2. カーボンニュートラルAPIサービス
モビリティ/エネルギー業界での広範囲な利活用を目的に、高精度な電力消費率推定に基づく「航続可能距離予測API」、EV充電施設の満空情報や利用条件を考慮した「EV最適ルートAPI」など、EVソリューションをパートナー企業向けにWebAPIサービスとして提供します。また、EV車両以外の脱炭素化ソリューションに向けても特許技術を活用した「CO2排出量算出API」やCO2排出量が少なくなるルートを提案する「エコルートAPI」を提供する予定です。
3. EV導入シミュレーションサービス
自治体が保有する車両、企業の営業車や輸配送用車両、タクシーなど業務用車両のEVへの置き換え検討時にCO2削減効果比較、経済効果比較や業務効率比較などをシミュレーションできるWebサービスを提供します。保有するガソリン車両のGPS走行データをスマートフォンで収集するだけで、EV車両の利用用途に応じた導入効果をシミュレーションできます。
【両社の強み】
パイオニア
車載システムへの豊富な統合実績に加え、スマートフォン向けサービスの開発やWebAPIによるサービス提供など、独自のモビリティAIプラットフォーム“Piomatix”を核としたサービス事業のグローバル展開を推進しています。高度なルート最適化技術、特許技術であるエネルギー効率推定技術を“Piomatix”と組み合わせることで、車の移動に伴うCO2排出の削減をサポートするクラウドプラットホーム“Piomatix for Green”を構築しています。
ゼンリン
日本全国の道路情報を網羅する標高・勾配データを含む膨大な地図情報やEV充電施設POIデータの収集・管理のノウハウを持ち、EV関連施設情報に関して、関連する企業・団体等との提携や現地調査を実施することで、急速充電や普通充電をはじめとしたさまざまな属性情報を高頻度で収集・整備しています。
(参考情報)
■パイオニア CO2排出量削減関連の取り組み
2022年6月29日発表 「車の燃費/電力消費率を推定・予測する技術でカーボンニュートラルの実現に貢献」
https://jpn.pioneer/ja/corp/news/press/index/2672/?ad=pr
■ゼンリン 次世代の自動車産業とモビリティの動向CASEに貢献する地図情報
https://www.zenrin.co.jp/product/category/automotive/index.html
プレスリリース提供:PR TIMES